SuiSui

昭和の雪国に生まれ育ち、平成の東京をなんとか生き抜きました。令和もその先も見届けたいで…

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昭和の雪国に生まれ育ち、平成の東京をなんとか生き抜きました。令和もその先も見届けたいです。

最近の記事

うつ病は脳の病気、これ重要です…「うつ病九段」(先崎学著)

わりと闘病記に興味があります。 そう言うと、なんとなく「人の不幸で楽しむ」的な品のない感じがして微妙ですが。 優れた闘病記というものは、本当に読む価値があると思っています。最近では山本文緒さんの『無人島のふたり』。2020年、まだコロナ禍のしんとした空気の中で読み、その後も手に取るたびに、あの空気感がよみがえります。 樋口直美さんの『私の脳で起こったこと「レビー小体型認知症」の記録』も、とても印象深い。樋口さんの冷静で知的な筆によって、筆者の辛さが胸に迫りつつも、人間の

    • 人の器の不思議さよ…「のぼうの城」(和田竜著)

      先日人間ドックがありまして…微妙に身長が縮んでいました。 私、現状でもかなりのミニミニサイズ。加齢の心配のひとつとして「ここからどのくらい小さくなるんだ…」というのがあります。 ここ最近じわっと、世の中のいろんな物の「高さ」が上昇してきています。例えばカフェのカウンター。例えばスーパーの最上段の棚。いや、いいんです。22世紀に生きる若者たちが気持ち良く生きられれば。われら20世紀世代、安定した踏み台と、なんでも気軽に人にお願いするという心意気さえあれば、きっと元気に生きて

      • 近所に貝塚が欲しくなる…「縄文人に相談だ」(望月昭秀著)

        「人生相談」を読むのが好きです。 たぶん同じ趣味の人も多くて、新聞でもWebサイトでも、けっこうありますよね。だいたい「相談内容」はしょーもないものが多くて、ご本人は深刻なんでしょうけど、他人からみたら「そんな勝手な悩みは、どうなの?」ってものが多い。で、それに回答者がどう答えるかが、また面白い。 読売新聞の「人生案内」、最近読んでいないけどまだやっているかな?やっていますよね。1914年から連載が続いているらしいです。いったい今まで何人の悩みに答えてきたんだ…すごい。

        • セコのままでなんとか行こう…「しゃべれどもしゃべれども」(佐藤多佳子)

          SuiSuiと申します。いい大人です。noteは3本目です。そして、自分が思ったより文章が書けないという現実に直面しています。辛い。読んでいただく人には本当に感謝しております。 そんな気持ちが背景にあったのか、無意識に本棚から引き抜いて読んでいたのが 「しゃべれどもしゃべれども」(佐藤多佳子著・新潮文庫) 前回書いた「仏果を得ず」(三浦しをん)が文楽なら、今回は落語です。※今回も…ぼんやりとですがネタバレありです。 まず超要約 舞台は吉祥寺。二ツ目(落語のクラス?で

        うつ病は脳の病気、これ重要です…「うつ病九段」(先崎学著)

        • 人の器の不思議さよ…「のぼうの城」(和田竜著)

        • 近所に貝塚が欲しくなる…「縄文人に相談だ」(望月昭秀著)

        • セコのままでなんとか行こう…「しゃべれどもしゃべれども」(佐藤多佳子)

          この義太夫バカ‥推します「仏果を得ず」(三浦しをん著)

          SuiSuiと申します。昨日「はじめてのnote」を書きました。そして私と同じ日に「はじめてのnote」を書いた多くの方の文章を読みました。 たった1日のうちに、こんなにたくさんの人が「何か書こう」と決心していること。中でも中学生や高校生の何人かの方が「自分を表現することは苦手だけど、がんばって書きたい」と記しているのを見て、なんだか胸アツでした。この夏の終わりにnoteを始めた同期の皆さん、がんばりましょう。 さて、本棚から引き抜いて今日読んでいたのは 三浦しをんさん

          この義太夫バカ‥推します「仏果を得ず」(三浦しをん著)

          自己紹介・はじめてのnoteです

          こんにちは。SuiSuiと申します。 会社員をしながら長く東京で暮らしています。近ごろはスイスイと本を読むという訳にもいかない年齢となってきました。 生まれ育ちはお米のおいしい雪国で、両親は今もそこで暮らしています。 趣味は…クラシックバレエとモンゴル語。変な組み合わせですよね。 そのほかの私の特徴としては「小さい」ということでしょうか。 身長145センチ。でも不思議なことにあまりこれを苦にもせず、態度はかなり大きめに生きて来ました。自分でも不思議ですが、両親がうまいこ

          自己紹介・はじめてのnoteです