2024ファジアーノ岡山にフォーカス49『 群雄割拠のプレーオフ圏を巡る攻防~信走(心走)~ 』J2 第35節(H)vs いわきFC
1、2週間の中断期間が生み出した勢い~心技体の再構築~
アウェイで、甲府に3-1で、打ち砕かれてしまった岡山。2週間という中断期間というには短く、準備期間としては少し長い期間。ここで、自分達のサッカーをどれだけ見つめ直して、体と心のコンディションをどれだけ整えられるか。そして、いわき対策を、どれだけできているかが問われた試合。
結果は、2−1。最高の内容と結果とはいえなかったかもしれないですが「やりきるプレー」を実行できる心の胆力と体の強さから生み出される技のプレー。失敗を恐れないプレーが、苦しみながらではあるものの2‐1で、しぶとく勝利することができた。
横浜FCのような堅守という武器を活かせる得点力と、攻守に隙のない強さ。
清水エスパルスのような心技体で、力強い総合力の高い強さ。
長崎のように力で相手を凌駕するサッカー。
千葉のように、前への圧力と速さで駆け抜ける強さ。
仙台のように、若い選手が躍動し心技体で魅せるサッカー。
山形のように、サイドから切り込む速さと技術が伴った強さ。
そして、本日対戦するフィジカル医学を軸とした新時代のサッカー。
岡山の武器とは?
岡山の弱点とは?
岡山の課題とは?
岡山には、何が有って、何が足りないのか。
自問自答の2週間。
各チームが答えがない中、苦しみながら、自動昇格の2枠は、よっぽどでなければ、横浜FCと清水で、(長崎と勝ち点差7あるので)堅い。しかし、長崎としては、可能性がある限り、信じてやり切るだけでしょう。
長崎を除く残り4チームで、プレーオフ圏の3枠を争う構図。残り3試合の段階で、勝ち点差1の中に4チームもある。
いわきFCは、本日の試合で、岡山に敗れたことでかなり厳しく(6位と勝ち点差7)なった。
プレーオフ圏内の4枠に、残った中で、2つ勝ち進んだチームのみが、残り1枠のJ1昇格することができる。
勝ち点の近い3チームは、何れもJ1を知っているクラブ。
J1という世界を知らない岡山が、どこまで戦えるか。
少なくとも今日の試合で、岡山の指針を示せた試合になったのではないでしょうか?
そこを余すことなく、お伝えしていきたいと思います。よろしくお願いします。
2、三速(三則)が生み出した勝ち点3~前半~
前半は、心技体での正確性というよりも積極性、前への意識が、何より素晴らしかったですね。
①球離れが速かった
→いわきFCのファール誘発。
→CKとFKから得点。
いわきFCは、90分間通して、ボールホルダーにチャレンジする意識が、非常に高かったです。もし、このプレーに対して、岡山の迷いがあれば、いわきFCのプレス網に、引っ掛かってカウンターを受けるという回数が多くなったかもしれません。
では、具体的に「球離れの速さ」のパスは、どこに向けられていたのか。いわきFCのサイドのスペースとDFラインの裏のスペースです。
いわきFCも、同じ狙いであったと思いますが、前線の収まりであったり、全体的なプレーの正確性という岡山の良さが出せたことで、岡山ペースの前半にできたと思います。
ただ、これだけ両チームの展開があったことで、主審の方と副審の方にとって、難しいジャッジのプレーも多く、厳密に見ていくと、実際は違ったジャッジもありましたが、どちらが触ったか分からず、いわきFCの選手が見送ったことで、岡山のCKになったシーンも有ったほどです。
基本的に両チームの狙いは、同じ狙いでしたが、岡山は、いわきFCに比べて、繋ぐ・蹴る・収める・駆け上がる・探るという基本指針の後の選択肢の幅・正確性・速断で上回ることができたと言えるでしょう。
FKとCKの精度もその1つと言えるでしょう。
②決断が速かった
→シュートで終えて、クリアもできた。
→シュート数増に繋がり、被シュート数を抑制。
ゴール前のプレーが非常に明快な前半でした。サイドを突破して、マークを剥がしたらクロスからシュートを狙うということも徹底できていて、サイド攻撃から直接、得点こそ生まれませんでしたが、再現性の高い攻撃を両サイドからできていました。
シュートで終えることで、守備の形を整える形もできますし、CKやFKの機会が増えることで、必然的に押し込んだ状態でのプレーの回数・時間を多く・長くできていました。
前半は、展開の速さ・パス回しの速さ・シュートを打つまでの速さ。全てが、今季最高のスピードではないかと思います。
千葉や山形も、そうしたサッカーで勝ち点を積み重ねていますから、岡山もそこに対抗できる可能性を示せたことは大きいのではないでしょうか。
③全力疾走が速かった
→いわきFCの速攻に対応できた。
→個の対応と複数人での対応の形を作れた。
両チーム徹底してスペースを狙った試合でしたから、攻守でとても多いプレーの攻防でしたが、岡山が、ここで走り負けない速さがありました。この試合での両チームのスプリント回数は、かなり多かった試合であったと思います。
メンバーを観た時に、そこにSNSで予想されてる方もいらっしゃって、皆さん凄いと、私も負けていられないと思いましたが、こういった狙いが明確に見えたメンバーだったのかもしれないですね。
甲府戦で完敗してしまったことで、徹底の徹底する意識の変化、中断期間でのコンディションの準備、昇格に向けての気持ち、心技体の速さ、組織的速さを作り出し、チームを再構築に繋げることができたのだと思います。
この3つの三速が、約束事に近い三則の域に近づけることができていたことで、生み出した勝ち点3で、それだけ大きな前半であったと私には感じました。
3、2得点は不十分か十分か?~後半~
アウェイのいわきFC戦では、前半の1得点のリードを守り切れず、1-1の引き分けでしたが、今節は、前半に2得点決めることができたことで、勝利できた1戦でした。成長と復活を感じた勝利と言いたいところですが、2-0でクローズしたかったですし、1失点した後に、カウンターで3-1にして、突き放したかった。
内容より結果が求められる試合でしたが、満足することなく、より強さに貪欲になるぐらいの勢いが、プレーオフ進出からの突破には必要かもしれません。後半に見えた岡山の課題とは?
