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2025ファジアーノ岡山にフォーカス4『 夢の続きをずっとみていたい~晴雲秋月~ 』J1 第1節(H)vs京都サンガF.C.



1、JFE晴れの国スタジアム~志を共に~


 ネーミングライツ。スタジアムの命名権に、どんな願いが込められてるだろうか?

 ファジアーノ岡山のホームスタジアムに晴れの国が入った意味。

 Jリーグの各カテゴリーで優勝できるのは、1クラブ。昇格できるクラブは、J2とJ3から3クラブ。他の17クラブは、心の天候は、曇りか雨となってしまう厳しいプロの世界。

 当然、岡山のホームであるJスタにも、J1の舞台で、その日(敗戦する試合)が来る。

 でも、言葉の1つで、前向きに戦えるなら、そういった想いが集えば、大きな力へとなる。

 開幕戦で、勝利できて嬉しいですし、歴史的勝利ですが、私たちは、ずっとずっと先の先を意識している。

 私たちのクラブは、100年先まで見据えている。

 100年続くDNA。

 この岡山の心のDNAは、目の前の悔しさや挫折を乗り越える原動力となってきた。

 そう考えると、涙がでてくる。

 『 全員で勝つ! 』という言葉の意味を1人1人が理解できていた。

 これは、簡単なことではないと思う。

 サポーターグループが、以前に味方選手へのブーイングはしない。

 でも走ることは止めたり、諦めたらブーイングする覚悟があると声明を出していた話題になった時期もあった。

 100年先を見据えて、辛くても苦しくても最後まで諦めず、粘り強く、戦い続ける。

 1人が諦めそうになっても、1人1人が力を出せるように励まして、支え合って、みんなで最後まで戦う。

 私たちは、ココロヒトツニして戦う。

 ファジアーノ岡山というクラブに夢を抱いてきた人たちの想いと共に、岡山の堅守は、より堅くなっている。

 1人では守れないですし、1人では最後まで走れない。

 1人では大きな声の応援はできないですし、大きな手拍子もできない。

 ファジアーノ岡山というクラブは、市民クラブであり、ファジアーノ岡山を応援してきた1人1人のクラブです。

 私たちのクラブです。

 サッカーというプロスポーツクラブの公式試合で、通常は週1しか開催されないですが、私たちにとってはなくてはならないものなんです。

 そして、スタジアムを超えて、人の繋がりを感じる場です。

 だからこそ、サポーターから選手、監督、スタッフ、スポンサーのファジアーノ岡山ファミリーのスタジアムに集う1人1人が、好きなクラブですし、誇れるクラブで、応援したいクラブなんです。

