ちいさなしあわせ7. 会うこと、想うこと
2021年の「このご時世」だからかもしれませんが、
ZoomでもLINEでも埋められない、肌でしか感じられない空気みたいなものがある、としみじみ思います。
2020年冬ごろ、用事があってターミナル駅にゆき、帰りに友達が販売員をしているお店に寄りました。会えたらいいなと思って。
友達のシフトは知らなかったのだけれど、たまたま会うことができて、少しだけ話をして、商品を勧めてもらって、購入し、エアハグをして、またねって声を掛け合って帰ってきた。
それだけで、帰り道がとっても楽しくて!
混雑した駅にいるみんなが、誰かの「会いたい人」なんだなと、詩人のようなことを思うほどに。
ほんの数分、顔をみて笑い合って、商品を購入しただけ。
ほとんど何もしていないのに、私の友達はなんて素敵なんだろう、会えるってなんて幸せなんだろうって、めちゃめちゃ思いました。
その日は眠るまでずっとご機嫌。
どこにも行かなくても、カフェでだらだらするだけでも、なんならひと目見かけるだけでも、ほんとなんでもいい。
それだけで、文字で会話するよりも、画面で話すよりずっと、相手の素敵なところがよりわかって、幸せな気持ちになる。
いつか、匂いが画面越しに伝わってくるほど技術が進化したら、この素敵な空気も画面越しにやってくるのでしょうか。
それまでは、やっぱりたまには会って空気を分け合いたいですよね。
ほんのたまに会えるチャンスが、宝物のようです。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?