【ポストミニマリスト】プロダクトにはそれぞれに最適な形がある
ミニマリストをしていると、できるだけモノを減らしたくなる。モノを減らすには「捨てる」ということのほかに、「まとめる」ということがある。
例えば
鍵とスマホをまとめてスマートロックにする
財布とスマホをまとめてキャッシュレスにする
上記の機能を時計にもたせてスマートウォッチにする
スマホやタブレットでノートをとるようにする
など。
どれも実に合理的だし、いまの社会に適っている。
でも、僕はスマホとは別に鍵や財布を持つし、腕時計はG-SHOCKでスマホ連動機能はない。ノートは未だに紙とボールペンを使う。
洗練されたプロダクトには単機能故の魅力がある
人類の歴史の中で形成されてきたプロダクトは実際、手に馴染む。普遍的で人を惹き付ける魅力がある。
鍵、時計、文具、財布、靴、車、その他色々あると思うが、それらはそこにあるだけで成立する。無駄はなく、エッセンシャルの塊。それはヒトの機能や感覚を拡張し、人生を豊かにしてくれる。
スマート社会は悪?
そういう話ではない。ただ、実際に自分もスマートウォッチやスマートロックを使ってきた中で感じたことは、「単機能のプロダクトには敵わない」ということだ。
スマート化の根本的な弱さは「電池、電波に大きく依存する」ことだ。鍵や財布が電子化したら、それらが常に付きまとう。スマホ決済しようとしてアプリを開いたら電波が入ってなかったなんてことも思い返せるくらいにはある。出先でスマホの電池が切れそうになって、スマートロックのために慌てて電源切って電池温存なんてこともした。基本的には気にしなくていいことが多いのだけれど「そうもいかないことがある」というのも事実。
その「そうもいかないことがある」ことを気にして充電池を常に持ち歩いたり、電源のある喫茶店を探し回るのは本当にスマートだろうか。或いは、その制約に縛られて行動範囲が狭めてしまうのは勿体なくないだろうか。
ぼくもかつてはスマートウォッチを持ち歩いていたが、結局のところ上記のような理由で鍵、財布、時計はそれぞれに持つようになった。特にスマートウォッチを毎日充電しないといけないのはストレスだった。
プロダクトにはそれぞれに洗練された機能がある。あなたがそこに惹きつけられるものがあるならば、それは無理に削いだり、何かにまとめたりする必要はないと思う。
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