2023ファジアーノ岡山にフォーカス42『 新・心・芯岡山スタイル~sponge~』J2 第31節(H)vs大分トリニータ
1、暑さに負けない熱量~鼓動~
試合前の両チームの応援の声量は、両チームという観点では、今季最高潮ともいえる熱気に溢れていた。試合前から猛暑に負けないぐらい熱い試合になるのではないか。そういった予感めいたものがあった。玉田玉秀斎 様のオリジナル講談パフォーマンスセレモニーの後に、キックオフの時を迎えた。
メンバーを観た時に、筆者はTwitterで次のように呟いた。
まさにここを体現できた試合でもあったが、加地亮さんの解説を録画で試合を見返してみたが、印象がまた変わった。やはり、TV中継やダゾーン中継というのは、カメラで、既にフォーカスされていて、スタジアムで、実際に試合に、自身でフォーカスした視点と違う事にも気が付いた。
それだけに、サポーターの数だけ様々な意見や視点があるという事を再認識できた。そして、加地さんの解説は、以前より格段に聴き易くなっていて、トークに磨きがかかっていた。勝利した試合もあったこともあり、楽しく試合を見返すことができた。選手の座右の銘や言葉の企画も面白く、この試合から興味を持ってサポーターになって下さる方もでてくるかもしれない。
改めて、岡山に所属した選手やサポーターが、岡山を変わらず後押ししていく、そういったチームの雰囲気というのは、これからも大事にしていきたい。守っていきたい。いや、守るべきものであると感じている。勝利や利益だけではなく、地域のために、子どもたちの夢のために、スポーツに関わる全ての方のために、こういったクラブ理念をこれからも大事にして欲しいと感じた。
さて、タイトルの「新・心・芯スタイル」を確立できた試合となった。やはり、勝ち試合こそ、自分達の良い所がでるという意味で、岡山のスタイルも良く分かった試合となった。負けた試合で、自分達に何を残せるかという視点で、清水戦の完敗と木山 隆之 監督の器物破損による出場停止処分で迎えた町田戦でのスコア上の完敗。この2試合で、何を残せたのか。それを感じられた大宮戦とこの試合の勝利から見えた岡山スタイルと、補強が17末吉 塁に留まった事に関しては、今回のレビューでは、触れて行きたい。
2、試合寸評~紙一重~
岡山のスタイルは、22シーズンに比べて全く別のものとなった。「ポゼッションサッカー」というワードに相応しいサッカーができるクラブの1つである大分に対して「繋ぐ」ことでも勝負を挑んだ岡山。
前線・中盤・DFライン・GK。どのポジションの枠組みに対しても両チームの状況に応じた連動したプレスや「繋ぐ」ための「ドリブル・パス・キープ・ポジショニング」という要素の攻防という「戦術」を巡る両チームの戦いは、プレーの強度ではない面での激しい試合であった。
両チームが、前進して行く中で、「縦」に入れて行く所と「運ぶ」という部分で、大分のそこから先の攻撃の決定的な場面の手前での岡山のボール奪取を多かった事が、スタッツ上で、前半の大分より「パス数」とDFラインを突破するというアクションに移った「オフサイド」の回数で大分を上回れた事に、岡山の継続性が形になってきたことを実感できるものとなった。
43鈴木 喜丈と15本山 遥と左右のCBの柔軟な性のある守備対応、42高橋 諒と17末吉 塁の左右のWBの粘り強く、実直に続けることができる守備対応、44仙波 大志と41田部井 涼のバイタルエリアに戻っての守備対応。ここが、巧く機能していたことで、「強度」に変わる「柔軟性」という守備力で、対応できていた前半と言える。
そして、44仙波 大志のオフサイドのシーンは、VARがあれば、オンサイドであったかもしれないが、そういった誤審が生じてしまうだけ多くの選手が絡むだけではなく、スピード感の攻撃ができている証左であり、22シーズンのように、ボール保持者に、視線が集まるサッカーではなく、両チームの11人を意識的に観ないといけないような複雑な攻撃ができるようになったとポジティブに捉えたいところだ。
後半に入ってもやはり大分のCKの回数が多く、攻める形を作る事ができていた大分。前半も「縦」に入れて行く、「運ぶ」の部分で形になっていて、岡山の「柔軟性」のある対応こそできていたが、実は、CKやスローインになる回数も多かった。ただ、岡山には、高さもあったことと、大分にとっても高さや強さをメインの武器とするチームではなかったので、得点には繋がらなかった。
