「水星の唯一無二の価値は、プロフェッショナル×ユニークの掛け合わせ」クリエイティブエージェンシーからホテルスタートアップへ。まだ誰も解決出来ていない課題を解く挑戦
株式会社水星に新しく入社した社員にインタビューをする入社エントリ。今回紹介するのは広告・クリエイティブ業界から水星に入社し、7月からはプロデュース事業部のユニットリーダーとして活躍する荒木拓也さん。シャープな発想力と持ち前の温和な人間力で人を巻き込み、数々の大規模な広告プロジェクトを成功させてきた敏腕プロデューサーが、異業種のスタートアップへの転職を決意した背景とは…。荒木さんのこれまでの経緯を深掘りする中で、広告・クリエイテイブ業界の最前線を走ってきた荒木さんだからこそ語れる水星の姿も見えてきました。
発想次第で200点の結果を生み出せるクリエイティブの世界に可能性を感じた
―大学は経済学部、在学時は国際協力ボランティアをする大規模なNPO法人で活動されていたと聞きました。そこから前職の広告・クリエイティブ業界に進まれた理由など大学や就職の選択の背景についてお聞きしたいです。
高校生の時は政治家になりたくて、良い政治をするためにまずは、経済を学ぼうと思い、経済学部に進学しました。地元の岡山で祖母がスナックを営んでいて、そこに政治家の方もたまに出入りされているのを幼い頃から目にしていた影響で、漠然と政治の世界に関心を持っていたんです。今考えればお恥ずかしいのですが(笑)。ですが、いざ、大学に入学してみると、授業で学べることは理論ばかり。理論よりもアクションを通して社会へ影響を与えるための経験がしたいという思いから、複数の大学の学生で構成される国際協力ボランティアのNPOに入りました。
様々なボランティア活動をする中で、アクションに対する考え方が変わるという転機がありました。例えば、ゴミ問題へのアクションについて考えたとき、100人のマンパワーでゴミ拾いをするか、それとも、ワンアイデアでゴミを捨てないための施策をするか。どちらが良い、悪いという話ではないのですが、ぼくは、後者のように、アイディアで課題解決に繋げられると面白いなと思いました。
NPOの活動では、各プロジェクトの推進と合わせて、幹部役員として事業や組織のマネジメントを担当していました。全体で1500人ほどの大きな団体だったので広報、採用活動も大規模で、イベントで流す紹介動画を作ったり、他大学に出向いて社会問題関連の授業内で講義させてもらったりしました。また、3年生の時に東日本大震災がありました。元々、阪神淡路大震災をきっかけに発足した団体なので災害救援には特に力を入れており、僕も度々ボランティア活動で被災地へ赴きました。
当時、2010年代前半は、世の中の社会課題をクリエイテイブな発想で考えるソーシャルグッドな取り組みが大きなトレンドとなっていて、そこから、広告・クリエイティブ業界に興味を持つようになりました。
―就活では、広告業界をメインで受けていたのですか。
業界自体は色々と受けていました。第一志望は、広告代理店といえばまず思い浮かぶであろう某大企業で、落ちないと言われる最終面接まで行けたのですがまさかの不採用で(笑)。コンサルや銀行などから内定いただいていたので、コンサルに決めました。というのも、今でこそコンサルと広告って割と近い業界で、当時からその兆しはあったので、コンサルなら広告にも転職しやすいだろうと考えたからです。…が、内定式にも出たにも関わらず「やっぱり待てない!」と思い、内定辞退して就職活動再開。卒業目前の2月に滑り込みで、サン・アドに内定をいただけました。
最終的に広告業界を志望した理由の1つは、顧客へのアプローチの仕方に可能性を感じていたからです。金融業界なら資本、I T業界だとしたらI Tソリューション、コンサル業界ならロジカルシンキングをもとに顧客へ貢献します。広告業界は、それがクリエイティブシンキングになる。資本・ITソリューション・ロジカルシンキングだと、顧客からの100点は出せても、150点や200点は出せない、でもクリエイティブシンキングだったらそれが出せるのではないか…と考えていました。まさに、翔子さんの提唱する「クリエイティブジャンプ」ですね。100点の模範解答を突き詰めて終わるのではなく、思いもよらないような200点の仕事がしたい…クリエイティブの世界にはその可能性を感じていたんです。
―ある程度のリスクを背負ってでも自分のやりたいことや夢を追い求める、水星メンバーに多い冒険家タイプの発想ですね…!