 ダゾーンの解説者も元岡山の選手の加地さんでしたし、元選手の竹田さんも、スタジアムに来場されてました。

 JFEさんが、晴れの国を入れてくれたこと。

 もちろん、経営的判断もあると思いますが、それだけではないはずです。

 いえ、例えそうであったとしても、そう信じたい。

 私たちは、ファジアーノ岡山というクラブに夢をみて、夢の実現を信じて、結果がでなかった時でも立ち上がってきました。

 これからも色々あると思います。

 でも、みんながいるから頑張れる。

 みんががいるから立ち上がれる。

 それが、ファジアーノ岡山というクラブであって欲しい。

 100年続くクラブであって欲しい。

 私たちが、集える場所のJスタであるような日常を、次世代に残せるように、今が楽しいからこそ、勝利が嬉しいからこそ、みんなに会えるからこそ。

 集う理由が違えど、サッカーに喜怒哀楽できるみんなが集える場所を、これからも大事にしていきたい。

 J1の38試合の1試合しか終えてないですし、これから厳しい試合が待っていると思います。

 それでも、今季も全力で楽しめるように、みんなで盛り上げていきたいですよね。

 前置きが長くなりましたが、JFE晴れの国スタジアムでの初勝利を振り返っていきたいと思います。

 よろしくお願いいたします。

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2、ドキドキからワクワクへ~ジェイワン~


 開幕セレモニーの曲は、本当に好きだ。だからその曲を貼りたくて探した公式動画。

 コロナでの中断開けの一戦。サッカーのある日常が戻ってきた時は、嬉しかった。

 J1リーグにファジアーノ岡山の名前が刻まれた。

 歴史的な1戦の相手は、京都サンガF.C.。

 J2でも対戦したこともありますが、J1の京都は、別のチームのように強くなっていた。

 終盤戦の巻き返しの原動力となった9番 ラファエル・エリアス 選手を抑えられるか。岡山の堅守は、J1でも通用するのか。

 この試合を、J1での戦いを占う上でも重要な試合がキックオフ。

 岡山サポーターの心理としては、前からどんどん行って欲しい。キャンプで話題になった99番 ルカオ 選手や8番 江坂 任 選手で、攻めて欲しい。そういった気持ちも強かった。

 ただ、初のJ1。岡山のサッカーがどこまで通用するのか。J2と、どれだけ違うのか。そこを探るように、セフティファーストのプレーを徹底していた岡山。

 J1経験のある2番 立田 悠悟 選手や8番 江坂 任 選手、50番 加藤 聖 選手、18番 田上 大地 選手が、積極的なプレーができる一方で、14番 田部井 涼 選手が、京都のプレスやプレー強度の圧力にプレーの安定感が欠いていたり、持ち上がりが武器の43番 鈴木 喜丈 選手の繋ぐのではなく、ロングパスを選択しがちでした。

 逆にプレーオフ決勝の勢いのままプレーをできたいたのは、27番 木村 太哉 選手。ロングパスの蹴り合いの中でも屈強な京都のCBの二人や中盤との競り合いに勝ち、99番 ルカオ 選手などに繋がるというシーンを何度も作れていました。

 それでも、どうしても新加入の選手が入って、初めてのJ1の舞台。最初からいきなり、気持ちを1つにして、連動性のある攻撃ができるほどの一体感を作ることはできず、局面局面でのパスの意図がずれるというシーンが、散見されました。

 その隙を狙っていたのが、京都。少しでも戸惑えば、前線の3選手や中盤の3選手が襲い掛かってきますが、49番 スベンド・ブローダーセン 選手のファインセーブで、なんとか防いでいました。

 心配していた京都のプレスも岡山は、5-4-1ではなく、3-4-3で、前への意識が高かったことで、京都のプレスの圧力を回避するように戦えていたと思います。

 J2でも岡山は、プレスを上手く回避できていた試合が多く、引き分けとか負けが多かったのは、ロングパスの蹴り合いや速い展開の応酬になった試合が多かった。

 流石に、京都もロングパスの意識はありましたけど、そこまでは徹底していないので、京都のプレスは、確かに効いていましたけど、屈することなく、戦えていたと思います。

 その中で、京都の攻勢になっていた立ち上がりの理由として、岡山のボールロストする可能性の高いプレーが多く、ボールを落ち着かせることがなかなかできていなかったから。

 立ち上がりの京都は、京都の選手から縦パスとかスペースのパスという狙いが、ある程度、体現されていたと思いますし、高さという部分で、岡山としても対応が難しいシーンが増えてました。

 CKが、連続してあったシーンとか、そこで、失点していても不思議ではなかったですが、集中して、粘り強く耐えたことで、凌いだことで、18番 田上 大地 選手の先制得点が生まれました。

 あまりシュートが打てていない中で、セットプレー1本で、スコアが動く。50番 加藤 聖 選手の高い軌道から急落下する33番 神谷 優太 選手のような軌道を描いた素晴らしいボールでしたね。

 あそこであの動き出しができる18番 田上 大地 選手の決定力は流石であると感じましたが、長崎の時のJ1初ゴールは、18番 田上 大地 選手であったことからも持っているというか、大舞台でも怯まない気持ちの強さ、そういったものがあるからこその4度のJ1昇格に繋がっていると感じます。