逆に岡山は、そのCKで、先制に成功する。セットプレーの得点できていない時期でも一貫して続けてきた5柳 育崇をターゲットとする形で、5柳 育崇が折り返して、大分の選手が触れるも後にいた43鈴木 喜丈の胸トラップから左足で振り切って、ゴールへと突き刺したことで、岡山が先制した。
決定機という部分では、サイドの42高橋 諒と17末吉 塁の突破から決定機を何度も作っていたが、48坂本 一彩の落ち着きのある切り返しや枠内を捉える強烈やシュートは、大分の粘り強いDFのブロックや若き守護神の24西川 幸之介のセーブというより当てたという気持ちの籠ったプレー、神セーブで、大分に防がれていた。
そこで、ようやく手にできた先制点であったが、大分も失点後に攻勢とでる。岡山のレビュアーである麓さん調べのデータでは、得点後10分間内での失点の多い岡山。この試合でも、バーに当たる危険なシーンがあった。ここの時間をどう凌ぐかという点で、この試合でも岡山は、課題を残した。
しかし、99ルカオや19木村 太哉の投入で、1人で運べる選手を投入したことで、押し返せる時間帯を増やせたことで、大分の反撃を抑えるだけではなく、ゴールに迫って追加点を奪えそうなシーンを作れた。
大分も最後まで、攻める姿勢を貫いたが、岡山のゴールを破れず、自動昇格圏を目指すチームとしては、痛い敗戦となった。
岡山は、千葉と並んで、順位的にも10位と11位で、勝ち点差でも上にも下にも5点差という「中位」という位置で、望みを繋いだという大きな勝ち点3となった。
3、大分スタイルの進化~高さと強さ~
前回の対戦と比べて、DFラインは、4バックから3バックと変わり、屈強な3デルランと49羽田 健人、31ペレイラという大分山脈を構築し、前線に長身の20長沢 駿。こういった選手が増える事で、安定感やセットプレーやクロスの迫力は、劇的に良くなっていた。
一方で、ゴール前まで運んで、崩しきるという部分で、前回に比べて、回数が減っていた。この辺りは、ホームとアウェイの差があるかもしれないが、全くできていない訳では無く、寸前の所で、岡山が足が届いたというシーンが多かった。
それこそ、そこで通っていれば、ビックチャンスで大分が3点とって快勝するような試合にできた可能性もあった。ここは、大分が悪かったというよりは、岡山が良く守ったという側面も強かったという線で捉えたい。
大分サイドとして誤算であったのは、そこで、シュートまで行けなかった事による被カウンターの回数が多くなってしまった事であるだろう。「ポゼッションサッカー」の宿命であるのが、距離感が良く、人数掛けて前進していくことで、攻撃での迫力や厚みを作れる一方で、カウンターに弱くなることである。この試合でも、大分の安定したビルドアップからバイタル付近に縦パスを入れて、そこから崩すという場面で、ボールロストからカウンターを受けてしまう部分が目についた。
ただ、大分もある程度、このサッカーを続けてきているので、ラインコントロールが巧く、岡山の決定機になりそうな場面での絶妙なポジショニングにより、副審の方に難しい判定を迫ることで、オフサイドの判定を掴み取り、巧くカウンターの芽を摘んでいた。
J2には、VARがないので、審判心理として、分からない時は守備側に有利になり易い(微妙な判定で攻撃側に有利にしてしまうと得点に繋がり易く、記録と残る可能性も高く、誤審として問題になりやすい)という観点から、オフサイドとなり易いイメージを私は抱いている。もちろん、正しい判定により、オンサイドになることもあるが、やはり、メリットよりデメリットの方が気になるのは、人の本質的な部分であり、的確なラインコントロールというのは、この試合の大分は素晴らしかったプレーの1つである。
逆にもしDFラインが、乱れていて、1人残っていたりすると、仮にオフサイドであってもオンサイドになることもあるので、ここが全く乱れない大分のラインコントールは、大分の守備の安定感を語る上で、切っても話せない要素であるように感じた。
