見出し画像

2025ファジアーノ岡山にフォーカス6『 変幻自在のサッカーで輝いた個性~同心協力~ 』J1 第3節(H)vs ガンバ大阪



1、みんなで築いてきたファジの応援〜絆 〜


得点シーンで歓喜のサポーターと選手

 スタジアムには、色々な目的や想いの方が、集まります。声や拍手で、クラブを応援したい人。サッカーが好きな人、誘われたり、興味を持って、観戦に来てみた人。

 サポーターやファン、観客の方に、「こうあるべき」という理想の姿はありませんし、もちろん応援(観戦)の形に正解はありません。

 そして、今のファジにも色々なスタイルのサポーターやファン、観客の方がいます。だからこそ、スタジアムが、一つになって、声を出して応援するということは難しいです。

 そんな私もサッカーをじっくりみたい派で、メインも声を出すべきといった感じに、昔のゲート10の方が、応援練習をよくやってきていて、声だし応援を強制されてる感じがして、正直に言えば、嫌でした。

 ただ、今のゲート10のグループの方は、スタジアムに色々な方がいるということへの理解があり、尊重して下さいました。とても感謝しています。

 去年のプレーオフの時も本当は、一緒に声を出して欲しい。そうお願いしたかったはずです。それでも、ファジアーノ岡山コールに合わせて、拍手やハリセンで合わせて応援して欲しいというラインで留められてました。プレーオフ決勝のゲート10の方の言葉に、私でも声を出さなくても拍手やハリセンで、応援したいと強く思えました。

 とはいえ拍手自体は、私でも普段からやりますし、微力ながら、今日の試合でも拍手で、チームを後押ししたくて、チャンスやピンチで、ゲート10がリードする応援の流れや、良いプレーにも拍手していました。

 そんな拍手のみの私でも、浦和レッズの「ウィーアーレッズ」のあの応援の一体感や迫力は、カッコいいと感じますし、憧れる気持ちも正直ありますので、それに近い一体感を岡山でもやりたい、いつか実現したいという気持ちは凄く理解できます。

 あの感じだと、確かに私も「ウィーアーファジ」みたいな応援(シンプルで誰でも声にだせるような・出したくなるようなチャント)があれば、私も小さい声になるかもしれませんが、声に出して応援したくなる時が来るかもしれません。

 そして、負けた時にブーイングするような厳しさも必要だという気持ちも一定の理解できます。

 しかしながら、それを他のサポーターやファン、観客の方にお願いしてまですることかと言われたら、それも違う気もします。

 各自の判断でやるべきだと思っています。

 ゲート10のグループの方も、応援で選手を後押ししたい。そのために色々と考えて、理想に向かって、工夫や努力をされています。

 「応援」で大事なことは、誰に向けての「対象」と、何のためかの「目的」だと思っています。

おう‐えん〔‐ヱン〕【応援】 の解説
[名](スル)
1 力を貸して助けること。また、その助け。「選挙運動の—に駆けつける」「—演説」
2 競技・試合などで、声援や拍手を送って選手やチームを励ますこと。「地元チームを—する」「—団」

goo辞書
より一部引用
URL:https://dictionary.goo.ne.jp/word/応援/

 Goo辞書でも上記のように定義されています。

 そして、定期的に、こう言った声をSNSで目にしますが、果たしてそうでしょうか?