 岡山が、J1に上がれなかったシーズンは、大事な試合で、負けてきた歴史があります。木山 隆之 監督になって、少しずつそういった弱点は、改善しつつあったものの、どうしても勝負弱いチームのままでしたが、昨年のプレーオフを考えても、その弱点を克服しつつあり、その原動力に18番 田上 大地 選手を初めて、昇格を経験したことのある選手の経験値、プレーオフを経験したことのある経験値。そこが良い方向に働いたと思います。

 この試合でもキックオフから15分までは、J1が初めての選手とJ1での実績のある選手とのパフォーマンス面と意識の面で、明らかに違っていました。

 その苦しい時間帯を乗り切って、18番 田上 大地 選手の得点が、前半の23分に変わってからは、緊張が解けたのか、岡山らしさが随所に見えるようになりました。

 14番 田部井 涼 選手も余裕を持ってボールを持てる感じが出てきましたし、43番 鈴木 喜丈 選手も前に出ていく余裕が出てきて、99番 ルカオ 選手も勢いがでてきました。

 1つのゴールで大きく内容が変わる。岡山のコンセプトである前でのプレー時間を増やす。走り勝つ。全員守備全員攻撃。まだまだ良い時とまでとは言えないものの、岡山の時間帯が長くなり、キックオフ前に警戒していた京都の強力3トップに良い形で、パスを防げるようになりました。

 J2ではあれば、これで完封に近い形にできるんですが、どんどん前に行く50番 加藤 聖 選手の背後、43番 鈴木 喜丈 選手の前のスペースを京都に使われてる感じがありました。

 右サイドは、逆に24シーズンの主軸である88番 柳 貴博 選手であったことから、上手くバランスをとれていたと思います。もともとJ1でも主軸選手であった選手ですから、その高さや速さ、強さは、J1でも岡山の武器になりそうですね。

 右サイドから何度か形を作れていましたし、岡山の武器としていく中で、連携を高めていって欲しいなと思います。決定機で決めることこそできなかったですが、しっかり1アシスト記録できましたし、少し安心できた部分はあるんじゃないかと思います。

 決定力に泣いてきた部分はあるんですが、27番 木村 太哉 選手も開幕戦で、得点を決めることができた。最初から全力プレーで、かなり走っていたと思いますし、J1でもやれる。そういった自信を深められる開幕戦になりましたね。

 前半か後半か正確には覚えてませんが、決定機で何度かシュートを打つまでいけたりしていたので、次節は、J2でもライバルであった横浜FCですから、J1でより強くなった岡山のサッカーを、再び横浜FCに示して、連勝できたらと感じます。

 前半は、2-0で、終えることができましたので、展開によっては、3番 藤井 海和 選手のデビューもあるかなと期待しつつも、理想的な展開で、前半を終えることができて、正直に嬉しいというよりは、驚いた感じで、後半の京都の攻勢をどれだけ防げるか、そこに対してどう対抗していくのか。

とか、考えていたら、ハーフタイムも終わって、いざ後半へ。


3、J1でも先行逃げ切り~継続は力なり~


 後半に入ってから、流石に2枚替えの京都。J2から昇格してきたばかりの岡山に負けるわけにはいかない。そういった意地のようなものを感じました。

 いえ、J1にもなると、良い選手が揃ってますから、大胆に動ける部分はあるんですよね。もちろん、2-0というスコアも影響あったと思いますが、誰がでてもという感じは、J2の比ではないことは確かです。

 対する岡山も99番 ルカオ 選手が、イエローカードを貰ってしまったので、最初の交代は99番 ルカオ 選手かなと感じながら、誰がでてくるか考えていました。

 ただ、一枚目は、27番 木村 太哉 選手との交代で、22番 一美 和成 選手でした。確かに、27番 木村 太哉 選手の運動量やプレー強度は、かなりのものでしたから、交代選手の番号が表示されてから納得しました。

 京都のアンカーに10番 福岡 慎平 選手が入ってからは、京都がチームとしての安定感が出ていたように感じていましたので、京都としても開幕戦の特有の難しさはやはりあったかもしれないですね。

