毎日がアウトドア
2006年9月の草野球甲子園大会の準備に余念のなかった頃、というか管理人は常時でしたが、寝泊まりしていたのは下のゲストハウス。
もともと奥を仕切ってサンドロットミュージアムにして、ドリームフィールドに関する資料や記念品や贈呈品なんかを展示する予定でした。ところが板一枚の壁につき気密性がなかったために展示は無理。そこで管理人室にして寝泊まりしてました。
「なんだかボロっちいね」と笑われそうですが、建てた当初はシンプルでスマートでしたのです。一級建築士の土居ちゃん設計で、みんなで手づくりして建てたハウス。またいずれ写真でご紹介いたしましょう。
このハウス、2004年の9月の台風で、ご覧の通り崩壊してしまいました。正面の壁は無残にも倒壊。居室部分もバラバラになってしまったのです。
それからは、地主さんの倉庫に併設の事務所をお借りして事務所兼寝室にしてました。
ベッドは藤の長椅子。ソファ兼用です。佐賀県にチームで遠征に行ったとき、招いていただいた古賀さん(後述予定)の身内の方が経営するリサイクルショップで、たしか2500円で買い求めた中古品です。
倉庫の事務所ですから、居住性がいいわけありません。でもお気に入りでしたね、このスペースは。写真にはありませんが、窓辺のデスクの下にはダイヤトーンのスピーカーを持ち込んで、リスニングルームでもあったのです。
音源はテープデッキでした。時代を感じますね。
冒頭の写真にもどって、修理補修したハウスに最後にネームを大書しました。「今年で最後です」のお別れのメッセージのつもりもあって描いたのです。
下の写真を見てもらえるとお分かりいただけると思います。左上がハウス。その向こうを中国縦貫自動車道が横切っていて、車からよく見える場所だったのです。
それにしても、稚拙なロゴですね。
ぼくらの美的センスが疑われてもいけませんので、真正のサインをご紹介しておきましょう。
どうです、シブいでしょ。グラウンドサイドのサインです。
これは2代目のもの。三江線の某駅に積んであった枕木を何十本か譲ってもらってハウスのアプローチに使ったんですが、それを流用してます。これも一級建築士の土居ちゃん作です。
そういえば、グラウンドで犬と戯れているのはご当人みたいですね。
ついでに入口ゲートの看板も紹介しておきましょう。
これを目にすると、今でも胸キュンです。
このサインがドリームフィールドを訪れるゲストたちをお迎えしていたのです。
で、ドリームフィールドに通って管理人たちがどんなものを食べていたか、ここでご紹介しておきましょう。
基本、ワイルドなアウトドア料理。七輪の炭火で、そして携帯コンロで調理したメニューの数々です。
これはまだダイヤトーン持ち込む前のころですね。安物のスピーカーが天板の上に載ってます。右に見えるのは、湯たんぽ。とにかく冬場は冷えましたから。
で、メニューはハンバーグ。たぶん豆腐のです。テーブルにこれだけってことは、酒でもかっくらって寝てしまったんでしょう。
昼間っからビール。ダイヤモンドの眺めをつまみにしての一杯。何にも代えがたい愉悦ではありました。
ここでも七輪テーブルでバーベキュー。といっても肉なし。基本的に肉は食べない管理人らしい取り合わせです。
これは菜の花を天ぷらにしたようですね。たらの芽が近くによくできたので、山菜の天ぷらはよくやってました。
よく登場するこの中華鍋。って、ほとんどこれで調理してましたが、絶品でしたね。どこだったか格安で仕入れたものでしたが、毎日何度も使っていたせいか、当たりだったせいか名器に仕上がりました。
大きさもちょうどよくて、使いやすいやすかった。
今はどこにいってしまったのか、所在不明。
サラダのラディッシュは自家栽培のもの。この年はブロッコリーも作ってたみたいですね。
この豆腐ハンバーグが載っている陶板は、管理人が陶芸教室に通っていた頃の作。ひとにお見せするようなものではありませんが、野外でならそれなりに、ってとこです。
万一に割れても惜しくない。笑
中華鍋に寸胴鍋の蓋をすれば、ドリームフィールドの開放感が魔法を発動して、美味しいリゾットのできあがり。
玄米むすびは、さすがに自宅から。
なんでも自作の陶板に載せるのは、あの頃の管理人のお気に入りだったようです。
移動の途中の吉田のゆめタウンで買った焼き鯖。さぞやうまいビールを飲んでいたんでしょう。
十数年通ううちに、店頭に並ぶ魚もずいぶん様変わりしました。カツオのたたきが異常に安く出回るようになったときは、みんなそればかりを買ってきてましたね。
もっともシンプルで簡単な冷奴。定番でした。
ドリームフィールドをつくり始めたころ、ミカド豆腐でしたか地元の豆腐屋さんが、応援だといって毎週のように差し入れしてくれたので、みんなで「豆腐丼だ」なんて、はしゃいでよく食べてました。夏の炎天下で、冷たくて美味しかった。
豆腐屋の若旦那、その節はありがとうございました。
ここからは、パスタ百珍です。とにかく手間がかからない。そしてビールに合う。昼はほぼバスタだったような。
下はぶっかけうどん。夏にはよくやりました。
これはにゅうめんでしょうか。中華鍋は万能選手。
かつて陳舜臣という作家がおりまして、細君がめっぽう料理がうまいので有名だったとか。中華はもちろん、洋食も、またデザートも絶品との評判でした。あるときご招待された仲間の作家が台所を盗み見したところ、中華鍋しかなかったとか。
まんざら物書きのホラ話でもなかったようです。