魂の性別 運命学的ジェンダー論
「私は性別を間違ってこの世に生まれて来たに違いないんです」
これは性同一性障害を患っている顧客の口から発せられた衝撃的な言葉です。
実はこの言葉には「運命学」の価値観を根底から揺るがすほどの大きな破壊力があります。
性同一性障害は別名「性別違和」あるいは「性別不合」とも呼ばれ、「出生時に割り当てられた性別とは異なる性の自己意識を持ち、自らの身体的性別に持続的な違和感を覚える状態」を指す医学用語です。
言葉が分かりにくいのでもうちょっと簡単に説明すると、男性として生まれた人が自分の筋肉質な体に嫌悪感を感じたり、女性として生まれた人が自分の丸みを帯びた体に不快感を覚えるような精神状態を指すんですね。そんな違和感が日常的に継続してしまい、結果として本人に「私は性別を間違って生まれて来たに違いない」という確信を与えてしまうというわけです。
ただ、性別というものは物理な手段では絶対に変更できません。仮に性別適合手術を受けたり、ホルモン注射を打ったとしても、持って生まれた染色体は生涯不変ですし、男性だった人が子供を生めるようになることもありません。
それは誰でもが知っている「当たり前の事実」なのですが、「性の多様性を認めよう」という世間の風潮の中で、「違う性別になりたい」と訴える方々の主張を「社会全体で受け入れよう」という社会的圧力が強まっています。
本来は「心の病気」として扱われていた症状が「その人の個性」として広く認められるようになって来ているんですね。「性同一性障害」という医学用語ではなく、当事者自身の性自認を表す「トランスジェンダー」という呼び方が主流になって来ているのもその世界的な潮流に沿ったものです。
現在、トランジット冥王星が「独自の個性を重要視する水瓶座」に入居していますので、この「トランスジェンダーの方々の主張を個性として受け入れよう」という世界的な流れはますます加速して行くことは確実です。
トランジット冥王星は「社会的価値観の根本的な変容」を引き起こす星だからですね。
でも・・・そもそもの話として「性別を間違ってこの世に生まれて来る」なんてことが運命学的にあり得るのでしょうか?
実はこの話題を取り上げることを妻からずっと「やめたほうが良い」と忠告されていました。なぜなら、「性別」に関する話を公的な場所ですると「差別主義者」のレッテルを張られて社会的に抹殺されかねない危険があるからです。
実際、公的な場でトランスジェンダーに疑問を呈する発言をした国会議員は例外なく袋叩きに遭い「公開謝罪」に追い込まれていますので、世界的な「言論弾圧の流れ」が強まっていることは間違いないでしょう。
少なくとも、「20年前に比べて言いたいことが自由に言えない世の中になった」というのは、30歳以上の人であれば誰でも感じていることのはずです。
昨今では、マクドナルドが「男女の夫婦とその子供」が幸せそうにハンバーガーを食べているテレビCMを流しただけで「LGBTへの配慮が足りない!」とクレームが来るそうなので、社会全体がかなりヒステリックな雰囲気になっていることは否定しようがありません。
いわゆる「ポリティカル・コレクトネスの乱用状態」です。
ネットスラングでは「ポリコレ棒を振り回す人々」なんて表現されることもありますよ。
実はこれ、現在トランジット冥王星が入居している水瓶座が「多様性を認めない人間は社会から排除して良い」という非常に偏った価値観を持った過激な星座だからです。
水瓶座は「自由と平等」を掲げる進歩的な価値観を持った星座なのですが、実は12星座で一番「保守的な価値観を持つ人に対する差別意識が強い」という根源的な矛盾があるんですね。
「差別するな!」と声を上げている人が実は一番差別意識が強い・・・という問題があるんです。
水瓶座の役割は硬直化した社会に「新風を吹き込むこと」です。
だから水瓶座のことを「革命の星座」などとも呼ぶんですが、その価値観が行き過ぎると「個人の都合」を社会全体に押し付ける「迷惑系クレーマー」の大増殖を引き起こしかねません。
一つ手前の山羊座が「伝統と常識」を重んじる星座でしたので、2023年から2024年にかけて発生している「山羊座から水瓶座」へのトランジット冥王星の切り替わりによって今、「保守派(山羊座)」と「革新派(水瓶座)」の人々の間で大きな心理的摩擦が生じているんです。
この二つの星座の価値観が正面衝突している時に、私のような部外者(乙女座)がワザワザ激戦地に切り込もうというんですから、妻が「やめとけ」と言うのも理解はできますね(笑)。
でも今回、私がお話ししようとしているのは道徳や一般常識の話ではなく、純粋に「運命学」を土台にした話ですので、トランスジェンダーの方々を批判する意図は一切ありません。
批判ではなく「どうすれば彼らが精神的な苦しみから永遠に解放されるのか」という根源的なテーマで話をしますので、もし途中で腹が立ったとしても大らかな心で最後までお読みください。
「成しうる者が、為すべきことを為す」のが運命学の基本です。私以外に「占星術を土台とした運命学的ジェンダー論」を語れる人間はいませんので、一つの「義務(天命)」としてこの話題に真剣に取り組んで行きたいと思います。
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