 岡山としては、良い流れを維持すると同時に、22番 一美 和成 選手の投入での運動量の維持や追加点を狙う部分もあったと思います。昨年の夏場に獲得してから、こういった起用法も想定していたんじゃないでしょうか。

 ここ、2,3年の岡山の補強方針は、そのシーズンだけではなく、数年先まで意識したチーム編成を進めてますから、木山ファジ体勢も4年目で、今の強化部の責任者の方になって、3年目ですか?今が一番良い時で、本当にチームで完成した状態で、入れたことは大きかった。

 シンプルな交代ではあるんですが、岡山が、J1に昇格できたこと。これを奇跡と表現しましたが、チームが歩んできたこと。やっているサッカー。本当に地道なもので、他のJ1クラブのように派手なものではありませんが、この試合のサッカーのように手堅いです。

 だからこそ、紡いできた走るサッカー。

 走る部分で、京都さんの代名詞であっても、気持ちだけいは負けないという気概は大事だと思います。

 現実的には、走り負ける部分はあるかもしれませんが、気持ちだけでは、想いだけは負けたくない。そこは、強く言いたい。

 私も気がついたら、勝敗以上に、岡山らしく戦って欲しいと強く感じていました。

 以前、日本代表で日本らしいサッカーを答えられなかった会長の方がいらっしゃいましたが、ここで、胸を張って言える岡山らしいサッカーの答えを是非、みなさん1人1人が見つけて欲しいなと個人的に思います。

 答えは、なんでも良いので、サポーター歴とかサッカーの知識に関係なく、皆さんの言葉で良いんで、興味というか、自分達の近くに、J1に初めて上がれた○○なファジアーノ岡山というクラブがあるという木村元社長の仰っていた「誇れるチームが岡山にある」と、そうみなさんがいれるクラブに、ファジアーノ岡山がなったらと、私も良いなと強く思えました。

 それこそ後半に関しては、スコアこそ動かなかったですが、個人的に、交代する選手や狙いを考えるのも楽しかったです。

 2-0とリードしていましたから、無理に攻める必要はない場面でした。

 野球でもリードしていたら、無理に得点を狙うのではなく、足の速い守備の選手を外野にいれたりする交代を、試合終盤にしたりすることありますよね?

 サッカーでもそういう部分もありますし、サッカーは、野球ほど、得点は動かないので、1点の価値が大きいです。

 だからこそ、2点差あるから、3点目、4点目とるというよりは、このリードを守りつつ、カウンターをどう狙うかというのが、主流なんですよね。

 Jリーグでは、「2点差は怖いスコア」って言葉あるんですが、これって、リードしている側が、攻めるか守るかの意志統一も怖いスコアになる理由でもあるんですが、相手チームも人数をかけたりなど、特殊な戦い方をしてくるから、そこに対しての対応が難しいって意味でもあるんですよね。

 後、選手交代を使い切ってたら、ポジションチェンジとかで対応しないといけない。監督が何もできないってことが生じて、下手したら攻めれないし、引き分けを維持する勝ち点1すら守るのも難しいってことも起こるんですよ。

 この試合でもそうなる可能性は、もちろんあったんですが、昨年ベースのチームだけあって、この辺り流石であったなぁと思いますね。

 岡山の2回目の交代の狙いをみても…

②A「8番 江坂 任 選手→33番 神谷 優太 選手」
キープ力や14番 田部井 涼 選手に代わる右のキッカーとしての狙い。

②B「88番 柳 貴博 選手→4番 阿部 海大 選手」
守備固めを意識しての高さの維持の狙い。

②C「14番 田部井 涼 選手→7番 竹内 涼 選手」
経験豊富なキャプテンに託す副キャプテンといった感じ。

 ②Aの交代に関しては、先ほど、もし同点に追いつかれた時の反撃のという話がしましたが、8番 江坂 任 選手が、得点に関係する部分に強みがあるのに対して、33番 神谷 優太 選手は、ボランチもできますし、キッカーを任せられるほど上手い選手なんですが、フィジカル重視のKリーグでやってただけあって、凄い強度の高い守備ができるんですよね。