これを言語の違う外国籍選手が2人もいる状態で、意志疎通をできて、統一できていることからも練習から徹底されていることを感じられた。また、ビルドアップが安定しているが、前回のアウェイの大分戦も振れた通り、ジェスチャーを交えたコーチングが、観客席からも確認できるレベルで、何度も行われている。
逆に岡山のこういったアクションは少なく、大分とは違い、こういった繋ぐ場面での突発的なミスによる失点も、今季の岡山は、何度も経験している。そう考えると、これは間違いなく、大分の武器で、岡山のオフサイドが、前半多かったのは、偶然ではない。
そして、もう1点注目したいポイントは、失点後に「縦に付けるパス」が減り、この試合の岡山のように、もう一つ先のスルーパスやスペースを狙うパスが増えたことだ。これは、多くのチームでもそうだが、ビハインドとなると、リスクを冒したパス(大分の場合はボールロストするリスクのあるパス)が増えるが、大分もこれに当て嵌まり、そこからしっかり決定機を作れていたことだ。
逆に、この試合の岡山は、この試合では、「付けるパス」を省略したスピード感のあるパスが多かった。元々岡山は、前への意識が高いチームだが、22シーズンは、後ろから繋いで前に運んでいくというパスが苦手であったが、今季は試合を重ねる毎に改善してきている。この部分に加えて、この試合では、普段以上に裏のスペースやサイドのスペースを狙う意識は高かったので、そこから活路を作れた。
逆に大分が、選手判断で、そういったパスを意図的に出していなかったのか、それともチームとしての戦い方で、しっかり繋いで崩すことを重視していたのかは、気になる所ではある。もしかすると、ゲームプランで、そういったパスを解放する予定であった可能性もあるかもしれない。
または、左から43鈴木 喜丈、5柳 育崇、15本山 遥のDFラインのデータがなく、大分サイドにちょっとした誤算があったのかもしれない。岡山サイドからすれば、前半に大分に対して、パス数で、上回れた事は、素直に嬉しく、自信にもなるデータではあるが、大分サイドとすれば、岡山の弱点を把握しきれなかった可能性も、その分高くなるデータであった。
ここは、岡山サイドとしても見極めていきたいポイントであるので、岡山のホーム、岡山の新スタイルが上手く嵌ったとポジティブに捉えたいが、残り約10試合を終えて、もしプレーオフ圏に入れた時に、大分と対戦する可能性があるという事で、もし今季対戦することがあれば、大分の巧みなラインコントロールを掻い潜ると共に、大分のビルドアップをどう抑えて行くのかは、ポイントとなりそうだ。
もしかすると、岡山対策として、失点直後のような攻撃を意図的に増やして来る可能性もあり、ホームで、両チームが勝っている事を考えても、岡山としては、プレーオフ圏を目指すだけではなく、一つの上の順位を戦いたいという気持ちもある。ただ、3位が必ずしも有利でないことを考えると、両チームが、自動昇格、プレーオフの勝ち抜きをどういった形で目指し、どこに着地できるかは、残り試合で、注目していきたい。
4、新・心・芯岡山スタイル~sponge~
少し前のレビューで、岡山の守備に強度がないという話をしたが、22シーズンに比べて23シーズンは、チームコンセプトというか、木山 隆之 監督の本来理想としているスタイルに近づいたのではないかと感じている。
バーに助けられた側面こそあるが、勝利出来た事で、一種の完成形に近い勝利であったように感じている。私は、個人的に、この試合を見返した時に感じたというか、実感として、岡山のスタイルを確立できたのではないかという観点を持った。
岡山の今までのチームスタイルとして、全員守備全員攻撃、ハードワークの2点である。また、球際では、決して手を抜かない強度の高い守備対応や走り切る攻撃であったと思うが、この部分を継続した上で、その本質的な部分を変えずに、矛盾するが、違うスタイルを確立できた。
では、どういったスタイルを語る上で、イメージして欲しいのは、サブタイトルの「sponge」。そう「スポンジ」である。表記だけ英語にすることで、カッコイイという理由だけで、英語にした・・・。
