CSOは私の青春だった。
FLASH黄金時代の終焉
ニコニコ動画
小学生時代から弟とカードゲームを遊び、コロコロコミックを読んでおたくへの道を着々と進んでいた私が、ネットに興味を持ち始めたのはちょうどこのあたりだったと思う。
今はもう遊べない、初めて遊んだFPSの話。
1.ネットゲームに興味を持った女子中学生
ニコ厨だった私はニコ生に興味を持ち、その中でもある人物のゲーム配信をよく見ていた。
名前はよく覚えている。ゴッドハンド輝からとった『てるくん』。てるくんは関西弁でゆったり話す面白いお兄さんだった。それ以外は覚えていない。
その人はよくCSOを遊んでいた、と思う。
てるくんが遊んでいるのをみて、自分も一緒に遊んでみたいと思ったのがCSOを始めたきっかけ。
このころの私は中学生で、学校では休み時間に図書室にこもったり、机に突っ伏したりして過ごすような、典型的な陰の者だった。
ほとんど小学校とメンバーが変わらなかったので、数は少ないが友人はいたと思う。流石にFPSを嗜むような友達はいなかったので学校では話さなかった。
陰の者ではあったが、目立ちたいという気持ちが強かった私。
(生徒総会の議事長や委員会活動をやったり、発表系の授業では積極的に発言したり、文化祭で演劇に出たりしてた。人前で発言するのは好きだった。人と話すのはめんどくさかったけど)
ニコ生主という人気者に憧れないわけもなく、恋愛的な好きという感情ほどではないがある程度の好意を抱いて、一緒に遊んでいた。んだと思う。
FPSについて話せる人もいなかったしね。
ゲーム環境は最悪。
家にあったノートパソコンで何とか遊んでいたがやっぱり厳しく、
エクセルとか使いやすいよとかなんとか言い、お母さんをだまし
(お母さんごめん、でもこれはしっかり覚えてる。本当にごめんなさい)
結構な値段のノートパソコンを買ってもらったりするくらいにはハマっていた。
お父さんには「お前、ゲーム中毒やぞ」といわれるくらいにはゲームばかり遊んでいた。お父さんに反発してもっとゲームをやるぞってなったのもある。けして親孝行な中学生ではなかったです。ごめんね。
2.上手くはなかった。だけど楽しかった。
平日の夜も、休日も、ずっと夢中になって遊んでいた。
走って撃つ。上手くなかった。
まあ上手くなるような練習してなかったもんね、今なら分かるよ。
FPS始めたてのしょぼい中学生だからしょうがないけど、やっぱり歴戦の戦士たちが遊ぶ中ではどうしても活躍できなかった。ヘッドショットが出ない、いやそもそも敵に弾が当たらない。
少人数のゲームではお荷物になってしまうから、遊ぶのはいつも大人数でできる8対8の爆破か何回も復活できるチームデスマッチだった。紛れたって戦犯は戦犯だったけど、5対5で爆破をやるよりも気持ちは楽だったし、なにより楽しめた。KD(※1)がうんこでも。
息をひそめて敵を待つ防衛側だったり、仲間全員でラッシュをかけて、まぐれでヘッドショット(1発頭にあてて敵を仕留める!)をきめたりするのが、とても楽しかったのだ。
授業中、ノートの端にマップを書いて、名称(※2)を覚えたり、戦術を考えたりしてはドキドキしていた。それはもう恋。
ただ、やっぱり対人戦となると、どうしても敵も味方も人間。ミスしたらどうしよう、怒られるかな(とまで考えていたかは謎だが)などと思ってしまうもので、この頃からPVPは苦手だと思うようになっていた。
PVPのモードが苦手と意識するようになってからも、まだまだ夢中になって遊ぶことが出来たのはPVE要素のおかげだったといっても過言ではないだろう。
※1 キルデスと読む。相手を倒した数÷死んだ数。1より下だと活躍できてないよね。
※2 マップの各所には、仲間と連携をとるために細かく名前がつけられていた。だいたいは「あーあそこ、あれあるとこ」みたいなくそ雑魚伝達してた。
3.BOT戦、ルーフトップ、そして爆破。
当時の仲間(ニコ生とかGREEとかで出会ったっけ)がやっていたAIM調整のBOTモードを教えてもらってから遊び方が少し変わった。
マップはルーフトップ。
左右対称で、ちょっとした障害物があるだけのシンプルなマップ。
リスっていうのが開始地点。
BOTと呼ばれる敵を倒すこのモードが(上手い人ならだれでもやってることだけど)私には革新的だった。
・敵が人間じゃなく、BOT(機械)である
・自分が死んだとしても誰にも迷惑をかけない
・1人でも遊べる
迷惑をかけずに楽しめるということでこの上なく面白く感じたのを覚えている。
ここから、私とBOTの戦いが始まった。
ルーフトップでの殲滅戦だけでなく、爆破もBOTモードがあると知った日から度々BOTと遊ぶようになった。
BOTにも強さが設定されていて簡単からエリートまで8段階あったらしい(Wiki調べ)。前の強さを一定数倒すと次の強さが解禁されるという仕様だった。当時は難しいとかでも厳しかったんじゃなかろうか。その一つ上の非常に難しいに無謀にも挑戦し、かなり苦戦したような記憶がある。
でも、対BOT戦を何度も何度も遊んだのは覚えているのでやりごたえがあって楽しかったのは間違いないと思う。
そしてもう一つ、BOT戦以上にハマり、よく遊んでいたモードがあった。