 だから、色んな状況に対応できるとか決定的な仕事ができるとか、非常に交代選手としては、魅力なんですよね。スタメンこそ少ない選手ですけど、非常に木山 隆之 監督の信頼は、非常に厚いんじゃないですかね。

 ②Bに関しては、CBの選手が右WB?って思うと思うんですけど、88番 柳 貴博 選手って、足が速くて、背も高くて、力も強い選手なんですよ。サイドの選手って、足が速い選手やスタミナのある選手は多いですが、どうしても背が高い選手や力が強いタイプの選手って少ないんですよ。

 だから、ここにシンプルなサイドの選手を入れてしまうと、京都の選手は、身長が高いんで、セットプレーとかクロスにやられてしまう部分はあるんですが、4番 阿部 海大 選手だと、CBできる選手なので、高さはもちろんありますし、身体能力が武器の選手なので、速さもありますと、しかも攻撃参加も得意な選手なので、意外とWBとして88番 柳 貴博 選手との交代の選択肢としては有力なんですよね。今季は、J1なので、守備とかを考えると、この交代も増えそうな気がしますね。

 ②Cなんですけど、サッカーにおいてこの部分に語るのって難しいと思いますけど、キャプテンや副キャプテンの存在って、サッカーにおいても重要なんですよ。14番 田部井 涼 選手は、ピッチや練習でどうかまでは分からないですけど、色々とみてると、どちらかと言えば、プレーで示すってイメージが強いですよね。この試合でも足が攣るまで走ってたじゃないですか。

 やっぱり、副キャプテンの立場の選手が、これだけ走ってたら、みんな走らないとって気になる選手も多いと思うんですよね。だからこういった献身性って、試合だからとかじゃなくて、普段の練習だけではなく、色んなところで普段からできてるじゃないですかね。そういった部分があっての副キャプテンを14番 田部井 涼 選手は任されてると思うんですよ。

 逆に、7番 竹内 涼 選手は、昨年も怪我に苦しんだ通り、あまり無理できないベテランの選手なので、もちろん高いレベルですが、プレー+αの部分で、ザ・キャプテンって選手なんですよね。経験を活かした攻守でのバランス感覚も凄いですし、J1でやってきた技術もある選手で、後なんと言っても言葉に深みがありますよね。

 良くプレーオフ決勝の試合後のインタービューの言葉が流れると思うんですけど、あの場面で、自分の気持ちも上手く表現できただけではなく、なんだろう。等身大の嬉しさをストレートに表現する熱さというか人情に厚いというか、本当に周りを意識して、みんなで気持ちを感じるじゃないですか。

 だからこういった選手が、ベンチにいるとか、後半に出てくるって、サッカーの戦術的な観点で、対策すると同じぐらい大事だと思うんですよね。

 今日、3番 藤井 海和 選手は、誕生日でしたけど、オランダのリーグへ移籍した佐野 航大 選手は、開幕戦でデビューできましたけど、今季に関しては正直その時ほど、簡単ではないと思うんですよね。

 それでもこの試合にベンチに入れる力、魅力があるからこそだと思うので、14番 田部井涼 選手と7番 竹内 涼 選手、そして33番 神谷 優太 選手に触れましたが、この日スタメンの24番 藤田 息吹 選手にフィジカル的な力の強さに頼らない守備の上手さが際立っていましたし、出場機会こそこの試合ではなかったですが、6番 輪笠 祐士 選手も逆にフィジカル的な強さもある。それこそ、4番 阿部 海大 選手みたいにWBで起用するかもしれない。秋田時代には、SBでやってたみたいですし、昨年以上にJ1でも守備を重視する。それを強く感じますね。

 ただ、3番 藤井 海和 選手は、その強力なライバルという先輩方と一緒に練習できて、試合でも目の前で肌で感じられたというか、何か感じ取れる部分はあったと思うので、どういった選手かというのは、気になるんですが、遅かれ早かれデビューの時は来るんだろうと思います。

