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【Upwork副業】デジタルマーケティングの海外案件に挑戦してみる
1.Upworkとは?
Upworkは世界中のフリーランサーにあらゆる仕事を依頼できる世界最大のクラウドソーシングサイト。米国に本社があるサービス。
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現在Upworkには1,200万人以上のフリーランサーが登録しており、アクティブなクライアント数は85万を超えているとのこと。
2.キッカケは英語勉強
社会人になってから英語を勉強していました。
TOEICテストのスコアが800点を超えた時から、語学を仕事に活かせないかなと漠然と考えていました。
とは言いつつ、仕事で英語を使いたいからといって、すぐに転職するのはハードルが高い。
実務で英語をがっつり使った経験はありませんし、今勤めている会社は働きやすくて良い環境ですし…。
そんな風にモヤモヤしている時に、ふと「副業で英語を使う案件に挑戦すればいいのでは?」と思い、海外のクラウドソーシングサイトに注目しました。
Upworkといえば、「円安効果で稼げるドル払い副業」というイメージがあり、外貨も稼げて英語も勉強できて一石二鳥じゃないか!と思った訳です。
3.Upworkを使い始める
登録時に苦労したところ
最初にご紹介ですが、Upwork登録方法はこちらの記事にまとまっています。
詳細説明は上記に譲り、このnoteでは私が登録を完了させる過程で苦労した点を説明したいと思います。
私が特に大変に感じたのは①ビジネス用の自分の写真撮影、②英文レジュメの用意、③プロフィールの作成です。
①ビジネス用の自分の写真撮影
Upwork上で使う写真に特に指定はありませんが、クライアントにできるだけ良い印象を与える写真は使いたいなと思っていました。
私の場合、フリーランスとして活動は初めてで、仕事で使えるいい感じの写真がなかったので、人生で初めてスタジオで写真を撮ってもらいました。
自分の髭の濃さはファンデーションで隠し、髪型も整え、スーツ→ビジネスカジュアル→Tシャツ姿で3パターンほど撮りました。
おかげでUpworkだけでなく、履歴書やビジネスSNS(Linkedinなど)でも使える良い写真を作れました。
②英文レジュメの用意
転職活動用に作っていた履歴書や職務経歴書をベースにして作成しました。ここが1番時間がかかった気がします。
dodaの記事やレジュメフォーマットを活用して土台を作り、文章の構成や表現はChat GPT 4oに助けてもらいました。
英語にまとめ直してから、違和感があるところがないか?もっと伝わる表現ができる所はないか?ブラッシュアップしました。
noteでCXOをしている深津さんの『今の出力を60点として、100点とはどのようなものか考えさせる — Score Anchoring』というプロンプトが特に有用でした。
③プロフィールの作成
ここはフリーランサーとして自分の得意な分野やスキルを紹介するページです。
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英文レジュメと同じ理屈かもしれませんが、クライアントが見た時に分かりやすい内容になっているか?すごく気にしていました。
私自身はデジタルマーケティングの経験が長いのですが、紹介したいスキルを細かく書きすぎても読みづらいし、かと言って端的に説明しすぎると抽象度が高まり伝わりにくいよなぁ…と苦心しました。
ここも最終的にはChat GPT 4oにサポートしてもらい、可読性を保ちつつ自分のスキルを適切に伝えられるようにプロフィール文を磨きました。
また、Upworkから届くプロフィールの作り方に関するガイドなどのサポート情報も貰えますので合わせて参考にしていました。
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恐らくプロフィール上の表現はまだまだ最適化余地があるので、都度更新していこうと思っています。
Connectsがないと案件に応募できない
詳細な説明はこちらの記事をご覧いただきたいのですが、案件に応募する際はConnects(コネクト)と呼ばれるポイントが必要になります。
Submit a proposal(案件応募)する画面に遷移すると下記画像の通り必要なConnectsが表示されます。
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Connectsは月次で無料取得するか、Freelance Plusへの申し込みするか、購入するか等で得ることができます。
4.クライアントから急にメッセージがきてインタビューすることに
案件に応募しても上手く進まない期間が続く
Upwork登録後、3~4件の案件(デジタルマーケティングや日本語翻訳など)に応募していましたが、進展がありませんでした。
厳密には2件ほどクライアント?からメッセージを貰いましたが、私が返信する前にUpwork上で案件が削除されていました。
Upworkからきたメールによると、該当案件は規約違反により削除されたという趣旨の説明がありました。
つまり、Upworkを不正利用した詐欺的なモノであったと想像されます。こちらの方の記事にも類似する事象が書かれていました。
海外企業からMessagesが届く
そんなこんなで1か月くらいは音沙汰がない状態が続きましたが、ある日シンガポールの企業からメッセージをもらいました。
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Job posting(案件内容)を見ると、日本向けにサービス提供を開始しており、より多くの個人顧客を獲得する為に、Google広告やSEO施策のアドバイスをしてほしいという内容でした。
個人的には自分のスキルと非常にマッチしている印象を受けたので、正式にProposal(≒案件応募)し、先方に「是非詳細を聞かせて欲しい!」と返信しました。
すると、明日インタビューさせてほしいという事になりました。
私は英語でインタビューをしたことが全くなかったので、「え!明日!?どうしよう!」と不安にかられましたが、1分後にはワクワクのほうが勝り速攻で日時調整しました。
結果的にインタビューはすごく楽しかった
インタビューではクライアント企業側のプロジェクトマネージャーとZoomで会話しました。
この1年はネイティブキャンプという英会話アプリで毎週1~2時間程度の雑談をしたり、IELTS向けの単語学習帳を勉強したりする程度だったので、英語がどこまで通用するか不安でしたが、フタを開いてみると楽しく会話できました。
2割程度は相手の言っていることが分からないので、「Sorry?」を連発しましたが、先方担当者も柔和で話しやすく、土地勘のあるデジタルマーケティング領域の仕事なので、最後まで問題なく会話できました。
MTGの残り10分くらいは日本の観光地や子育てトークで盛り上がり面白かった!