「伸縮自在」の「柔軟性」。これが、「新・心・芯岡山スタイル」である。この表記も新岡山スタイルでいいかもしれないが、岡山のスタイルは変わっても心の部分では、昔も今も選手・監督・サポーターの中では変わらず、しっかり継承されて、戦えていて、ブレずに戦えるという意味で、心の拠り所になれる芯のあるサッカーでもある。そういった意味を込めて、新・心・芯(シン×3)岡山スタイルと表現した。
岡山の新たな武器(スタイル)である「柔軟性」だが、22シーズンのメインの武器であったロングパスだけではなく、ショートパスで「運ぶ・繋ぐ」ことで前進するだけではなく、「崩す」攻撃もできるようになった。岡山には少なかった「ドリブル」での仕掛けの回数も増えた。岡山の攻撃の形は、相手チームからすれば、スポンジのように掴みきる事も潰しきる事も困難なスポンジのように「伸縮自在」である。
守備でも岡山の伝統である全員守備全員攻撃、ハードワークを自陣に留まるだけではなく、そこから機を見て、攻撃参加できる選手を揃える事で、局面に応じて、攻撃と守備を切り替えられるようになってきたからだ。ロングパスを主体の時は、どうしても攻撃と守備が切り離れた部分もあったが、「繋ぐ」意識が高くなったことで、どこにボールがあっても、攻撃で意識的にスポンジのように線で「リンク(連結)」していることで、チームに一体感に繋がっている。
右CBが、23ヨルディ・バイスから15本山 遥となったことで、純粋にスピード面への対応力が増したこともあるが、途中から出場した23ヨルディ・バイスが、投入されることで、気持ちの面でも対応力が増している。
全てを語り切ること、説明することは難しいが、今季の岡山のサッカーを一言で表現するならば、「sponge(スポンジ)」である。戦術的な柔軟性、柔軟な選手起用、攻守での柔軟性、何より成長に繋がる吸収力。
今季の岡山は、代表での離脱や主軸の怪我人続出というアクシデントをも成長の機会へと変えてきた。22佐野 航大の海外の移籍への挑戦もシンプルに縦に仕掛けるスピード感のあるサッカーへのフォルムチェンジで、新たな翼を内外に印象付けたサッカーを体現できたこの大分戦。岡山は、間違いなく、総合力という面で、開幕時とは、全く別次元の強さを持ったチームへと成長をしたと断言できる。
ホームという事も差し引いたとしてもプレーオフ圏内の上位の大分にこれだけのサッカーができた。謙遜することだけが、リスペクトだけではない。勝利した時に、奢るのではなく、自信を持つ事で、「勝って当然」という驕りではなく「強いチームに勝てた」という自信を深めること。
強いチームになる上で、「強いチームにどう勝つか」という視点をどう持つか。「強さ」や「弱さ」は、視点や考え方で、全く評価が変わって来る。これからも多角的視点で、試合を捉えて、自身が感じた事を言語化していき、レビュアーとして、多くの方と、サッカーを通じて、交流できたらと考えている。
極端な表現でいうと「勝って当たり前」や「負けて当たり前」ではなく、両面で、強いチームにどう勝つか、岡山をリスペクトしてくるチームに対して、自分達のサッカーをどう体現していくのか。そこの両チームの工夫や意図にフォーカスを当てて、少しでも両チームの激闘の記録として発信していきたい。
5、覚悟を決めた決断~リスク~
「補強しないリスク」と「補強をするリスク」。現在の岡山を考えた時に「補強しないリスク」は、エースの7チアゴ・アウベスなどの得点を決められる選手に怪我をしてしまうことである。逆に「補強するリスク」は、18櫻川 ソロモンや32福元 友哉といった成長が期待できる選手の出場機会、つまり成長できる機会を奪うことである。
サポーターの1人として、良くも悪くも試合や記事での断面しか、現場の状況を知ることができない。筆者としては、その限られた情報から岡山を中心にサッカーの奥深さについて、語っているが、現場では、やはり人間関係だけではなく、選手の生活もかかっている。もしかすると、私達のスタジアムでの声やSNSの声が、良い面でも悪い面でも選手に届き、影響があるかもしれない。
その上で、やはり、得点ができる「FW」や「OMF」の獲得に踏み切らなかった事が、どう左右するのか。私が、補強の必要性を訴えてきたことは、7チアゴ・アウベスの負担軽減や90分間ピッチに得点が期待できるエースが二人いる状態が、理想であると考えたからだ。1人いるだけで、戦術になりうる甲府のピーター・ウタカや町田のエリキ(清水戦で長期離脱の怪我をしてしまったが…)のような選手が全試合出場するような状態が理想であるが、7チアゴ・アウベスの怪我のリスクは、22シーズンも23シーズンも間違いなくあった。
