2023ファジアーノ岡山にフォーカス26『 前進への評価~理想(離相)~ 』J2 第16節 vsV・ファーレン長崎
岡山は、停滞しているのか?否、前進しているからこそ、勝ち点1だが、積み上げる事ができている。ただ、いくら勝ち点3に近づいていた内容でも勝ち点1しか上積みできないのが、現実である。
チームとしては、間違いなく前進している。しかし、多くのサポーターは、内容よりも結果を求める傾向にあり、観客数は、日に日に減少している。「理想」とはかけ離れていて、現実は「離相(相手の心が離れていくという意味の筆者の造語)」が続いている。
筆者である私は、成績に関係なく、岡山の試合を見たいと考えているので、読者の皆さんにファジの魅力だけではなく、サッカー観戦の魅力、サッカーそのもの魅力、対戦クラブのサポーターの交流やアウェー遠征の魅力など、多くのことを発信することで、サッカーは、やっぱり楽しい。そう感じて頂けるレビューを目指している。
ここ数試合は、岡山の魅力メインであったので、もう少し対戦クラブの魅力についても発信していきたいという反省もあるが、その辺りを上手く表現できるように「理想」に向かって、サッカー人気の「離相」にならないように、発信していきたい。
それでは、0-0というスコアであったが、両チームの攻防を振り返っていきたい。
本稿に入る前に、本稿で引用させて頂いた公式コメントを公開されている公式HPを紹介させて頂くところから入っていきたい。
引用元公式HPの紹介(選手と監督公式コメント)
ファジアーノ岡山公式HP
2023 J2 第16節 V・ファーレン長崎戦 監督・選手コメント
は、こちら(別サイト)。
URL:https://www.fagiano-okayama.com/news/202305172200/
J.LEAGUE jp (Jリーグ公式HP)
J2 第16節 長崎 vs 岡山(23/05/17)試合後コメント(選手)
は、こちら(別サイト)。
URL:https://www.jleague.jp/match/j2/2023/051710/player/
J.LEAGUE jp (Jリーグ公式HP)
J2 第16節 長崎 vs 岡山 (23/05/17)試合後コメント(監督)
は、こちら(別サイト)。
URL:https://www.jleague.jp/match/j2/2023/051710/coach/
1、攻撃的なスコアレス~攻防(高暴)~
前半は、スコアレスであったが、非常に面白い前半であったように筆者は映った。
その理由として、両チームの守備スタンスとして、「前からプレスをかけていくこと」が、ファーストチョイスではないからだ。
岡山も長崎も90分間の前からの守備の運動量を維持するのではなく、行ける時は行くという意識の下で、サッカーを展開している。この試合に関しては、岡山の方が意識が高いくらいで、今季の岡山としては、珍しく後で回す余裕と前からプレスをかけていく回数も何度かあった。
中盤の構成が、守備ではなく、完全に攻撃に全振りしたような構成であったこともあり、2トップとの関係性も良好というだけではなく、DFラインからのビルドアップのおける関係性も良好であった。
岡山としては、対戦相手の前からのプレス強度に応じて、ロングパス比率を変えていくというのが、この試合の戦いからみても「理想」の1つになりつつあるように感じた。
プレス強度の高いチームに対して、無理に回そうとすれば、後で回すだけになってしまうが、ロングパスを入れて行く事で、その裏を突ける。逆のこの長崎戦のように、後ろで回しながら少しずつ前進していくという両極端の戦い方ができるようになったのが、今季の強みである。
ただ、個の力に優れる長崎の選手の攻撃の切れ味は鋭く、岡山守備網では、抑えきれずシュートまで行かれるシーンが多かった。
どちらが点を決めても不思議ではなかったというのが、正直な感想で、逆を言えば、攻守が入れ替わりが激しく、とても面白い前半であった。
この試合で、スタメンとなった15本山 遥の存在も大きかった。15本山 遥の「埋める・消す」守備対応というのは、長崎の決定的なシーンを抑えるという点では、効果的であった。
