マガジンのカバー画像

Repair

6
SugiSでのrepairに関する投稿をまとめています
運営しているクリエイター

記事一覧

バッグの持ち手の側面の修理のバリエーションの一つとして

革で出来た持ち手がついたバッグを使ったことあります? なんて質問は、ヤボなくらい皆さん使ったことがあったり、現に今この瞬間にも使われている方も多いと思いますが、使っているからこそ起きる困ることの代表の一つ。 革の切り口、側面が、なんかわさわさになったり、なんか色が剥がれたり、なんか色のついたビニールみたいな物がぴーっと引っ張って取れたり(ボンドや接着剤で自分で付け直すという人も多いですが、絶対に剥がれますし、そもそもひっつかない・・)ひどい時には糸も取れちゃったり、なんか

コバの補修について、なんだそれって人へ

という題にしても、分かるのは革を扱う人だけでしょう・・か? コバなんて呼び名だから分かりにくい、いわば革の切り口です。 人参を寝かせて切ったなら、その切断面です。 金太郎飴の出てくる出てくる金太郎です。 それがコバ。 そんな地味な場所ですが、革でモノを作る人にとっては気持ち悪いぐらいにこだわる場所の一つ、ここがバシッと決まるかどうかでモノの見え方が全然違ってくるのです。(長く使っていく為の補強ということも当たり前にあります) そんな切断面に革職人は何をするのか?

白樺バッグ 革ショルダーストラップの加工

普段のSugiS 素材が革じゃなくても 修理ヤッテマス。 鞄や財布に付帯する金属、ファスナーetc. パーツの交換なども ヤッテマス。 僕が自信をもってできることなら、なんでもヤッテマス。 靴に関することはできることが少なくなりマス・・ が まずはご相談いただければです。 そんなこんなで、 白樺で編まれたバッグのショルダーストラップ加工をさせていただきました。 革に関することなら、どんとこいです。 白樺という言葉 まだ民藝という言葉が生まれる前の 柳宗悦が

CELINE バッグ 娘さんへ渡るまでの再生の過程

革製品の修理につきましては、ひとまず可能かどうかの判断として、画像をお送りいただきましての判断も可能ではありますが、あくまでひとまずの判断となります。 やはり実際に見させていただかないと的確な判断は難しいこととなります。 そんなわけで、実際に じっ くりと 見させていただく。 CELINE バッグ どこをどのように直し、どこまで手を入れるか、 話し合いのうえ、取り組ませていただく。 そうして こうして 再生完了。 after 佇まいからして 違う (光当たってな

物の表情を残しながらの修理 シザーケース編

きっかけは親しい方からのご紹介で。 「ずっと使っているシザーケースのストラップが切れてしまい、そこを修理されたい」とのコト。 「もちろんですが、ひとまず画像をお送りいただき、可能か不可能かの判断を」と、 送っていただいた画像を見て、 一目で年季が入っていると分かる表情、これは 可能ではありますが、 実際に現物を見ながらどのように直していくか、いきたいかを話し合わさせてくださいとお伝えし、 後日、 別のこれまた親しい人と一緒にSugiSに寄ってくださった初めましての美容

儲からない仕事でごめんね

お客さん「ここが壊れちゃって、自分で応急処置をやってみたんだけどやっぱりダメで、お願いできるかな?」 僕「もちろんです!とりあえずサイズの合う金具がすぐにあるかといくらぐらいでできるか見て見ますね」 ・・・ 僕「1000円ぐらいでできそうで、金具はまるっきり同じ物にはならないんですが、大丈夫でしょうか?」 お客さん「全然オッケー、儲からない仕事でごめんね」 僕「とんでもないです!いつもありがとうございます」 修理完了後の電話「しっかり出来ましたので、またいつでも取