①ファールを減らせる総合力のUP
→岡山もFKから失点。
→勝負を分けたセットプレーの数。
秋田戦や横浜FC戦もそうでしたが、スローイン、FK、CKといったセットプレーの手数と質の部分で厳しくなると、岡山としては苦戦する傾向にあります。
この試合では、岡山に珍しくスペースを狙うことを徹底する心技体の総合力の部分では、前半は先に出れたことで、セットプレーの数やシュート数が示す通り、優勢を築けた試合でした。
ただ、いわきFCは、後半頭から選手交代して、2点差を返して同点から逆転を目指す策だけではなく、決起できたロッカールームでの時間だったはずです。
岡山としては、前半の継続という形で、後半も入りましたが、速さの部分で上回れなくなったことで、徐々に押し込まれていきました。
27番 木村 太哉 選手のファールも手で掴んで止めることが必要であった場面であったのかは、正直ありますが、結果的にファールしてしまったことで、いわきFCのFKから岡山の失点に繋がりました。
前半では、いわきFCが、ファール覚悟で、ボールを奪いにアグレッシブにチャレンジしていましたが、結果的に岡山の2得点に繋がる劣勢を示す、1つのデータとなってしまいました。
後半では、逆にいわきFCが、先手先手を打つ中で、岡山のゴールに近づけた・迫れた後半になっていきました。
②攻勢を受けた時の意思決定
→カウンター?クリア?
→前半と比べてはっきり守勢に。
前半と同じ勢いで、リードとしているチームが、後半にそうした展開を目指すプランや気持ちのリセットという形で、後半に向かいますから、悪かった前半から対策を練れるビハインドのチームと、打つ手が読めない中で備えるしかないというリードしたチーム。
前後半で、内容が変わるのは、そういった部分もありますし、この試合では、前半と打って変わって、風向きがやや風下となる方向に偏る傾向になったことで、難しい後半となってしまいました。
岡山というチームは、カウンターも狙ってますし、クリアする時は、クリアする。この結果、マイボールにできて、相手陣地でプレーすることができれば、更に追加点に繋げることができた試合もあります。
ただ、この試合のように、いわきFCの90分間も高いレベルで、フィジカルをベースした心技体で、逆に上回れてしまうと、リードしていることもあって、失点を恐れて、自陣でのプレーがどうしても心理的にも増えてしまいます。
勝ち点を積み重ねることができるチームは、クリアを徹底して、対戦相手の攻撃時間を削ることを徹底する。もしくは、クリアではなく、ここに蹴ると決めて、カウンターを徹底する。
これが苦手な岡山は、結果的にいわきFCに長い時間自陣まで攻められること許した試合でした。
チームとして、勝ち点3を続けていくためには、どちらが有効な相手(場面)、もしくは双方が有効な相手(場面)を、チームとして、徹底できるかどうか。
あくまで、岡山らしく、選手の判断の所を大きく優先していくのか。相手チームも徹底できない。岡山が、個で跳ね返すということができていた序盤戦に多い、独特な隙や遅れを取る迷いは、終盤戦のチームには少ないです。
勝てない試合の多くであった「やり切れない(やり辛さ)」を、どう克服していくのか。後半に徹底して狙ってくるチームに対して、岡山が徹底せずして、戦い切れるのか。もしかすると、ここが勝負を分けるかもしれませんし、もしくは、するとここを最後に開放した結果に繋げるというシナリオもあるかもしれません。
③維持?後退?前進?+αの必要性
→攻撃面のゲームプランに不安。
→良い攻撃からの良い守備の循環を。
シーズンを通して、1-0という勝利が多かった通り、堅守を武器に勝ち点を積み重ねてきた一方で、90分間で考えた時の岡山は、多くの攻撃面の課題を抱えた試合が多くなっているシーズンではあります。
序盤戦は、前半の9番 グレイソン 選手が良かった一方で、99番 ルカオ 選手が、投入された時に99番 ルカオ 選手に合ったサッカーではなく、9番 グレイソン 選手の時のサッカーに周りの選手も99番 ルカオ 選手自身も意図していたことで、上手く機能しない後半が多かった印象です。
9番 グレイソン 選手が、大きな怪我によって、今季絶望になった時には、試行錯誤する中で、99番 ルカオ 選手を軸に戦っていくサッカーができるようになりました。