16河野 諒祐の守備対応では、埋めていても突破を許したり、下手に繋ごうとして奪われてその背後を使われたりするシーンも多かった。
恐らく、この試合で、16河野 諒祐がスタメンであったなら、長崎の猛攻の前に失点しても不思議ではなかった。
スコアこそ0-0で、内容も岡山が主導権を握ったとまで言えなくても、0-0で終える事ができたうえで、1点をとれるチャンスがあったのも15本山 遥が右SBに入っていた事が大きかった。
何より、この恩恵を受けたのが14田中 雄大だ。「後顧の憂いを断つ」という言葉があるが、16河野 諒祐と右サイドで組んでいた時には、どうしても守備の心配があったが、15本山 遥であれば、スペースを「埋める・消す」守備が、計算できるため、思い切って前に行ける。加えて、パス交換の判断の正確さも後押しできていて、前でプレーできる機会も増えた。
16河野 諒祐の良さが出にくい試合が増えてきており、チームとしての戦い方や役割の面で、9ハン・イグォンのように、彼の良さを引き出せていない事に起因して、今シーズンを通して、気になるシーンが増えてきている。16河野 諒祐や9ハン・イグォンの個人ではなく、チームとしての課題と言える。守備の苦手な両選手が、悪い面が目立っている以上は、22シーズンに比べて、守備の重要度が増している事も意味する。
一方で、一長一短であったのが、中盤の構成だ。2高木 友也、44仙波 大志、27河井 陽介、14田中 雄大のメンバーを見ても超攻撃的で、パスを持っている時には、前に運ぶ・ゴールに迫るという点では、良さを出せた。
ただ、繋げても奪った後の長崎の攻撃を「遅らせる・止める」という点では、十分な成果をあげることはできていなかった。だからこそオープンな展開となった。
しかしながら、心配された守備も無失点に抑えて、自分たちのサッカーがし易い戦いを両チームが選択した事で、攻撃もこのメンバーでの良さを出せた前半であったことは間違いない。
それと同時に、長崎のゴールに迫る推進力や岡山のパスワークに対しての厳しい守備対応での堅守、特に外国籍選手の攻守での身体能力の高さ。こういった部分は、本来は、岡山が武器にしたい点だが、長崎に分があった。長崎の戦力というのはJ2では、やはり屈指の戦力のチームであると改めて感じた前半でもあった。
両チームの高いレベルでの「攻防」がとても面白かったが、「高暴(高いレベルで暴れるという意味での造語)」が目立ち、とても内容が濃い物であった。
前半の印象について語る木山 隆之 監督。
2、試合毎に変わる90分間~心技体(技体心)~
試合毎に「長い」と感じるか、「短い」と感じるか。これは、サポーター1人1人で感じ方が違うことだが、この試合で、私が指摘したい長さは、90分間におけるサッカーの強度を90分間維持できるかというチームの観点での長さだ。
残念ながら両チーム、特に岡山にとって、90分間で、自分たちのしたいサッカーをやり通すことはできなかった(15本山 遥が足を攣って11人で戦いきれなかった)。そういった意味で、長い90分間であった。そして、長崎にとってもややサッカーのクオリティが落ちた岡山を仕留めるパワーを出し切れなかった。つまり、どちらも一気呵成に攻める事ができず、勝負を決めなかったことから両チームの疲労は隠せなかった試合であった。
岡山としては、ベストメンバーを揃える事ができていない状況もあって、90分間の勢いを最後まで持続させる難しさを感じさせる兆候とも見て取れるが、どうやらそれだけではない。
ここで、抑えておきたいポイントとしては、岡山が、ポゼッションに攻撃に寄ったのはここ数試合で、44仙波 大志の覚醒とも言えるプレーができるようになってからだ。特に27河井 陽介と、同時にプレーすることで、その相乗効果で、岡山がボールを持つことができるようになった。
試合を観戦できている方であれば、44仙波 大志の受けてから、前を向いてプレーする回数が増えた事に気が付いている方も多い筈だ。筆者は27河井 陽介が二人いるようだという表現をしたことがあるが、止める蹴るの基礎技術の高さから寄せやプレスが甘ければ、前を向く選択肢を選べるようになった。
