趣味は読書です...?
幼い頃より読書が好きで、それなりに読んできたつもりなのだけれども
趣味は何ですか?と聞かれると
「趣味..読書ですかねぇ...」なんてぼんやり答えています。
趣味を「読書です。」と自信を持って言えない理由は何なのだろう。
「何読むの?」という質問をされて答えた後、
質問する側とされる側の興味のあるジャンルが違う場合、話が膨らみづらいからか。
本読んでいる割に漢字を読むのも書くのも苦手だからか。
読み終わった後
"この小説に出てくる言葉、すごく良かった"
"あぁ、何て素敵な本に出会えたのだろう"
とウキウキして本棚に仲間入り。
しかし、しばらく経ってふとその本の背表紙が目に留まった時
"好きな本だった"ということは覚えているけれども、何が良かったのか、どの言葉に感銘を受けたのか全く覚えていない...そんな自分にがっかりするからか。
と様々な理由を考えてみました。
何より辛いのは、読んでも忘れてしまう、ということですね。
実は、とても贅沢な時間の消費をしていただけなのではないか。
私の身になっているのか?
なんて考えてしまうのです。
だったら記録に残せば良いのではないか。
ということで、ぽつりぽつりと読んだ本についてとても簡単に書いていきます。
読書感想文は苦手ですしカッコいい感想も書けません。
ごくごく普通の人間が読んだ本の備忘録と思ってもらえれば幸いです。
ということで本日の一冊。
私が初めて伊丹十三氏の本にに出会ったのは確か本屋だったと記憶しています。
まず目に止まったのは名前。
苗字も名前も関西の地名ではないか!
(ちなみに地名の方の十三はジュウソウと読み、伊丹十三氏の名前はジュウゾウと読みます)
映画好きの方から怒られますね。
映画監督、俳優をされていた方です。
ニセモノを許さずホンモノを追求する厳しさと
上質な感性で
日常の振る舞い方やに衣・食についての考えが綴られているエッセイです。
リラックスして読むことが出来るのに何故か背筋が伸びる、そんな一冊です。
ちなみに「女たちよ!」もお気に入りです。
巷に溢れる実用書より真っ直ぐ心に響きますし頭に入ってきます。