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【オススメ本】石川善樹『友だちの数で寿命はきまる 人との「つながり」が最高の健康法」(マガジンハウス、2014)

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「友達の数で寿命が決まる」。

衝撃的なタイトルですが、これは単なる自己啓発本でもSNSのPR 本でもなく、科学者によるエビデンスに基づいた科学書です。

・「つながり」が少ないと死亡率が2倍になる。

・孤独は喫煙より身体に悪い。

・男子校出身者は未婚率が高く、短命である。

・お見舞いにきてくれる人の数で余命が変わる。

・同僚があなたの寿命を左右する。

・男性は息子の嫁に介護されると長生きする。

・女性は旦那に介護されると長生きする。

・作り笑いでも、寿命は2年延びる。

・アカデミー賞を獲ると寿命が4年延びる。

こういった一瞬「えっ?」「本当に?」という思う事実が研究結果をもとにどんどんと披瀝される。そんな一冊です。

著者は、石川 善樹さん。1981年、広島県生まれの予防医学研究者(医学博士)でいらっしゃいます。東京大学医学部を経て、ハーバード大学公衆衛生大学院修了され、現在は(株)キャンサースキャンおよび(株)Campus for Hにてイノベーションディレクターをつとめておられます。

地方自治やコミュニティの観点から注目したいのは以下の2つ。

・複数のコミュニティに所属すると「つながり」が生まれ、より健康的になれる。

・コミュニティには責任ある立場で参加した方が長生きする。

すなわち、自治会や町内会、PTAなど、ややもすれば煙たがられる地域のしごとも健康面から考えたらやった方が良いという衝撃の事実でした。

しかし、気になったのが、この本が出版されてから起きたののが、いわゆるコロナによる「つながりの分断」。

短期的には研究結果が出ないと思いますが、中長期的にはここ数年でのコミュニティやコミュニケーションの分断が、私たち一人一人の健康や寿命に影響する可能性が高いということですよね(もちろんオンラインで一部代替はできていますが)。

気になる人はぜひご一読ください。

(参考)出版社HP

https://magazineworld.jp/books/digital/?83872721AAA000000000


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