 京都もスピードのある29番 奥川 雅也 選手とか、色々なことができる京都期待の若手選手である48番 中野 瑠馬 選手とか出てましたけど、突破したり、形を作るということはできていましたが、GKに49番 スベンド・ブローダーセン 選手がいますし、形を作るだけでは岡山から得点を奪うのは難しいって試合だった側面が強かったかなと。そういった意味では、この試合に関しては岡山は、組織的にも個でもJ1でやれていた試合じゃったんじゃないですかね。

 私は、逆に京都の誇る9番 ラファエル・エリアス 選手よりも8番 米本 拓司 選手の方が印象に残ってるぐらいです。やっぱり相手あってのサッカーというか、時間帯とか戦術とか、色々な部分が関係してくるんですよね。

 まぁそもそも、8番 米本 拓司 選手は、怪我がなければ、A代表で大活躍していたとしても不思議ではない選手なので、調子がよければ、これだけ存在感を出せる力のある選手と感じました。守備と運動量が武器の選手という印象でしたが、岡山が後ろをある程度固めて、カウンターを意識した戦い方もしてたことはあるとはいえ、プレスにもいってる訳ですから、それでも面白いように縦パスを何度も付けてたんで、かなり岡山視点では、怖かったというか、嫌でしたね。

 サッカーは、こういった感じに時間帯やスコアに応じて、11人と11人で考えて戦わないといけないスポーツなんで、スコアも動きにくいので、なんか敷居が高く感じるかもしれませんが、色々な視点や知見が、増えてくると楽しくなってくるスポーツなんですよ。

 後は、最後に99番 ルカオ 選手から45番 ブラウン ノア 賢信 選手が、本当の最後の最後に出てきたじゃないですか。このスピードとゴールに向かっていく感じであれば、99番 ルカオ 選手をスタメンで起用していくって判断をし易くなったなと感じます。

 99番 ルカオ 選手は、やっぱりスペースがあってなんぼの選手という部分があって、試合展開によっては、持ち味を出しにくい部分が、どうしてもありました。実際に、シュートはあまり得意ではないので、どちらかといえば、スピードとパワーで、五分五分のはずの状況をビックチャンスに変えていく方が得意なんですよね。

 その点45番 ブラウン ノア 賢信 選手は、スピード・スタミナ・パワーがあって、ゴールに向かっていくのが上手かったですし、遠くから狙える威力のあるシュートもありますし、後半の難しい状況でも大きな仕事ができそうな感じがしました。

 あの裏に抜け出しての決定機もありましたが、ああいったシーンも再現性は、高い気がしましたね。結構速い段階で、J1での初ゴールを決めてくれそうって感じが凄くしましたね。

 これで、99番 ルカオ 選手と9番 グレイソン 選手との共存とか、色々な可能性が広がりますね。もちろん、スーパーサブ的な起用の仕方もできますし、開幕戦ということもありますが、非常にチームとしての伸びしろという拡張性を感じましたので、後半は、スコアこそ動かなかったですが、J1でもある程度やれる可能性を示せた試合になったのではないでしょうか。

 逆に京都からすれば、J2のイメージが強い岡山ということで、J1経験のない選手も多いですし、正直、その実力の部分に対して、懐疑的というか、リスペクトした戦い方がしにくい部分は、どうしてもあったと思います。

 この傾向は、他のJ1クラブでもあるんじゃないかと思います。J2みたいにかなり守備的な部分にウェイトを割くというよりは、勝ちに行く。優勝を狙う。という「勝利」に向けての部分にマンパワーや戦術的な狙いを持って戦ってくると思いますし、最後の49番 スベンド・ブローダーセン 選手 が守っている大きさを感じた試合になりましたが、よりここは際立ってくるシーズンになりそうですね。

