#096 悪魔とのおしゃべり
神様とのおしゃべりを読んだので、続けてこちらも。
#096 悪魔とのおしゃべり
あなたを不幸にしているのは、善い行いの方なのだ
という言葉にかなり衝撃を受けた。
小さい頃から清く正しく生きることが、善いことだとされていたし、
それを疑ったことはなかったけれど、
・〇〇をしてはいけない
・〇〇したら嫌われる
・〇〇すべきだ
「善」とされているものを意識することで、
それをしなかった時/できなかったときに自己嫌悪に陥ったり、
自分を不幸にさせているという。
確かにそうだ。
芸能人の不倫のニュースをこぞって叩くのも、
動物たちのように特定のパートナーを持たずに生きる本能や欲求を
「善い」とされている行いによって制限されていことに
フラストレーションを無自覚のうちに覚えているから、
「俺/私は我慢しているのに、ずるい!」という感情が爆発して
起こっていると考えているようだ。
怒りの原因は、自分自身だ。自分の「期待」があなたを怒らせているのだ。
こちらの言葉にも気づきがあった。
正義のヒーローは、いつも怒っている。悪はいつも、笑っている。
もっと世界がこうなってほしい。と世界に期待しているから、
裏切られて怒りの感情が湧いてくる。
一方、悪は世の中に期待なんてしていない。
だから、あんなにいつも笑うことができるのだ、と。
確かに、「浮気された。信じてたのに!」なども、
「どうせ浮気するだろう」と期待していなかったら、
怒りの感情はほとんど湧いてこないはず。
私はあまり怒らない方なのだけど、裏を返せば、
確かに世界に期待なんてしていないからかもしれない。
もしそれでも、怒りが湧いてしまってどうしようもないときには、
まず、「ありがとう」を言う。
「ありがとう」は魔法の言葉。
「ありがとう」を言ってしまうと、次にどうして「ありがとう」なのか
自然と理由を探してしまうからだという。
子どもの屁理屈のようにユニークに会話が進んでいくが、
結構気づきや学びのある良書だと思う。
お時間のある方は、ぜひ。