超一流になる為に必要なもの
仕事でも競技でも、あの人みたいになりたいけど、自分は才能ないからとか、自分とは元から環境が違うとか、自分を卑下して言い訳したり妬んだりする人はいつの時代もいます。
多くの人は一度はそう思うかもしれません。
多くの人が憧れる人物はスポーツ、仕事、勉強、芸術、どの業界にも「天才」と言われている人達です。
本当にその一流の人達は「天才」なのでしょうか?
メジャーリーグのイチロー選手や、バスケットボールで日本人初のNBAプレイヤーとなった田臥選手、NBAスタープレイヤーで事故で亡くなられたコービー・ブライアント選手、彼らは生まれた時から特別筋力があったわけでも、生まれた時からシュートが入ったわけでも、生まれた時から豪速球が投げれたわけでもありません。
ビジネス業界でも何もせずゼロから富を得た人はいません。たまたま閃いたアイデアが一発で当たった、と思ってる人もいるかもしれませんがそんな人はいません。
フェイスブックの創業者、マーク・ザッカーバーグは大学生でフェイスブックを作りましたが、小学生の時からパソコンにのめり込んでいました。
そうであれば、天才と表現するのは違うように思います。
ではなぜそれ程の実力を表すことができるのでしょうか。
それは、費やした時間と良質の努力の結果です。
まず費やした"時間"に関して興味深い統計があります。
ドイツのベルリンといえば音楽という程競争が激しく、プロの音楽家、スーパースターと言われる人たちは圧倒的な個人練習時間を費やしてきたことがわかっています。
バイオリニストを目指す子どもを3グループに分けて調査しました。
音楽教師としてバイオリンを学ぶ子(Bランク)、プロを目指す子(Aランク)、超一流を目指す子(Sランク)、それぞれ8歳〜18歳まで10年間の練習時間を追ったところ
Bランクの人は合計約3千時間の練習をしていました。
Aランクの人は合計約4千時間の練習をしていました。
Sランクの人は合計約7千時間もの圧倒的な個人練習を行なってきたそうです。
Sランクの人たちは、ベルリンフィルハーモニーで活躍するような演奏家になったようです。
バスケットの田臥選手も、小学校のバスケットクラブの練習後、さらに家の近くのコートで練習して帰ってからもNBAのビデオテープを擦り切れるまで観て研究していたと言われています。周囲からも小さいから無理だとさんざん言われてきたそうですが、諦めず練習し続けた結果がNBAだったと思われるのではないでしょうか。
NBAのコービー・ブライアント選手も、練習し過ぎで体をこわすという逸話もあるぐらい練習していた選手です。
コービー・ブライアント選手は、NBAでプロデビューした時は目立った成績を残せてない選手でした。しかし、同期でプロになったアレン・アイバーソン選手はコービー選手より身長が低いのに遥かに良い成績を残していて、コービー選手はアレン・アイバーソン選手のプレイを研究して徹底的に練習したそうです。オリンピックの代表選手になった時も、早朝4時からストレッチやウェイトトレーニングを始め4時間後の朝8時にトレーニングが終わりトレーナーと別れた後、そこから800本のシューティング練習を1人で行い、昼からのオリンピックの為の合同練習にそのまま参加した話もあります。
日本のプロバスケチームに移籍してきた元NBA選手達もとにかく個人練習をするそうです。
何も言われなくても、チーム練習の前後でオフでも必ず欠かさず個人練習をするそうです。毎日500本とか多い選手は1000本とか1日でやるそうです。しかもこの角度で何%成功した、とか自分に何が必要か考えながら行います。
NBAスター選手のマジック・ジョンソンはデトロイトで雪が積もっていても雪を掘ってアスファルトが出るところまで掘ってドリブルの練習をしたという話もあります。
時間は集中するもので環境は作り出すもの、超一流のスター選手の結果だけで無く、何をやってきたかを知ると、それだけの努力をしてきたか自分に問い振り返る必要があると感じました。
どんな業界でも並ではない努力をしてきた人だけが「超一流」と言われるのではないでしょうか。
私も自分の好きな分野で、やりたい事で、超一流になる為、時間の使い方と努力の質について改善していきたいと思います。
的を絞った狙いの定まった練習と、弛まない努力によって超一流になることができるのです。