人材育成のよくある課題とは?3つの解決法と押さえるべきポイントを解説!
★この記事は再執筆したリニューアル版がございます、よろしければそちらもご覧ください。
こんにちは!スキイキ広報担当です。
新年度がスタートし、新しい仕事に取り組む方や、新たに人材育成に携わるという方もいらっしゃるのではないでしょうか。そこで、今回は人材育成をテーマにお届けします。
人材育成は、企業が成長していくためには必要不可欠で、経営にも大きく関わってきます。ただ、現場にフォーカスすると、「人材育成に取り組む余裕がない」「人材育成に必要な知識やスキルが不足している」といった課題を抱える企業が多くあります。
本記事では、人材育成がうまくできていないことで起こる影響と、企業が抱える課題の解消法をご紹介します。ぜひ、参考にしていただければと思います。
人材育成の4つの課題にフォーカス!あなたのチームに当てはまるものは?
労働政策研究・研修機構が行なった「人材マネジメントのあり方に関する調査」によると、人材育成上の課題として、「業務が多忙で、育成の時間的な余裕がない」「上長等の育成能力や指導意識が不足している」が中堅層を中心に約6割を占めることが明らかになりました。
そこで今回は、人材育成上多く見られる4つの課題に絞り、整理していきます。改めて、ご自身の部署やチームにどれがあてはまるかを確認していただければと思います。
【課題①】時間の不足
1つめは、時間の不足。
業務が多忙で、育成にかける時間的な余裕がないケースです。
人材育成は、すぐに効果が感じられないことも多いため、それよりも日々の業務を優先させてしまう傾向があります。マネジメントを担う中間管理職やチームリーダーには、特に業務が集中しやすいので、このような状況は多くの企業で見受けられるでしょう。
【課題②】マネジメント層の能力不足
2つめは、マネジメント層の能力不足。
マネジメント層の育成能力あるいは育成意欲が不足しているケースです。
先述したように、マネジメント層に日々の業務が集中しやすいことから、人材育成に必要なスキルが身についていなかったり、自身の成果に直結するかどうか分かりにくい人材育成への意欲が低かったりします。
【課題③】計画や体系化不足
3つめは、計画や体系化不足。
時間の確保や育成意欲は十分あっても、それが細切れになっており、成果になっていないケースです。
何を目標に人材育成をするのか、具体的な育成計画表やキャリアプランなどの形にしていないことで、思うように人材が育っていないと感じることがあると考えられます。
【課題④】社員の意欲不足
4つめは、社員の意欲不足。
育てられる側の社員のモチベーションが低く、取り組みが無駄になってしまっているケースです。
その背景には、研修に対する評価の仕方や、先輩社員の振舞いを見て、一生懸命取り組んだとしても意味がないと感じてしまう社員がいることがあります。
今回は4つの課題を整理してきましたが、まずは課題を明確にしてから対策を検討していきましょう。
人材育成がうまくいっていないと現場はどうなる?4つのリスクを解説!
ここからは人材育成がうまくいっていないと、「現場業務でどのような影響が出るか?」を探っていきます。
人材育成の課題でも取り上げたように、日々の業務の中では人材育成の優先順位が下がる傾向にあるかもしれませんが、改めてその重要性に気付くのではないかと思います。
こちらは、人材育成がうまくいっていない状態が続くと、起こりうる4つのリスクです。
人材育成がうまくいっていないということは、つまり「やりがいを見つけにくい」「スキルが身につきにくい」という状態が続くことを意味します。
日々の業務の中で行なうOJTや、研修など業務外で行うOFF-JTが人材育成の方法として考えられますが、OJTがうまくいっていなければ、業務の中でやりがいを見つけられず、モチベーションが低下し、場合によっては離職につながる場合もあります。
また、OJTや研修ともに言えることですが、計画や体系化ができていない場合には、一時的に得た知識やノウハウが蓄積しなかったり、定着しなかったりして、せっかく人材育成しようとしたとしても長期的に活用できるものではなくなってしまいます。そのため、業務効率化を図ることもできないといった状況に陥ります。
このように、4つのリスクが高まることから、人材育成について課題がある場合には対策をしっかり行なう必要があるのです。
すぐにできる!人材育成の課題を解消する3つの方法
ここからは人材育成における具体的な解決法を3つご紹介します。
【ポイント①】人材育成の優先度と、現状で費やせている時間を把握する
人材育成においては、時間も費用も有限であるということを押さえておく必要があります。そのため、まず現時点で通常業務にかけている時間と人材育成にあてている時間を把握することが重要です。
その後、教えることに優先順位をつけ、その場合どのくらいの時間を追加で確保すればよいのかを設定します。同時に、一部の業務を別のメンバーへ任せることも、場合によっては必要です。
このように時間と優先順位を見直すことで、人材育成においても効率化を図ることが可能になっていきます。
【ポイント②】職種やポジションなどのキャリアプランを明確にする
業務もそうですが、目標設定をしっかり行なうことで、今取り組んでいることが有効かどうかが変わってきます。
人材育成においては、将来的に進みたい職種やポジションなどを決めることが重要です。そうすることで、目指す方向で必要なスキルや強みをつけていくことが可能になるでしょう。
【ポイント③】評価方法が適切か見直す
人材育成においてスキルの習得度や取り組み姿勢などを評価をするかと思いますが、成果が出たときのみ評価をつけるのではなく、プロセスに目を向けたり、計画の進捗度を評価したりするなど、評価ポイントを見直すことがポイントです。
また、先輩社員がロールモデルとなることも多いため、企業全体で人材育成の取り組み姿勢を見直していくことも必要でしょう。
人材育成に役立つ、「外部人材活用」というもう一つのアプローチ!
外部人材は、様々な経験やノウハウを持ったプロ人材であり、即戦力として業務を推進することが可能です。そのため、人材育成の担い手である、マネジメント層の業務の一部を外部人材が行なうことで、チームリーダーとして人材育成のために時間を確保できたり、本来注力すべき業務へ専念したりできると考えられます。
また、チームや企業全体で見ても大きなメリットがあります。
外部人材が持つスキルやノウハウを社内に取り込み、蓄積していくことができます。専門的な領域など社内でスキルアップが難しい部分も、業務の中で外部人材から知識を吸収し、長期的にも活用していくことができると考えられます。
外部人材だからこそ持っている広い視野を活かし、体系的に専門領域の知識をシェアしてもらうことでスキルの定着もしやすいのではないでしょうか。また、客観的なアイデアが入るきっかけにもなるので、チーム作りの活性化に貢献したり、一人ひとりのモチベーションの向上にもつながる可能性もあります。
このように、人材育成の課題を解決する方法がいくつかありますので、ご自身のチームや企業の課題に応じて、組み合わせて取り組んでみると良いでしょう。
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本記事のテーマであった育成面における課題解決以外にも、必要なタイミングだけプロフェッショナルの手を借りられる柔軟性の高いチーム作りができるなど、多くの活用メリットがあります。
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いかがでしたか。
企業の長期的な成長において、人材育成は非常に重要です。とはいえ、取り組む時間がないなどの課題が多いのも事実。
人材育成の計画を立てたり、評価方法を見直したりすると同時に、外部人材活用も一つの選択肢として視野に入れてみてはいかがでしょうか。