やはり、18櫻川 ソロモンと32福元 友哉の成長や活躍に期待する部分があっても、フィジカルが武器に良いプレーができているが無得点の99ルカオのように決定力が、昇格を目指す上で物足りない選手だけでは、正直厳しい面もある。
FWや2列目の選手に二桁の選手やミドルシュートを決められるようなスペシャルな選手が不在の状況では、7チアゴ・アウベスの怪我=プレーオフ圏以上、つまり6位以上は、かなり難しくなる。大宮戦や大分戦を考えても大宮戦の得点や大分戦のシュートの内容を考えても、7チアゴ・アウベスのような選手の存在感の大きさは、私が説明するまでもないだろう。
また、この試合のように追加点や先制点をなかなか決めらないという展開が多いことは、今季のメンバーにおいての課題でもあり、補強しなかったリスクの1つでもある。そこに対して、守備面か攻撃面で、より高いレベルを目指さなければ、J1には、辿りつけないが、それを生み出せれば、一転して、補強しなかったメリットになるのだからサッカーは奥が深い。
この二つのリスクを天秤にかけ、「補強に動く=チームの選手の人件費に予算を割く」という決断ではなく、「補強に動かない=来季の人件費や他に予算を回す」という決断を選んだ。
当然ながら費用対効果という側面も大事であり、私の補強に動くべきであったという視点で、あげられる成果も確実ではなく、残り試合で、チームにフィットする難しさもあるという観点で、中途半端では駄目という視点もある。実際に、オファーしていて駄目であったのか、それとも動いていなかったのかは、気になる所であるが、事実としては、補強に動かなった。
残り試合で結果を追い求めすぎて、無理させてしまうことで、怪我してしまうことに繋がってしまえば、動かなかったリスクが表面化する可能性もあり、アクシデントの怪我も多いが、防げる怪我もあるので、そこの部分での現場の判断と、選手の可能性を信じて、チームを見守りたい。
逆に、動かなかった事で、既存戦力が奮起して、ここから追い上げて、昇格に繋がったり、来季に向けて、選手の成長やチームの成長、ステップアップによる新たな選手の監督やチームやスポーツの将来に向けて、投資に繋げる事ができるかもしれない。
何事もそうだが、物事には、良い面と悪い面がある。そこの部分で決断する難しさ。まだまだレビュアーとして未熟ではあるが、少しでもクラブでの良い面ではなく、悪い面についても触れて行く中で、物事を考える材料の1つ、話題の1つでも提供できていたら、レビュアーとしては、幸いである。
文章・画像=杉野 雅昭
text・photo=Masaaki Sugino
6、アディショナルタイム
大分戦アンケート。
大分戦フーズ!
スタジアム近くの六花園のかき氷。
大分戦と関係ないと言われるかもしれないが、大分戦の勝利の試合を増やすためにも、選手とサポーターが、同じ気持ちで戦えるかは、大きい。大分戦があったらかもしれないが、ほとんど選手の表情は明るかったが、雰囲気になれていない7チアゴや9ハンの表情も硬かったりと、この時期に開催するメリットと戸惑いを感じつつも暑さというデメリットも感じられたファン感だった。
大分の方には、申し訳ないと思いつつも、2023シーズンの31試合目であった大分戦とファン感は、ファジアーノサポーターの私の中では、リンクしていて、両チームに感じた一体感というのは、こういった選手の一体感だけではなく、サポーターとスタジアムの雰囲気でも生まれるものと思っている。
それだけファジアーノ岡山のサポーターだけではなく、大分トリニータのサポーターの応援は、アウェイでもホームでも凄いと感じた。大分の応援に歴史と伝統のスタイル(サッカーと応援)を感じたシーズンであると、私の中で、そういった想いが強かった。
そして、同時に、岡山が、ここから連勝する勢いを作れるのではないかという可能性を感じた試合となった。サポーターとしては、その可能性を信じて、応援したい。
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