「もっと熱い応援が必要だ!」
「負けた試合の時にはブーイングをしたり、あえてコールをしないという厳しい姿勢も必要だ!」
「声量で負けてるから声量で勝ちたい!」
「スタジアム全体で声を出していくような応援が岡山が必要だ!」
「J1と言える応援が必要だ!」

 私は、この答えは「勝利した試合での選手がゲート10で嬉しそうに、そして楽しそうにしてる選手たちの姿」をみれば、一目瞭然だと思っています。

 大事なことは「選手に気持ちが伝わっているかどうか、届いているかどうか」だと思います。

 ファジアーノ岡山ファミリーも、J1昇格するまでに、「応援」を巡っていろいろなことがありました。

 良いこともあれば、悪いこともあった。

 嬉しいこともあれば、辛いこともあった。

 でも、その1つ1つがあるからこそ、今の応援があると思っています。

 先ほどの一例で、
「昔は、もっと熱かった。今の応援には熱さが足りない。」
「岡山には厳しさが足りない。もっと厳しくあるべきだ。」

 とか色々な声もあると思いますが、繰り返しになりますが、凄く理解できます。

 でも、そういった葛藤と苦悩を経て、今の応援スタイルに辿りついたのではないでしょうか。

 そして、「選手が勝利したらサポーターと共に喜びたい。」と想ってくれている。

 これで、十分じゃないでしょうか?

 サポーターやファン、観客の方々の1人1人に応援の理想の姿があって、1人1人がそこを目指すことで、選手により届く応援になることも事実です。ゲート10のグループの方を中心に、その理想を求めて、これからも色々と各自が考えて、活動していくはずです。

 また、ゲート10のグループの方は、昔から現場を大事にされていて、SNSばかりに力を入れるわけではなく、必要に応じて利用するというスタンスだと認識しています。

 それでも、SNSで、自分達に対して「熱さが足りない」とか「厳しさが足りない」とか、「声量で負けてる」とかは、いやでも目にしてるはずです。

 いえ、人に言われなくても、当事者として、少なからず自覚があるはずです。

 だからこそ、目にしたくない声を目にして、自分達の応援スタイルに対して、不安を覚えたり、自信を失ったり、傷ついたりしてしまう部分はあると思います。

 でも、「応援」は、「声量」を競うものではなければ、「熱さ」や「厳しさ」が必ずしも必要なものでもないです。

 「応援」は「声量の大きさで競って、そこで勝った時に、自尊心を満足する」ものでなければ、「熱さや厳しさを他の方まで強要までして一体感を作り出す」でもないです。

「応援」は、「声援や拍手を送って選手やチームを励ますこと」です。

「声量の大きさ」や「熱さ」や「厳しさ」は、岡山は、他のJ1クラブに負けている部分があることも事実でしょう。

 しかし、その応援の声は届いていて、ファジアーノ岡山ファミリーの全員で掴んだのがJ1昇格です。

 どんな応援の形でも、選手やチームに届いていれば、良いじゃないですか。

 自分達の応援に、不満や不安、苦悩、行き詰り、問題、課題など、負の感情を抱くことは、これからもあるはずです。

 そういった時は、試合中の選手のプレーや試合後の選手の表情をみて下さい。

 苦しい内容の試合の時には、俺たちももっと声を出して、選手を少しでも後押ししたい。

 良い内容の試合の時には、応援でより勢いづけたい。

 負けた試合の時に、悔しい表情を観た時には、次は自分達の応援で勝利のために、一緒に戦いたい。

 勝った試合の時には、あの表情や勝利パフォーマンスをまたみたい!

 そういった「熱い」気持ちが芽生えてくるはずです。

 そもそもですが、「力や助けが必要な時」に、「ここぞとばかりに責め立てたり、批判しかしない方」の意見なんて「くそくらえ」です。

 「サポーター」であっても「選手」であっても「監督」であっても「みんな同じ人間」なんです。

 人がメンタル的に何からしら不安に感じている時や傷ついている人に対して、「応援」ではなく、「完全否定」から入る段階で、その方がしたいのは「選手やチームを応援したい」のではなく、「応援やチーム」を利用して「自尊心を満たしたい」だけです。

 誤解して欲しくないのは、「ブーイング」は、必ずしも悪いことではないということです。

 例えば「同じ発音の言葉」でも「真逆の意味」になることがありますよね?