探していたのはクリエイティブを大切にしていて、自分の事業をやっている会社
―そうして入社されたサン・アドでは、どのような仕事をされていたのでしょうか。
サン・アドはクリエイティブ職とプロデューサー職で職種が明確に分かれている会社で、ぼくは、プロデューサーとして入社をしました。特にクリエイティブが強い会社なので、プロデュースサイドから企画を提案できないという空気があったんです。…にもかかわらず、どうしてもクリエイティブの仕事もやりたかった僕は、何度ダメ出しされてもしぶとく企画書を提案し続けていて(笑)。そうやって足掻いていると、運もあって、プランナーとしてアサインしてもらえるようになったんです。そこから、プロデューサー兼プランナーのような働き方をさせてもらっていました。
といっても、最初から大きなプロジェクトの中で企画出せるなんてことは全くなくて。それでも、いい仕事をたくさん担当させてもらえました。クリエイティブ業界を代表するようなスーパースター達と仕事をご一緒する機会も多く、そういった時に僕はスーパーコマ使い担当(笑)として駆け回りながら、一流のプロフェッショナルたちのアイデアを間近で見て勉強させてもらっていました。そのような下積み時代を経て、次第に大きな案件でも企画を担当させてもらえるようになりました。最後の時期は、プロデュース本部の副部長として、案件の仕事だけでなく、採用活動や自社MMVリニューアルプロジェクトなども手掛けていました。
―広告業界で順風満帆なキャリアを築く中で、異業種へのキャリアチェンジを考えたのはなぜですか?広告、マスコミなど様々な大手企業からのオファーもあったと聞いていますが、その中で、水星を選ぶ決め手となったことについて教えてください。
転職を考え始めたきっかけの1つは、広告というto Bのビジネスを続ける中で、自分は生活者に直接届けるサービスや商品をつくるto Cのビジネスの方がやりがいを感じられるのではないかと思ったことです。自分の仕事への世の中の反応や自分の仕事が人に届いてるという実感を、もっとリアルに感じたいと思い、特にライフスタイル領域の事業を手掛ける会社に興味を持ちました。
そしてもう1つは、30代半ばに差し掛かろうとしている今が、大きなチャレンジができる人生最後のチャンスだろうと思ったこと。転職するとしたら2つの道があると考えていました。一方は、同業種のより大きな会社に転職する道。もう一方は、異業種のスタートアップで、全く違う世界へチャレンジする道。もちろん、前者の道を選べば経験も活かせるし、安定した人生かもしれません。でも、その選択の先にある自分の姿を想像出来てしまって、それでは面白くないなと思ってしまったのです。後者にチャレンジするなら今しかないと思い、より未来が想像出来ない方を選びたいと考えました。
僕の中での譲れない条件が、「クリエイティブを大切に扱っている会社」と「自分たちの事業をしてる会社」。この両軸を持つスタートアップとして、水星を含め4つの会社に絞り、これから吟味しようと考え始めたタイミングで、YOU TRUSTで翔子さんから連絡をいただきました。そうして、一度お話をさせていただくことになり企業の理念やビジョン、クリエイティブに対する姿勢に共感したのと、自分が入社した場合、一番、どうなるか予想が出来ないところに魅力を感じて、水星に入社することにしました。
―ホテルや旅行は、元々お好きだったのですか。
ホテルに本格的に興味を持ち出したのは、25歳を超えてからです。良いものを生み出すためにも自ら積極的に良質な体験に触れなければならないと考えるようになり、様々なサービスの中でもホテルには特に魅力を感じていました。その理由は、大きく2つあります。
1つは、良いホテルには良いクリエイティブが全て内包されていると思ったから。それは、建築やインテリアなどの意匠からサービスや空気感に至るまで全てに関してです。クリエイティブ、ビジネスの両面でみてもあらゆるものが集結する総合的芸術であるホテルには、いわばリアル空間でUI・UXを設計する面白さがあると感じます。
もう1つは、ホテルが地域に密接に関わっていると考えているからです。前職では地方のブランディングのお仕事も多く、地元企業の商品を対象にすることがよくありました。それも楽しかったのですが、今の時代、現地に行かなくてもECサイトで何でも買えてしまう。ホテルは、現地に行かなければ体験できないものであり、広告のように刹那的ではなくその土地に根差して長く存在するものです。そんなホテルという存在が僕の目にはとても魅力に映り、ホテルが地域へ与える影響力の大きさやポテンシャルの高さを改めて感じていました。