 2番 立田 悠悟 選手とかも怖い判断のプレーもありましたが、この高さとかを含めた総合力の高い守備は頼りになりましたし、43番 鈴木 喜丈 選手も数こそ少なかったですが、J1でも積極的に上がっていくということができてました。50番 加藤 聖 選手との連携の部分で課題こそありましたが、あの左足の精度だけではなく、左WBというか左MFみたいな非常に中盤色の強い立ち回りや感覚というのは、良いポジショニングに出てましたので、攻守での連携が良くなってくれば楽しみですね。

 注目であった8番 江坂 任 選手の基礎技術の上手さはもちろん、見えてる視野の広さ。これは、唯一無二だなと感じましたね。最初から合わないのは、仕方ないんですが、彼にしか見えないものがあるんで、8番 江坂 任 選手が、パスの出してとして、味方選手の特徴を把握する中で、もっと良いパスを出せるようになるでしょうし、味方選手のパスを呼び込む動きも合いやすくなってくるでしょう。

 すぐには、難しいですけど、最初から全開というかここからコンディションも組織力も連携もどんどん良くなる感じも凄くしましたね。それにしても27番 木村 太哉 選手も元気いっぱいでよかったです。晴れの選手こと木村 太哉 選手。岡山の象徴として、イメージが浮かぶ選手ですが、今季は、結果をより残せるかもしれませんね。

 正直、開幕戦でいきなり勝てるとは思ってなかったですが、中位ぐらいいけたらなと思ってましたが、それも夢ではないと感じました。実際は難しいでしょうけど、岡山サポとして、1つでも上を目指すという気持ちで、これからも応援していきたいと思いました。

 今季は、どういった感じで、レビューを書いていくか。探りながらになるとは思いますが、私自身、楽しくみなさんと語れたなぁと思っています。

 継続は力なり。私もJFLの頃は、中断を挟みつつ続けていましたが、今が一番楽しいです。まぁ、冒頭でも書いたと思うんですが、どうしてもこれから難しい試合が出てくると思うんですが、今日でていなかった選手を含めて、全員で戦っていければ、J1残留も夢ではないかもしれないという、勇気を貰える試合になりました。

 ただ、この勝利で、J1でもやれるとまでは流石に気が早いので、リスペクトの気持ちと謙虚な気持ちを大事にしていきたいです。

 J1で、レビューを書くのは、初めてなので、正直怖い部分もあるんですが、岡山だけではなく、他クラブの方ともサッカーを楽しめたらと嬉しいと思っています。

 後、サッカーの試合だけじゃなくて、京都の応援も凄かった。みんな凄いでしょうけど、そういった盛り上がりも楽しみと思っています。今しかないという気持ちで、全力でJ1を頼みたい。

 最後まで読んでくださりありがとうございました。岡山サポーターのみなさま、今季もよろしくお願いいたします。

 そして、J1クラブのサポーターのみなさま、初めてまして。1年間よろしくお願いいたします。

文章・図・写真=杉野 雅昭
text・figure・photo=Masaaki Sugino


4、アディショナルタイム

後日、写真などを追加予定です。

・アンケート



筆者紹介
 冷静さと熱さを両立した上で、自分の感じた事を自分の言葉で表現することを大事にしていて、ハイライトやテキスト速報をレビューを書くために映像や速報などを確認しますが、極力SNSの情報を遮断し、レビューを執筆していくスタイル。流石に通知や開いた時などに、偶然に目にすることもありますが、綿密に分析するというよりは、サッカーというスポーツの魅力を発信することを一番大事にしている直感型レビュアー。
 ファジアーノ岡山だけではなく、対戦クラブにもリスペクトの意識を持って、言葉にすることを心がけています。同時に、サポーターとの交流や魅力を語り合うことも好きで、レビューを書き始めて、中断期間や書けなかった試合こそありますが、10年以上、ファジアーノ岡山を中心にサッカーのある生活をエンジョイしつつ、応援してきました。同時に、人数も回数こそ少ないですが、岡山を問わず交流のできたサポーターの方もいて「趣味」という「生活」の一部になっていて、サッカー観戦を心より楽しんできました。これからも多くのサッカー通じての交流を大事にしつつ、皆さんと一緒にサッカーを楽しみたい。


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