 その行動の心理の奥に何の「目的」があって、本心がどこに向けて「対象」があるのかが大事です。

 ただ、「ブーイング」は、誤解を受けやすい「応援の形」であることも事実だと思います。

 全ての事柄には、「長所」と「短所」があって、人によっては、どちらかに意識が行きがちかもしれません。

 悔しさを直接の言葉やブーイングで「直接伝える優しさ」もあれば、悔しさを堪えて「直接伝えない優しさ」もあります。

 本当に色々な考え方があるように、色々な「応援の形」があります。

 大事なことは、当事者がどういった関係を築けているかです。

 それに対して、どう感じるか自由ではありますが、他の立場に対して、建設的ではない否定をすることは、良く思われないでしょうし、自身の立場に対しての批判だけを目的とした声を目にどう感じるかは、言うまでもないでしょう。

 今後は、現地やSNSで、色々な意見を耳にしたり、目にすることがあるかもしれません。それに惑わされず、現地で感じた想い、映像越しに感じた想い。自分の感じた想いを大事にして欲しいと思う。

 少なくとも私は、ファジアーノ岡山ファミリーが好きですし、支持しています。そして、私自身も自分のスタイルで、ずっと応援していきたい。

 もしかすると、メインで、声を出さない人間が何言ってるんだと思われた方もいるかもしれません。

 だからこそ、そんな私のような応援スタイルの人もいるかもしれないと、配慮してくれる、尊重してくれる、今の応援のグループの方に感謝してますし、そこを全否定するような声に、傷ついて欲しくないですし、自信を失ってほしくない。

 それこそ、昔のサポーターグループの方が使っていた、「ココロヒトツニ」とか「結束」という言葉や「最後まで走る選手にはブーイングしない、でも走るのを辞めたらブーイングする」という考え方。

 今だからこそ、理解できる部分もあります。人やグループが変わっても変わらない所もある。

 もしかすると、この試合のG大阪のように負けた時には、厳しい姿勢でブーイングするように、岡山も変更する時がくるかもしれません。

 大事なのは、行為ではなく、その行為や言葉の奥にある「想い」です。

 これから、ファジアーノ岡山ファミリーに、辛いことも嬉しいことも色々とあると思います。

 ファジアーノ岡山ファミリーに、100年続くDNAへの想いがある限り、私は支持していきたい。

いさーさいこー

 と、表明したことで、私の応援への想いに関しては、ここで一区切りにしたいと思います。

 ここからは、普段のG大阪戦のレビューに移りたいと思います。ここまで読んで下さりありがとうございました。レビューを読んで下さる方は、引き続きよろしくお願いいたします。

 J1での試合も残すところ?あと35試合となりましたが、1試合1試合全力で楽しんでいきましょう。

 全文無料公開。スキーやフォローや、購読などをして頂ける記事を目指しています。一人でも多くの方に読んでいただけると嬉しいです。


2、FCファジセロナ?~パスサッカー~


2025 J1 第3節 ファジアーノ岡山 vs ガンバ大阪
2025年2月26日(水曜日)19時01分 キックオフ JFE晴れの国スタジアム

 岡山は、伝統的に攻撃的というかボールを持つことに相性が良いチームですが、それをJ1の舞台でG大阪さん相手に、カウンターを軸としたサッカーに、クリエイティブなパスでの崩しで加えたサッカーで勝利できるとは夢にも思わなかったです。

 試合を楽しみにしていましたよ。本当に楽しみにしていました。8割ぐらいカウンターを狙っていくということをイメージしていました。

 ただ、スタメンのメンバーを見た時、パスが繋がるイメージを強く連想できるメンバーでしたね。ポストで、次のメンバーをセクシーフットボールと表現しましたが、近いコンセプトのメンバーが揃った時に、これだけのサッカーができるのかと改めて感じることができた試合になりましたね。

