5月3日(火)
断食6日目。5時半起床。えび反りストレッチ。
空っぽの胃に酸が溜まったような感覚があるが、体調は悪くない。というか、食を絶っているのだから悪いはずがない。すこし頭に痺れている箇所があるのは、好転反応がでてのことだろう。
「8月6日のバット」校正。2時間ほどする。集中力が回復してきたのを実感する。
1950年当時の会話に比べて現在のそれがかなり稚拙なに感じていたが、だいぶん改善されてきた。
もっとも1950年と今とでは、人物が背後に持っているリアルの重さがちがう。会話にそれが反映されるのはいたし方がないか。
朝のダイニングおりると梅干し粥が用意されていた。とくに食べたいわけではなかったが、そろそろもどそうかとも考えていたので、ありがたくいただいた。
きょうは無二のダチだった横山の誕生日だ。ほぼ毎日のことだが、そして縁あった人すべてにだが、きょうも焼香して手を合わせる。
親父とリモート面会、ここ何日も尿が出ない。もう長くないと訴える。尿毒症にでもなっていたら、やばい。こりゃ長くないかも、とすこし不安になる。
また、就寝中のベッドを濡れたままにされて、酷い目にあっているとも訴える。そのうち脱走するんだとまでいい出した。
施設がそんな対応をするわけもなく、あとで確認したら、きょうたまたま漏らしてベッドを自分で濡らしてしまったらしい。そのことが情けなくて責任転嫁していたようだ。
つまり必要以上に尿は出ているようで、尿毒症の心配はなさそうだ。
朝のデスクワークが納得いったからか。きょうは農園作業にも身が入った。午前中は、畑の作業を終えてから柿の木の緑陰を手入れして憩いのベンチを設置して2時間、午後はキウイの棚の下を整理してから、枝豆のウネにネットかけしたりして2時間の計4時間。いい汗をかき、心地いいい疲労感に浸れた。断食さまさまだ。
7時にはもう睡魔が訪れた。お誘いを受けて、そろそろ寝るとしようか。
きょう口にしたもの
朝 梅干し粥
昼 甘栗2ケとゆで卵1個
夜 梅干し粥と豆腐と鯖の味噌煮一片
昼に梅漬け水を飲んだら、その甘露に腰抜かしそうになる。からだが乳をほしがる赤子のように喜んでいるのがわかる。