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junsus79
ただいま評の練習中3
今日までに私がついた嘘なんてどうでもいいよというような海/俵万智『サラダ記念日』
主体は海を見ている
こういったタイミングだとよく「今自分が抱えてる悩みなんてちっぽけなもんだ」というようなことを言いがちなのをこの歌では「嘘がちっぽけだ」と言っている
もしかしたら主体は嘘をつくたびに生まれるちょっとした罪悪感に悩んでて、でも海の広大さを前にしてそんな悩みはどうでもよくなったみたいな心境の変化があったのかもしれない
七七の「どうでもいいよというような海」から感じる文体の軽やかさから、主体が抱えてた悩みから解放されて気持ちが軽くなってるのが感じられる