 このメンバー例は、極端なので実現は難しいでしょうけど、浪漫や夢のあるパスサッカーは、憧れているサッカーの1つだと思います。

 そして、この試合のパスワークを実現する上で鍵となる選手は、8番 江坂 任 選手と19番 岩渕 弘人 選手、33番 神谷 優太 選手の3選手。

 8番 江坂 任 選手と33番 神谷 優太 選手は、柏レイソルでチームメートであったことから連携面でも高いレベルにありますし、19番 岩淵 弘人 選手は、感覚として8番 江坂 任 選手に近いイメージを持っています。

 キックオフして実際にプレーを見て感じたことは、近い感覚を持っている選手や長い期間プレーしている選手との連携プレーというのは、高いレベルのパスワークをやはり実現しやすいということをを感じることができた試合となりました。

 G大阪としては、主軸選手が抜けて、攻守共に再構築している時のDFリーダーである20番 中谷 進ノ介 選手を怪我で欠場していたこと。14番 山田 康太 選手を欠くことになってしまったこと。非常に難しい状況の中で、岡山戦を迎えていたことも事実でしょう。

 そこに付け入る隙を見出し、岡山の中盤の4選手を軸とした主導権を握る力を示す流れを作りました。

 そして、岡山としては、前からの強度の高いプレス、2度追い3度追いする継続性、ロングパスや球際の中で、G大阪のパスとドリブルの前進を阻んだ上で、ロングパスの選択をしてもターゲットとなる選手が不在のG大阪の前線に収まらなかったり、裏へ抜ける形を難しくすることに成功していました。

 G大阪戦での岡山の3トップの良い所は、3選手とも気が利くタイプであること、攻守での「ボールのないところの動き=フリーラン&ポジショニング」が上手い選手でありながら、出し手としても感覚に優れた選手であること。ここも岡山が、優位に試合を進めるところに繋がったポイントと言えそうです。

 とはいえ、22番 一美 和成 選手もG大阪の圧力に、J2ではキープできていたところで、しっかり潰されて、ボールを失うということが多かった印象です。この辺り、99番 ルカオ 選手を想定して、CFには、厳しく行くという準備をしてきた部分もあるのではないでしょうか。

 とはいえ、岡山的に持ちたい形で攻めることができたことで、左右WBが高い位置をとるという攻撃を何度もできた試合でした。ここは、岡山の良いか悪いか判断する上で、一つ指針となりますので、この試合であれば、50番 加藤 聖 選手と88番 柳 貴博 選手が、高い位置で、流れに関与していて、88番 柳 貴博 選手に関しては、後半のアシストと前半のCKのこぼれ球を詰めてのゴールという結果を残すことができていますから、まさに岡山らしい攻撃と守備ができた前半であったかなぁと思いますね。

 前半の岡山CKでの得点を考えても、キッカーである33番 神谷 優太 選手の右足と50番 加藤 聖 選手の左足、この試合は、メンバー外でしたが、14番 田部井 涼 選手の左足、キッカーの質というのは、岡山の武器だと思いますし、18番 田上 大地 選手の元ストライカーであるCBの選手の存在の大きさを感じますね。

 平均身長もここ数シーズンで目に見えて高くなっていますし、ロングスローもできる選手の獲得も含めて、より岡山の武器にできるような編成を目指していきたいです。

 基本的に前半の岡山は、前から後までの継続的なプレスと寄せ、カバーの徹底で、G大阪の前進を阻み、攻撃では、パス感覚に優れる選手が多かったことで、ボールも人も速く動くサッカーを実現できていました。

 攻守共に開幕して間もないとは思えない、連動性に対して、G大阪の昨季の主軸選手が移籍や欠場選手多数ということで、難しい状況を、岡山視点でも感じました。

 その中で、際立ったのが24番 藤田 息吹 選手の回収率ですね。G大阪選手の出したパスコースの先にそこに出るのが分かっていたかのように、待ち構えていたり、いつものセカンドボール回収率も高かったですし、G大阪選手が前を向いた瞬間、24番 藤田 息吹 選手が立ち塞がる。