それに伴って、狭いコースを通すパスやドリブルを選択する回数が劇的に増えた。流石に27河井 陽介のような成功率や安定感に届かないものの若いこともあり、プレー時間も長く、27河井 陽介にはないフィジカル的にアジリティやスピードも武器であり、魅力だ。
27河井 陽介と44仙波 大志のダブルボランチでの横の関係をベースとしつつも前に出て行くことで、縦の関係にもなりえる。サイドを主戦場とする2高木 友也と14田中 雄大も状況に応じて、ポジションをかえることで、非常に流動性の高い中盤を構成できている。
その前線とDFラインと中盤の関係性が改善し、ここ数試合の内容の良さに繋がっている。1章で述べた通り、守備的な弱さこそあるもののお釣りがでるぐらいのポゼッションの力を手に入れたと筆者には映っている。
残念ながら中盤と前線のリンクマンとして機能していた8ステファン・ムークが下がり、7チアゴ・アウベスが入り、攻守にアグレッシブにプレーし、「動」を生み出していた14田中 雄大が変わって、30山田 恭也が入り、アシストやゴールの土台を構築するプレーができる27河井 陽介が下がり、41田部井 涼が入った。
この3選手の交代は、試合における「流れ」とも言える部分を遅くしてしまった。これだと、悪くなったと感じるかもしれないので、補足すると、代わった選手の武器が、個の力を武器にする「長崎」には優位性を作る事ができなかったという表現が適切か。
恐らく、サッカーの性質が変化することで、逆に良くなることもあるが、長崎というチームは、監督が変わって来てもやはり、個が武器であり、そこをチームとして活かしていくサッカーができるチームであると感じる。これは、組織的ではないという訳でもなく、ゾーンプレスを志向していた時期もあったが、その時からまるで絶対領域のような個の強さで、主導権を握れなくても個の力で勝利を捥ぎ取る。そういった強さが、チームカラー的にも長崎にはあった。
岡山の18櫻川 ソロモンや7チアゴ・アウベスといった2トップも対峙するチームにとっては、手を付けられないと感じるぐらいの強力な2トップである。この試合では、長崎のDF陣が、そういった選手と普段から練習で対峙しており、対応されてしまったと考えるべきで、前半は、その部分をポゼッションで、回避することで、好機を作る事ができた。
また、こうした理由で、長崎に対して、攻めきれなかった岡山であったが、長崎としてもやはり人間であるので、全体的な運動量やプレーの正確性が、選手を交代しても維持できなかった。
前半は、「ポゼッション」のカラーが強かった岡山と「個の力」の長崎と筆者はには映った。
こう表現する理由として、筆者の中の「組織」のイメージとして、意志共有で、「前からのプレス」や「ポゼッション」を志向するイメージが強い。
この二つは、前からのプレスであれば、連動性が必要となり、ポゼッションも受け手と出し手の意識を共有する必要があり、一定の「組織力」が求められる。
前半は、そういった解釈から「組織(岡山)vs個の力(長崎)」という構図。
そこから組織から個の力にシフトした岡山と継続の長崎で、「個の力(岡山)vs個の力(長崎)」となった。
最後は、岡山の15本山 遥が、足を攣ったように、消耗した両チームの勝利への執念が問われる「気持ち(岡山)vs気持ち(長崎)」の構図の試合となった。
スポーツそのものが、そうかもしれないが、どの競技もやはり「心技体」の総合力で、勝負が決すると思っている。そして、サッカーほど、引き分けの多い競技も少ない。トーナメント戦では、PK戦で勝負を決するが、基本的には判定勝ちもある競技が多いが、サッカーにはない。過去のJリーグでは、延長戦Vゴール形式もあったが、恐らく長すぎる(今でも長いという声はある)という理由で廃止された。
まさに90分間の「心技体」の総合力で問われるが、この試合では、「技→体→心」という順番での「技体心」の激しい戦いの末にスコアレスドローに終わった。ハードな試合であったにも関わらず、両チームには、勝ち点1しか積み上げる事ができなかった。
