デスノートは数年ぶりに見返すのが一番面白い。【70日目】
本日も、私のブログに足を踏み入れていたき、感謝の念に堪えない。「ぼっち理系大学生の活動記録」マガジンへようこそ。
さっそく本題に入るが、伝えたいことはただ一つ。
「デスノート」は、今すぐ読み返すべき作品である。
そもそも、この作品を”聞いたことがない”、という日本人の方が少ないのではないだろうか。初めの連載はジャンプ、その後アニメ化、映画化、ドラマ化とされていき、そのどれもが大成功を収めている。
つまり、俗にいう神作品とはこのことである。どうひねっても、ストーリーを少々変えても、演者を変えても、変わらず面白い。これは、脚本と登場人物像が非常に魅力的だからである。
以下に、簡単にストーリーを載せる。ただ、この記事は既にデスノートに触れたことのある人を対象にしているので、流してくれて構わない。
主人公・夜神月(ライト)は、「日本最高峰の大学へ進学に確実できる」と言われるほど秀才な高校生です。彼はある日、「デスノート」という1冊のノートを拾います。そのノートは死神の「リューク」が落とした、「名前を書かれた人が死ぬ」という悪魔のノートでした。
彼はノートを使って犯罪者のいない「新世界」を創るべく、自らの「正義」の名のもとに犯罪者を次々と殺していきます。
彼の殺戮の噂はインターネットで広まり、殺し屋「キラ(=killer)」と呼ばれ、神として崇める人まで現れました。そんなキラを捕らえるべく、全世界の警察を動かせる権限を持つ名探偵「L(エル)」が動きはじめます。
これはライトとLの正義がぶつかり合う、頭脳を使った戦いの物語です。
軽く自己紹介をしておこう。私は現在22歳の大学生である。デスノートのマンガは小学校の頃に読んだ。その後、十分に楽しんだと思い込み、押し入れの奥にしまった。
このような人は多いのではないだろうか。「作品の名前だけは聞いたことがある」
または、「ノートに名前を書いたら死ぬ」「最後に主人公は負ける」くらいは知っている。
では、ここから、「デスノートを読み返すと面白い」と私が主張する理由を説明していく。実は、細かなところにトリックがあるのだ。
どの層にもハマる第1話
きっと、この記事を見ているあなたも、「あいつを殺したい」と日常の中で感じたことは、一度や二度あるだろう。
この物語の導入は、生きていれば誰もが感じるマイナスの感情をテーマにしている。また、「デスノート」という名前、死神、といった厨二心をくすぐるワードが当時のジャンプ読者の学生にハマったことは間違いないであろう。
そして、ジャンプ読者以外にもハマってしまう、もう一つのカラクリが存在する。
まず、人にはそれぞれ好き嫌いが存在する。アクションが好き、ホラーが好き、ミステリー、恋愛、コメディ…。
もし、恋愛漫画が好きな人がアクション漫画を手にし、ガッツリ黒色で書き込まれた迫力あるバトルシーンを目にしても、数ページだけ読んで閉じてしまうだろう。それは逆も同じである。
しかし、このデスノートという作品は、1巻の第1話を読むと止まらない構造ができている。この1話を一行でまとめると、
ノートに名前を書くと、その人が死ぬ
である。
テーマはその一点に絞っている。ややこしい時代設定や、世界観、能力設定など皆無である。そしてこの「ノートに名前を書くと、その人が死ぬ」という設定、これを知った読者は何を想像するだろうか。
そう、今後何が起こるか分からない
である。
今後、これを使ってバトルが始まるのか、はたまたミステリーが始まるのか、三角関係の相手を殺す恋愛話なのか、判断がつかない。
"もしかしたら自分の好きなタイプの話かも"
多くの人が、こう思うだろう。よって必然的に、本を手にした層の多くが、物語の続きを読みたくなる、なってしまうのである。その”続き”が二話であれ、二巻であれ、7巻であれ、最終巻であろうと構わない。”興味を持たせる”という点において、一話の出来が素晴らしすぎるのである。
文字が小さいから面白い
実はこのデスノートという漫画、文字が非常に小さく、ページいっぱいに、びっしりと書かれている。
映像作品でしか見たことのない人は、もちろん知らないであろう。
具体的なページを以下に載せる。
このように、老人が読むには虫眼鏡が必要だろう。