 こういったシーンが非常に多かったです。チームとして、前からの守備が機能していた分、後ろの選手の守備対応をシンプルにできていたことであったと思います。

 セットプレーの1点のみでしたが、岡山としては狙い通りの戦いができていたんじゃないかと思います。

 では、後半の論点へ。


3、ルカオ選手軸への改善点~膨らむ構想~


 後半、立ち上がりに追加点を決めることできた訳ですが、本当に19番 岩渕 弘人 選手と8番 江坂 任 選手、33番 神谷 優太 選手、24番 藤田 息吹 選手の中央の4選手の運動量や視えているもの。それこそ、俯瞰的に(ピッチを全体を見渡せる席から見た時に)見ても気付くことのできないコースに瞬時に出たり、パスコースや零れてくるところへの察知能力を含めて、岡山のサッカーを一段階も二段階もパワーアップしてくれる。そう期待せずにいられないパフォーマンスに感じました。

 後は、やはり後半の99番 ルカオ 選手、27番 木村 太哉 選手、45番 ブラウン ノア 賢信 選手の3トップの連携には、課題を残した後半になったと感じましたね。

 いつもであれば、7番 竹内 涼 選手や33番 神谷 優太 選手が、守備での強度を維持しつつ、一本のパスやキープで、形を作れますが、そういったプレーができる選手が不在の時間帯であったことで、単調な攻撃になってしまっていました。

 ただ、収穫であったのが3番 藤井 海和 選手。24番 藤田 息吹 選手と6番 輪笠 祐士 選手の両方のプレーでの守備での貢献ができる感触で、元岡山の選手であった関戸 健二さんのように、攻撃時に数での貢献ができるポジショニングが非常に良かったですね。

 良く攻撃で、そこにもう1人いればという所を、守備だけではなく、攻撃でポジショニングをとれる選手は、3番 藤井 海和 選手が、ボランチの選手の中ではかなり良いですね。走ってそこに寄せていくとかではなく、24番 藤田 息吹 選手の守備のように、攻撃時にそこに居てくれる。しかも、強度が高い。

 守備だけではなく、アシストやゴールも期待できそうです。攻守両面で、関与できるというセンスの良さを感じましたので、後半から出場できる選手としても流れを変えられる。守備を固められる選手ということで、非常に楽しみです。

 Xでもポストしたんですが、元岡山の選手の関戸 健二さんの走り方に似ていて、役割も近く、まさしく新王子の誕生だと感じました。アンケートも貼っておきますね。大学も一緒なんですね。

 後は、まぁ15番 工藤 考太 選手、かなり良かったですね。43番 鈴木 喜丈 選手が、J1の舞台で、少し難しさを感じている中で、G大阪相手に堂々たるプレーであったと思います。一部対応を誤って、危ないシーンもありましたが、その辺り、J1のスピードや個の力になれてくれば、しっかり対応できるようになると思います。

 上背こそ現代サッカーだとあまり高くないですが、CBとしてのスピード。左足の精度と安定感。判断の速さと視野の広さ。どれも高水準に感じました。

 この辺り、どちらの選手が、レギュラーを掴むのか。本当に分からない。それぐらいパフォーマンスが良かったですね。

 あとこの試合に関しては、G大阪の状態があまり良くなかった。徳島時代にもチーム作りには、時間をかられていたダニエル・ポヤトス 監督なので、2巡目での対戦は別チームになると思いますね。

 岡山としては、プレーオフ決勝の勢いのまま、そのベースのサッカーで開幕を迎えることができたアドバンテージをここまでは、出せている。つまり、貯金を使っている状況なので、チームとしての伸びしろを右肩曲線を描いて、より強いサッカーができるかが、試合を重ねるごとに問われることになるでしょう。