ただ、この勝ち点1の重みがシーズンを重ねる毎に、順位によって価値も変わって来る。
総合的な評価は、3章で述べるとして、後半にフォーカスを当てたコメントをこの2章では紹介したい。
まずは、前半に押し込めたと評価する8増山 朝陽。
前半は、やはりゴールに迫れた反面、後半は、課題が残るという感想を残した8増山 朝陽。3章では、この部分をもっと深く言及した選手や監督のコメントから迫りたいが、岡山側のコメントも紹介したい。
同じく前半が良かったことで、動きに手を打つのが、遅くなったことを悔やむ木山 隆之 監督。
では、3章の総括編に移りたい。
3、三者三様の視点~着眼点(着頑点)~
ここまでのレビューで、両リームとも前半に決めたかった。加えて、後半に課題が残ったという試合であった。筆者は、「技→体→心=技体心」の「心技体」の総合力の攻防の末のスコアレスドローと評したが、勝負を分けたポイント、勝つために必要であったこと。また、この試合をどう捉えて、次に繋げて行くべき試合と捉えているのか、当事者視点(選手・監督視点)の公式コメントから探っていきたい。
まずは、全ては勝ち点3について語った27河井 陽介の公式コメントから。
最後の「得点にフォーカスしてやっていきたい。」引き分けが続いている以上、どうしてもここに行きつく。また、ストレスなくやれたのは、恐らく27河井 陽介が出場していた時間帯。彼が、下がってからはやや失速して、木山 隆之 監督のコメントにあったパワーを出せなかったのも事実。チームとして、90分間で、如何に1点でも多く決めるか。どのチームにおいても永遠のテーマであり、最も難しい点かもしれない。
守備コーチ陣用意してくれたものの一つが長崎の6鍬先 祐弥のコメントが予測できる。
このサイドの隙という事を明確につけた試合であったのは間違いなく、15本山 遥の攻撃参加や43鈴木 喜丈の攻撃への関与に繋がった。巧く攻撃でも守備でも良い形を作れたことで、27河井 陽介のコメントに繋がったと予測できる。
続いて長崎の8増山 朝陽のコメントで、全体の印象について。
この部分は、岡山も同じ。岡山は、サイド深くまで進入した時は、ドリブルやパスワークではなく、クロスを選択がち。これが、もしかすると、両チームが勝ち切れない一つの理由かもしれない。
やはり、点と点で合わせて点にならないので、パスを繋いで崩しきる事やドリブルで局面を打開して、1対1を作れば、ほぼ1点というケースと違い、運に左右され易い。ミドルシュートも確率こそ低いが、ゴールに迫っている分、得点になり易く、シュートで終えている分、カウンターも受けにくい。
やはり、クロスは、一度「ゴール」ではなく「選手」をターゲットにした攻撃という難しさもある。それでも、有効な攻撃手段であり、どう決めるかという事ができなければ、ずるずると時間が経過してしまうというのもまさにその通りであると感じた。同時に何らかの工夫の必要性も感じた。
引き続き8増山 朝陽のコメントを紹介。今度は、長崎の改善点への質問。
これも岡山と同じ課題に感じた。今季の岡山も引き込み過ぎて、重心が後になった時になかなか前に出ていけなかった。6輪笠 祐士の怪我で、中盤でパスを回せて、前に出て行く事で、勢いが出てきた。そういった改善した点もあったもののその分、攻撃を受け止めるという部分で弱くなった。15本山 遥が右SBとして出場していることで、多少安定しているものの中盤の奪取力という点では懸念点であり、ここに6輪笠 祐士が長引くようであれば、補強の動きもあるかもしれない。
ショートカウンターも今季の岡山は少ない点も似ていますし、勝ち切れないチームにある意味共通した課題と言えそうだ。
岡山にも置き換えられる勝利に向けての33笠柳 翼のコメント。
このインタビューを置きかえると、引き分けが続いた時期や勝っていた時期も良い所があり、悪い所もある。そして、個の力を持った選手で、形を増やして、どれだけ7チアゴ・アウベスや99ルカオに決めさせられるのかも1つの解決手段だ。
それだけ、長崎も対戦してみて感じた事は、個の力では、岡山以上であり、対応が非常に難しい試合で、一瞬でも隙を見せてしまえば、岡山はやられてしまっていた。