そうかと思えば、重要なシーンではコマを大きく使い、セリフを目立たせる。以下は最終巻のラストシーンである。
このシーンだけ見ると、バトル漫画かと錯覚してしまいそうになる。
「いやいや、でも文字が小さいのはデメリットでしょ。全部大きくすればいいのに」
と思ったあなたの気持ちは確かにわかる。しかし私は、文字が大きく、分かりやすいストーリーだとしたら、デスノートという作品を、ここまで楽しめていないのでないか、と思う。
実は、デスノートという漫画は、小さい文字を読み飛ばしても楽しめてしまう。
それは何故か?そう、上で述べたように、重要なシーンはきちんと見やすくコマを割ってあるからだ。これが小学生から大人まで楽しめる理由である。
もう少し砕いて説明をする。
正直、私が小学生の頃、小さい文字は結構飛ばしてしまっていた。よって、ヨツバ編、メロ編の一部は、当時話題を振られても、語れなかったであろう。しかし、私は楽しめていた。「この漫画は面白い」と確信していたのだ。
この漫画には重要な巻が3つある。それが、1巻、7巻、12巻である。
1巻はデスノートの説明、7巻はLの死、12巻はライトの死である。
正直、この三冊さえ読めば、デスノートという物語の簡単な説明が、読んだことのない人にできてしまうのではないか、と考えている。
ニュースーパーマリオブラザーズをやったことのある人なら分かると思うが、大砲ショートカットを用いれば、一気にラスボスのクッパ城まで行けてしまう。
8ワールドあるが、1と5と8だけで全クリして楽しめてしまう。
これとデスノートは似ている。もちろん、完全に作品を楽しむにはすべてを理解するのに越したことはないが、主要な部分だけ拾い集めて進んだとしても、読み終わった後の満足感は保証されている。
あなたはきっと小学校や中学校の頃に、デスノートを読んだことのある人なのだろう。そうでなければ、この記事を読んでいないはずだ。
そして大人になった今、小さい文字を含める全てのストーリーを丁寧に読むべきなのである。
今のあなたの集中力と読解力は、数年前とは比べられないくらい良くなっている。新しい難しい作品に手を出し続けるのもいいが、一度、昔読んだデスノートにもう一度触れてみてはいかがだろうか。きっと新たな発見があるはずだ。
しかし、中にはこのような人もいるだろう。
「全部理解して楽しんでいたっけ?理解せずに楽しんでいたっけ?忘れてしまった!」
そんなあなたに、クイズを出そう。以下のコマを見てほしい。
Q.この、一見無駄に見えるノートの交換は何のために行ったでしょう?
ここのシーン、ライトがいかに先を読む力が優れているか、また、物語のメインとなる7巻につながる重要シーンなのだが、これが理解できていなかった人は読み直した方がいいだろう。
私はこのシーンを読むのに、今でも数分かかった。他の巻と反復横跳びし、まるで国語の試験を解いているかのように、問題と答えのあるシーンを行き来した。
読み返すのであれば、電子版ではなく、実際に形ある漫画が良いだろう。
その理由は、もう一つある。それが以下だ。
[余談]表紙が、かっこよすぎる
これは実際に本を手に取った人にしか分からないであろうが、イラストと質感がすばらしい。
これを見たあなたは、”実際に手に取りたい!”と思っているに違いない。
そう、コレクションとしても価値のある作品なのだ。
特に5.6.8巻が私のお気に入りである。
この記事を見ているあなたも、好きな表紙の巻を、コメント欄で教えていただけると嬉しい次第だ。
おわりに
今すぐ買いに行こう!以上である。
ちなみに私の好きなキャラはリューク一択である。
ビジュアルがかっこいい。
そしてかわいい。
黒幕扱いされがちだが、考えてみるとこの話は、
「リュークの暇つぶし」
の一言で終わってしまうという事実が、どこかもどかしく、そして心地よくもある、という不思議な感覚を与えてくれる。
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普段はYouTubeの動画を上げている。今日あげたのは以下。
大阪にある傾斜角90度のすべりだい。めっちゃ怖かった。
夜は弟とデュエルマスターズで激戦を繰り広げた。盤面どえらいことになってる(笑)
それではまた明日のブログで。おやすみ!