4.Co-op・アイテムドロップの魅力に取りつかれたゾンビサバイバル。
ここからが本題。
ゾンビサバイバルは素晴らしかった。(以下ゾンサバ)
1度も面白くないと思ったことが無かった。
簡単に言うと、押し寄せるゾンビを倒し、お金を稼いで、武器や自分を強化し、生き残ったり脱出をしたりするというモードだ。
道を進んでいくタイプと、その場で防衛して生き残りを目指すタイプがあったが、前者のほうがわりと好きだった。
『最後の糸口』という進んでいくタイプの一番初めのマップは何回プレイしたか分からないほどだ。
仲間と助け合いながらゴールを目指すというのは、現実世界で個人競技派だった私に新しい刺激を与えてくれた。
まず、味方が優しかった。ゾンビを倒してお金を得るのだが、なかなか稼げない人や途中参加の人に、自分が買った武器を渡してくれる。
基本無料のオンラインゲームだったので、当たり前だけど課金要素があり強いマシンガンは課金で手に入れることが出来た。
そんなもの当然持っていなくて、無課金でも使えるしょぼいマシンガンのM249を使っていたんだけど、たまに課金勢が落としてくれるめちゃくちゃ強いマシンガンMG3がひそかな楽しみとなっていた。
みんなに武器をばらまいてくれる大富豪に出会うと、テンションが上がったのを覚えてる。
誰も武器をくれないときには他の人が落とした武器(買い替えで不要になったやつ)をもらって弾だけ買って戦ったりとかしてた。
そして、ゾンサバはクリアするとアイテムがドロップする。このアイテムがすごくて、期限つきの課金武器だったりスキンだったりしたのだ。あこがれのMG3だって手に入るかもしれなかった。
無課金だった私は、Co-opの面白さ+アイテムドロップを集める楽しさに惹かれ、ひたすらにゾンビを倒しまくっていた。
あとこれは重要な要素なんだけど、ゾンビのくせに可愛い子もいた。
私のお気に入りはライトゾンビ。可愛いよね。
正直、丁度コスプレとかに興味のあった私は、ライトゾンビのようなウィッグを購入し、ダイソーの化粧品を漁り混ぜ合わせて、みどりっぽい体の色を作れないか頑張っていたこともあった。結局完成はしなかったけど、たぶんウィッグはまだある。
話をもどそう。
ゾンサバを極めていくと、攻略方法を調べるようになった。
まずは何を買うとか、強化はここまでとか、あのエリアまでは駆け抜けるとか、あえて進まないでゾンビを倒して金策するとか。いろいろ。
ここまでちゃんと遊ぼうと思ったのは初めてだったと思う。
練習したことが実践で上手くいくと、とてもうれしかった。
それと、念願のニコ生を始めたので配信もした。
ゾンサバには色んな思い出がつまってる。ほんとはマップとか見ながら酒でも飲みながらだらだら話したいよ。でも今日はこれくらいにしておいてやる。
CSOでゾンサバを遊んだ経験があったから今の私は、ゾンビの出るCo-opは無条件で遊びたくなるという性癖もちになりました。責任取ってよね!
あと、これを書きながらWikiを見てて、後で出たマップを遊んだことが無いなと、めちゃくちゃ悔しい思いをしています。時を戻してくれ。
5.CSOの終焉とサ終に思うこと
そんなCSOも2019年3月6日(水)11:00サービス終了したそうで。
カウンターストライクというゲームが元になっており、今でも似たものを遊ぼうと思えば遊べなくはない。CS:SとかCS:GOとか。だけどやっぱりCSOがやりたい。
ゾンサバがよかった。ゾンサバだけでもできるようにならないかなあ。今ならもっと上手にあそべるのにな。
本当に大切なものは失ってから気付くんだよ。マジで。
ゲームのサービスが終了するというのはなぜこうも悲しいのだろう。
まあ、たまに思い出してゾンサバやってたし、青春といっても過言ではないし、これくらい悲しんでもいいよね。
今でもたまにゲームに誘ってくれる仲間が出来たのもCSOのおかげ。
10年以上続くネットの付き合いって本当にすごいことだと思います。
このゲームでできた仲間から他のゲームを教えてもらって自分の世界が広がった(主にゲーム方面)のはいつまでも感謝し続けることでしょう。
ちょっと話は変わるけど、昨年ご縁があってCSOと同じ運営会社のネクソンがやってるメイプルストーリーの24時間生配信に参加させていただいたときのこと。好きなゲームの話を振っていただいてもうすぐCSOが終わるのが寂しいみたいな話をしたんですよね。そしたら、丁度その場に来ていたネクソンのスタッフさんが、CSO関わってたんですよ!みたいな話してくれて、胸が熱くなったのを覚えています。楽しいゲームをありがとうございました。
最近では1年くらいで終わってしまうゲームが多いですね。短くても長くてもやっぱり寂しいもんは寂しい!
最初から好きになるんじゃなかった!!(悲劇のヒロイン風に)
冗談はさておき、それでもやっぱり好きになっちゃうんですよね。
サ終は仕方ないとはいえ、やっぱり好きなゲームには長く続いてほしいものです・・・。
と、いうわけで。
遊ばせてもらえるということに感謝しながら、今日も課金をする私なのであった。
おしまい。
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