ハグロトンボ 第六部 第一章
第一章 気になるルッコラの行く末
2019-07-24 14:29:12
最近、ルッコラのことが気になって仕方がないんです。
まずこの写真をご覧ください。
ルッコラとPEAが一緒の花壇の写真です。
よく育ってます。
次にこれをご覧ください。
ルッコラをクローズアップした写真です。
ルッコラの茎は普通、まっすぐに伸びています。
そしてこれはPEAの写真。PEAは何かに巻き付きながら蔓(ツル)でその全体を支えながら、上に伸びていきます。
では次の写真おかしいと思いませんか?
この写真は二枚とも、PEAのごく近くに生えている
ルッコラの変化について撮影したものです。
おかしくないですか?よくご覧ください。
そう、茎がフニャフニャで、巻いてます。
どうして巻くのでしょうか?
I don't know what they are doing over there.
(僕もそこで、やつらが何をしているのかわからない。)
とドクターもお手上げです。
私もドクターも、これはルッコラのめしべに
PEAの花粉が付いたからではないか
と考えています。
毎日毎日、DARWINを読んでいて、
もっと確信するのです。
自然界では毎日が戦いです。
大変な生存競争が起きています。
そこの環境に弱いものは淘汰されていきます。
そして、植物はできるだけ違う種類の花粉を受粉しようとします。
え?
人間の世界だと
たぶん不純異性交遊?
になるのだと思います。
あるいは不倫?かも。
植物は相当、能動的に
いけないことをポーンとやってのけています。
そうやって、生きてきたのです。
植物がおとなしいなんて嘘です。
相当怪しいです。
だいたい花の構造からして、
相当怪しい。
生物の授業で、植物は被子植物と裸子植物が
あると
習いませんでしたか?
これ、漢字で書いてあるとなんとなく
オブラートに包まれるんですけれども、
被子と裸子の子って何でしょう?
子房です。
子房って何でしょう。
女性性器です。
じゃあ、裸子植物って、植物でいう女性性器を
むき出しにしているってことですよね。
がーん
生物もずっと教えてきていながら、
私がそこに気がついたのは
4年前、15歳の男子生徒に説明していたときです。
自分で説明している途中で、
絶句してしまいました。
私が知っていたことは何だったのか。
何を勉強してきたのか。
第一、目の前の15歳の男子生徒を前に
なんとフォローすればいいのか
あわてましたねー。笑。
それによく考えてみれば
被子植物だって、
これも
これも
これも
全部、他の仲間がいるところで
受粉が行われます。
私は毎日、味が落ちないようにルッコラの種をつぶしにいっているのですが、これは人間でいう子殺し
ですよね。
全部、すごいダイレクトに響きます。
本当にシビアな自然界。
同情や共感など寄せ付けない
ただ事実がそこにあるだけ。
強い日差しの中、
私だけ
いつも打ちのめされて
とぼとぼ家に入るのです。
絶対に勝てない。
圧倒的な世界だ。
世界観がまるで違う。
生物の世界は深いですね。
生物学者に対する考え方も
変わるってもんです。
ものすごい俗っぽい世界で生きてますね。
わー
Have a wonderful moment in your life!
感謝を込めて
SUJI ATHERTON
What an amazing choice you made! Thank you very much. Let's fly over the rainbow together!