水星は、ライフスタイルにまつわる様々領域で自分たちの事業を行いながら、ホテルを基点に街や人に中長期的に影響を与えるという、本質的なアプローチをしている。この会社でなら、社会をもっと面白くする仕事にチャレンジできるに違いないと思いました。
水星の唯一無二の価値は、「プロフェッショナル×ユニーク」の掛け合わせ
―以前noteでも投稿したコーポレートサイトのリニューアルプロジェクトでは、水星らしさや水星の目指すMMVを落とし込んだサイトをリリースしてくださいました。
―改めて、荒木さんにとっての水星らしさとはどういうところですか。
個人のレベルが高いことはもちろんのこと、年齢や立場にとらわれずお互いにリスペクトを持ちながらチームを組んで、みんなで良い仕事をしていこうとするところが、水星らしさ、面白さだと感じています。
水星は、ホテル事業部、プロデュース事業部、ITプラットフォーム事業部(CHILLNN )、エンタメ事業部と、違うジャンルのプロフェッショナルたちと近い距離感で仕事ができる刺激的な環境です。前職では、職種・役割が明確に分かれていて、各自のプロフェッショナルで作ってきたものを寄せ集める形で1つの広告を作っていました。一方、水星では、それぞれのバックグラウンドや得意分野は持ちつつも、職種や年齢の壁を越えて切磋琢磨しながら一緒に1つのプロジェクトを進めています。
その中で、他のメンバーからナレッジやメソッドを自分にインプットさせてもらいながら、自分の持つものはアウトプットしてみんなに還元していく…と、チームでレベルを上げていこうというマインドと仕組みがあるのです。手探りで悪戦苦闘の日々ですが、他のメンバーもみんな手探りで奮闘している姿が見えるのも、水星らしいですね。
余談ですが、前職ではまだ若者枠だったので(笑)、水星では自分が上の年代になることに、はじめは正直不安がありました。でも、自分も30代になり、20代の優秀な人たちと一緒に働ける環境の重要さも分かってきて、この転職を機に年齢や立場にとらわれない働き方や環境でチャレンジしてみようと思いました。
―特にやりがいを感じるのは、どのようなところですか。
まだ誰も解決できていない課題に対していかに面白い答えを出せるかにチャレンジできるところ。もちろんどのような業界・会社でも、新しいチャレンジはしているし、僕もしてきたつもりですが、水星が今やっていること・これからやろうとしていることは、まだ誰も解決できていない、いわば最先端の領域。
例えば、入社後プロジェクトの上流の段階から携わっている、某地方都市の大規模ホテル開発案件は、今までのようなホテル単位での開発でなく、ホテルを基点に広域エリア開発を手掛けるという、水星にとっても世の中としても今までにないチャレンジです。プロジェクトの規模感的にも、水星の過去とは比べ物にならないくらい大規模で、水星のネクストステージへの架け橋になるだろうと期待を抱きながら取り組んでいます。
そして、水星の唯一無二の価値は、「プロフェッショナル×ユニーク」の掛け合わせにあると感じています。どちらか一方に寄せた会社は作れても、一定のプロフェッショナルは持ちつつユニークさも掛け合わさっている会社は、なかなか作れません。今まで色々な会社を見てきましたが、水星みたいな会社には出会ったことがないです。
水星への転職は、僕の人生においての大きなチャレンジですが、入社後メンバーと交流する中で、それは僕に限った話ではないと感じています。大企業や異業種から転職してきた人も少なくありませんし、形は違えどそれぞれのチャレンジが集結している場所だなと思います。
とにかくチャンスがたくさんあって、一人ひとりの頑張りによって会社の未来が変わってくるのも、水星で働くやりがいの1つ。ポジティブにリスキリングできる人、今良い仕事ができているという自信を持ちながらも次のステージでさらにレベルを上げたい人は、きっと輝ける会社だと思います。
あとがき
20代をクリエイティブの世界で活躍してきた荒木さんから語られる水星の姿に、水星らしさや目指すべき方向性への解像度がより高まったように思う。
水星ではよく「ポジティブな予定不調和」という言葉が使われるが、予測不能な不確定ささえもこの会社ではポジティブな面白さになる。
世の中の誰もまだ解決していない課題・問いに対し、プロフェッショナル×ユニークの水星の生み出すサービス・プロダクト・空間で新しい選択肢や答えを提示していく。水星の住民たちが作る、まだ見ぬ世の中が楽しみだ。
株式会社水星 プロデュース事業部では、事業拡大にともない、観光とライフスタイルの選択肢を広げるコンサルタントを募集しています。
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