印象的だったのが、その9ファンマ・デルガドに5柳 育崇ともう一人岡山の選手がついて、2人で対応したが、巧く体を使われた上に、強さを活かして、入れ替われてしまった点だ。5柳 育崇の対応が絶対ではないとはいえ、その寄せやマークを剥がす事は簡単ではない。そこを有利な状況で、9ファンマ・デルガドに打開されてしまった。個の力は、岡山以上ではないかと感じた。
そう考えると、組織でも個の力でも岡山が、ある程度は戦えたという実感を抱けるコメントに感じた。
再び立場を変えて、岡山の23ヨルディ・バイスのコメント。
両チームのコメントを見て行く中で、両チームともやはりプレーでも気持ちでも負けていなかった。そして、23ヨルディ・バイスの最後の「得点するだけの力がなかった」の部分、厳しいがこれも現実かもしれません。試合後に、長崎のサポーターが、長崎イレブンに厳しい声を届けていたが、岡山サポーターは、いつも通り声援を送った。
その是非よりは、長崎サポーターの勝利への執念や昇格への気持ち、岡山に引き分けた事へのブーイングなのか、3試合勝利がない事へのブーイングなのか、何れにせよ、岡山に引き分けた事に対するブーイングであるので、岡山のチームとして、結果を重く受け止めて、意地をみせて欲しい。「頂」を目指す以上、岡山に負けて、岡山に引き分けて、「ブーイング」される現状というのは、悔しい気持ちもある。
しかし、岡山として11試合負けなしを継続。勝ち点3に繋げる力、得点する力に繋げて欲しい。
その勝利に向けて23ヨルディ・バイスのコメントはは続く。
明確に出た「責任」というワード。5柳 育崇の試合後の表情。序盤の頃は、引き分けでも多少笑みを浮かべる余裕があったが、試合を重ねる毎に選手の表情から笑顔が消えている。
前節の大宮戦の14田中 雄大もゴールを決めながら、メインスタンドで、彼を鼓舞する声が出ていたが、反応を示すことなく、その場から重い足取りで、その場を去って、バックスタンドへと向かっていた。
「顔を向けることができない」という言葉があるが、まさに今の岡山は、引き分けという結果でもかなり深刻に受け止めるほど、厳しい状況と言える。
また、同時にPOではなく、「頂」をまだ諦めていないことの現われかもしれない。と、すれば、信じて応援するか、諦めて今は距離を置くかの2択となる。なお、筆者における「信じて応援する」は、100年先まで続いているので、観戦できる内は、サッカーをTwitterなどで、発信していくという強い気持ちで応援しているので、反応がなくなったら、何か応援できない事情ができたと思ってください。
ただ、勝者のない試合でしたが、筆者的に内容はとても魅力的な前半であったと感じていました。それは、長崎の監督も同じだったようで、ファビオ・カリーレ監督は、次の様な試合について公式コメントを残している。
全くの同意見で、岡山もこういったコメントを喜べる(チームの目標に対する)チーム状況であれば、良かったのだが・・・
これだけ引き分けが続くと岡山は、やっぱり喜べない。なんというか難しい状況。そういった意味では、長崎的には、順位的にもまだ余裕があると感じられる。逆に岡山は、相当な危機感を各選手のコメントから感じる。
今回の長崎サイドのコメントは、岡山のコメントでも不思議ではない。引き分けが続いている状況だけではなく、外国籍選手が主軸であるチームという事もあり、近い部分があるという感じがした。
両チームのコメントを見ても、「着眼点」が近く、勝ち点3に向けてどう「着頑点(どのポイントを頑張る=改善していくポイントを見つけることに行き着くのか)」を見出すことができるか。
本日の今季初のナイターゲームで、前評判を覆しここまで5位に位置する群馬を迎えての一戦。岡山が、対群馬の作戦として、ロングパス重視かポゼッション重視か、メンバーやゲームプラン、どういった「着地点」を見出し、戦うのか注目したい。
文章=杉野 雅昭
text=Masaaki Sugino
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