新発見? 菅総理の花押のルーツ
この内容は、垂名會花押のyoutubeチャンネルでも投稿いたしました。
皆さま、花押というものをご存じでしょうか?
花押とは、自身の名前もしくは名前の中の1字または自身の希望する文字等から選定し毛筆を用いいて図案化したサインの一種です。
日本では、10世紀中頃より都の貴族社会から使用され始め、鎌倉幕府の成立により武士たちも使用し始め、書状の末尾などに差出人のサインという形で使用されました。
現在、花押が登場する重要な場所というのはなんと言っても閣議書ではないでしょうか。
内閣総理大臣をはじめ官房長官、国務大臣の花押が閣議書に並びます。
日本人は勿論、日本国内の事や日本と外交上関わる相手も法案や外交文書等の決定の際に最後に閣内で決定を確認する際に用いられるのが閣議書の花押です。
この慣習は1885年の内閣制度が始まって以来今も続いています。
花押は時代劇の中の戦国武将が書状のやり取りをする際にチラッとカメラに映り込む程度に認識されていた人も多いのではないでしょうか。
今でも閣議書に花押を用いられるということは、意外にも花押は我々の生活の中に影響を及ぼすものに添えられていると言えます。
そして一番気になるのが現職の総理大臣、菅さんの花押ではないでしょうか?
菅総理は安倍政権で官房長官をされていたので、安倍政権時の閣議書の官房長官の欄を見れば、菅総理の花押を確認することは出来ます。
安倍政権時の閣議書
菅総理の花押
いかがでしょうか?
全体的に少し右上がりですが、天(上部の横画)、地(下部の横画)、人(上下の横画の間に空間に配した線や点)がバランス良く書けていると思います。どのような字が元の字はこの花押から今のところ推測出来ません。
菅総理と言えばなんと言っても、官房長官時代の“令和おじさん”。改元時の官房長官が額に入っ。新元号を披露するという場面が、平成・令和改元時に行われました。
官房長官時代の菅総理の新元号披露は記憶に新しいのではないでしょうか。それと同時に思い出されるのは官房長官時代の小渕元総理。
なんと、平成改元時の新元号決定の閣議書に菅総理の花押のルールがあったことを発見しました。
矢印の大臣の花押は、小此木彦三郎建設大臣の花押です。
菅総理の花押と小此木彦三郎の花押を比較してみました。
いかがでしょうか。なんとなく似てる感じはしないでしょうか?
縦長と横長と構図に若干の違い、最後に点の有無の違いなどがありますが、全体的な筆脈は同じではないでしょうか?唯一の大きな違いは、上部と下部に横画を配した間に曲線の最終地点が左下か右下の違いがあります。
菅総理と小此木彦三郎さんとの関係はと言いますと、菅総理は小此木さんの私設秘書を11年務め、その後横浜市議会議員となります。
菅総理夫人の真理子さんとは、真理子さんが小此木さんの自宅に住み込みの家事手伝いで勤務されていたころに知り合ったそうです。
政治家を志す若き日の菅総理にとっては師匠のような存在であり、小此木さんが大臣をされていたころは大臣秘書官を務めていたので、自身が花押を用いる立場となった時には小此木さんの花押を参考にされたのではないでしょうか。
本当のことは本人にしかわからないことですが、花押で読み解ける人間関係と思えば興味深い二人ではないでしょうかはないでしょうか。
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