 繰り返しになりますが、この試合の後半で、このフィジカルを、パスの出し手がどう活かしていくのか、ボールをどう落ち着かせていくのか。この辺りは、今後のテーマにはなっていくと思います。

 前半のメンバーで体現したサッカーを他チームに対しても再現できるか。そこを含めて、課題をクリアしていくことでより見えてくる景色は広がると思います。


4、次節へ向けて~指針~


 試合のレビューに関しては、最後に感じたことですが、22番 一美 和成 選手の表情からは、前節の悔しさも相当あったと感じました。それだけ嬉しさの中に安堵感のようなものを私は感じましたね。

 後は、レビューを書きながら聴いていて、ゴールシーンや歓声に反応してたんですが、2点差のリードの交代して下がる選手に駆け寄る1番 佐々木 雅土 選手の嬉しそうな表情から、チームとしての雰囲気の良さを感じました。

 こういった部分を今後の試合でも結果や内容に還元できたらと感じました。

 2勝1敗。正直できすぎと感じるぐらいのスタートダッシュと言えるかもしれませんが、次節は、一度も勝利したことのない清水ということで、どこまでできるか非常に楽しみです。

清水戦の希望メンバーと清水の前節のメンバー

 28番 松本 昌也 選手のリザーブメンバー入りがいきなりあるのか。疲労も大きいであろう39番 佐藤 龍之介 選手のリザーブメンバー入りは、あるのか。今日のベースのサッカーのスタメンか。それとも後半ベースのスタメンか。それともバランスか。

 個人的には、手堅い清水に対して、今日の3トップで行っても面白いですけどね。どういった決断になるでしょうか。

 後、8番 江坂 任 選手は、この感じだとリーグ戦は、全試合スタメンの可能性も出てきなと感じています。

 3番 藤井 海和 選手の初スタメンの可能性も密かにあるかも感じています。それだけG大阪戦のパフォーマンスは良かったです。徐々に出場機会は増えていくことは間違いないでしょう。

 なんとなくそんな予感はしました。ただ普段は、ほぼ当たらない予感(笑)

 清水が、3バックのミラー勝負で来るのか。4-2-3-1のガチ勝負で来るのか。かなり楽しみです。

 昨年に両チーム間に合った、差をどれだけ縮められたか。そこが問われる試合になりますね。

 もう少し話たいところですが、試合は明日(もう日付かわりそうですが…)なんで、ちょっとここで切り上げようと思います。

 最後まで読んで下さりありがとうございました。

文章・図・写真=杉野 雅昭
text・figure・photo=Masaaki Sugino

・アンケート


筆者紹介
 冷静さと熱さを両立した上で、自分の感じた事を自分の言葉で表現することを大事にしていて、ハイライトやテキスト速報をレビューを書くために映像や速報などを確認しますが、極力SNSの情報を遮断し、レビューを執筆していくスタイル。流石に通知や開いた時などに、偶然に目にすることもありますが、綿密に分析するというよりは、サッカーというスポーツの魅力を発信することを一番大事にしている直感型レビュアー。
 ファジアーノ岡山だけではなく、対戦クラブにもリスペクトの意識を持って、言葉にすることを心がけています。同時に、サポーターとの交流や魅力を語り合うことも好きで、レビューを書き始めて、中断期間や書けなかった試合こそありますが、10年以上、ファジアーノ岡山を中心にサッカーのある生活をエンジョイしつつ、応援してきました。同時に、人数も回数こそ少ないですが、岡山を問わず交流のできたサポーターの方もいて「趣味」という「生活」の一部になっていて、サッカー観戦を心より楽しんできました。これからも多くのサッカー通じての交流を大事にしつつ、皆さんと一緒にサッカーを楽しみたい。



ここから先は

0字

¥ 100

PayPay
PayPayで支払うと抽選でお得

この記事が参加している募集

自分の感じた事を大事にしつつ、サッカーを中心に記事を投稿しています。今後とも、よろしくお願いいたします。