ネイティブキャンプで培ったアイスブレイク力(?)が地味に活きました笑。
5.ついに案件を受注
インタビュー後に正式にオファーをもらう
インタビューをした翌日にクライアント企業担当者から是非仕事をお願いしたいという旨の連絡を頂きました。
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(少しだけ、自己実現欲求が満たされた感覚になり、嬉しかった!)
その後、①クライアント企業のHRチームと契約に向けてUpwork上でやりとり、②案件に紐づく製品情報に関するオリエンテーションMTGが続きました。
受注後に改めて感じたこと
「ダメ元でもいいので当たって砕けよう!」という意気込みでUpworkを使い始めましたが、結果的に良いご縁に繋がりました。
案件受注までに徒労感を感じる瞬間があり、辞めようと思う時もありましたが、最終的には良い機会になりました。チャレンジして良かったです笑。
私の場合、副業をする主目的がお金ではなく、英語を使って働いて新たな知見を得ることなので、左記の実現に向けて引き続きできることを増やしたいと思いました。
6.受注後の状況
2024年11月から仕事がスタート
今月から本格的にUpwork経由の副業が始まっています!
プロジェクト内容は平たく言うとシンガポールや香港で展開しているサービスを日本市場に進出させるお手伝いです。
現在は3つの業務に取り組んでおり、具体的には①日本市場のユーザー&競合調査、②Webマーケティング施策(主にGoogle広告)のアドバイス、③Webサイト&広告のクリエイティブ内容チェックを行なっています。
自分が培ってきたマーケティングリサーチやデジタルマーケティングの経験を存分に活かせるので、やりがいを感じながら取り組んでいます。
多国籍なチームメンバーと働き始める
協業するチームはマーケティングディレクターがシンガポール人、マーケティングマネージャーがインド人、残り4名のチームメンバーもインド人です。
毎週1回チームの方々と進捗共有やディスカッションをするMTGがあるのですが、インド人の方々の英語が聞きづらい汗。言ってることが分からない場面がちょくちょくあり、毎回脳みそをフル回転させて相手の意図を汲み取るようにしています。
やりがいはあると言いつつも、自分の英語力(特にリスニング力)を高めないとより高度な問題をチームで議論していけないなと焦っています…。
ただ、マーケティングマネージャーの方が非常に優しくて、いつもMTGでフォローしてくれるので、なんとかコミュニケーションが取れている状況です。
語学うんぬんの前にロジカルに話をまとめて話してくれる人がマネージャーとして交通整備してくれる事がとっても有難いです。
ちなみに上記の通り対話力は要改善ですが、メールやチャットであれば、効率的かつ正確な返答がしやすいので、うまく使い分けながら業務を進めています。
マイルストーンが完了したら報酬をもらう予定
Upworkではマイルストーン(Milestones)と呼ばれる特定のプロジェクトの目標が設定されています。
今回の私とクライアントの契約は固定価格契約になっており、クライアントが支払う金額が分割され、タスクごとに設定されます。
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各マイルストーンの完了後にフリーランサーが成果物を提出し、クライアントが承認することで報酬がリリースされるようです。
上記画像に、In escrowと表示されている部分はクライアントからUpworkへ仮預金が保管されていることを意味しています。
つまり、フリーランサーは支払いが確保されていると言い換えることができるかもしれません。
まだプロジェクトが開始してから時間が経過しておらず、マイルストーンが完了していませんが、今後タスクをしっかりと遂行し、クライアントに満足頂いて報酬を頂戴できればと思っています。
その後、無事に報酬を得ました(2024年12月追記)
12月末に最初のマイルストーンが完了し無事に報酬を得ることができました!
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また契約は1ヶ月単発ではなく、2ヶ月目以降も発注頂き継続で仕事をすることになりました。
クライアントからはマイルストーン完了時に下記のメッセージを頂きテンションが上がりました。
We are truly grateful for your support, help and valuable suggestions and look forward to continuing our collaboration!
私たちは、あなたのご支援、ご協力、そして貴重なご提案に心から感謝しています!そして、今後のコラボレーションも楽しみにしています!
自分から単価交渉するのがハードル高い(2025年1月追記)
現在のプロジェクトでは契約更新が続いていますが、初回の単価設定が低かったため、どこかのタイミングで単価アップを交渉したいと考えています。
しかし、マーケティングディレクターに直接交渉するのは心理的なハードルが高い・・・。相手はシンガポール人だし。
自分の提供した価値を示し、胸を張って提案すべきだと分かってはいるものの、つい誰かに代わりに交渉してほしい💦と思ってしまいます。
今回の記事は以上になります。
最後まで読んで頂きありがとうございました。