しかし、今度は、99番 ルカオ 選手が不在の時のパワー不足が、響く試合も少なくありませんでした。
怪我の選手が増えていく中で、なかなかFWの選手自体が、揃わない。そういった状況の中で、23番 一美 和哉 選手が加入すると、前からのプレスから、良い守備から良い攻撃のサッカーができましたが、やはり交代した後の、ちぐはぐ感が、気になる試合も少なくありませんでした。
そして、2週間という中断期間を経て、22番 一美 和哉 選手、99番 ルカオ 選手、11番 太田 龍之介 選手というタイプの違う3選手が揃いましたが、3選手のポテンシャルを考えた時には、まだベストパフォーマンスとは言えないと思います。
残り3試合で、何らかの答えを導き出し、形にできた時、新たな景色が開けるかもしれません。
岡山の残り試合は、3試合か4試合か5試合か。短い期間、少ない試合数に変わりありませんが、何か1つで大きく変わるのもサッカーです。
ここをクリアできた時、後半に、良い攻撃からの良い守備の循環を、作ることができるでしょう。
前後半を通しての2得点は不十分か十分か?色々な視点や考え方がある中で、後半に特に問われるかもしれませんね。
4、いわきFC戦勝利のヒーロー達~信走(心走)~
信走(しんそう)も心走(しんそう)も私の造語です。心走の方は(こころばしり)という読み方であれば、実際にある単語のようです。
「信走=信じて走る」と「心走=心で走る」といった意図の造語です。この試合では走るが、ポイントであったと思いますから、特に活躍した選手をピックアップしたいと思います。
・MOMアンケート
①14番 田部井 涼 選手
『 信心の走を生み出す魂の左足 』
1得点目は、14番 田部井 涼 選手のCKから始まった。14番 田部井 涼 選手と33番 神谷 優太 選手が、キッカーを任されるようになってからは、簡単にクリアを許さない高精度のボールや工夫が増えた。同時に、両選手が意図した所に蹴れることで、セットプレー時の選手のコミュケーションが、得点に繋がることも増えてきた。
長崎戦では、長崎の高さを攻略するためにニアで、変化を付けることを33番 神谷 優太 選手へ43番 鈴木 喜丈 選手が、声を掛けたと推察されたように、まさにその形で、33番 神谷 優太 選手のCK→43番 鈴木 喜丈 選手が、ニアで変化を付ける→99番 ルカオ 選手がフリーで頭での得点というゴールが生まれた。
この試合でも19番 岩渕 弘人 選手、18番 田上 大地 選手、14番 田部井 涼 選手が、相談した結果、14番 田部井 涼 選手のほぼ決まっていたFKは、いわきFCの21番 立川 小太郎 選手のファインセーブに阻まれたが、零れ球に一番に反応した19番 岩淵 弘人 選手が、押し込んで、この試合2得点目を決めた。
CKも14番 田部井 涼 選手のCKを信じる心が、足を止めない動き、次への走を生み出し、利き足とは逆の左足での19番 岩淵 弘人 選手の左足でのシュートでしたが、14番 田部井 涼 選手の心が、19番 岩淵 弘人 選手の左足に宿り、まさに14番 田部井 涼 選手の左足のシュートのように、左足一閃の豪快な先制点へと繋がった。
2得点目のFKも3人で相談していたことで、14番 田部井 涼 選手が、蹴ることも蹴るコースを知っていた19番 岩淵 弘人 選手が、誰よりも速くこぼれ球に反応したことも納得できる。そもそも18番 田上 大地 選手が、蹴るのではないかという雰囲気すらあった。お互いを信じる心が、1つとなったことで、生まれた19番 岩淵 弘人 選手の2得点目であったでしょう。
何気ないセットプレーの2得点ですが、深く観ていくとチームの一体感、信走(心走)を生み出した。
②15番 本山 遥 選手
『 信心の充実から生まれる走力 』
好不調の波が激しい選手。それが、15番 本山 遥 選手。ルーキーイヤーとなった2022シーズンの開幕戦では、全てを出し切る全力疾走での大活躍のデビュー戦となった。しかし、最終節のアウェイ東京V戦では、自身のミスから失点し、試合後に悔し涙を流した。
2023シーズンには、SBへの挑戦したシーズンとなったが、思うような活躍ができず、自信喪失したかのように、悩み苦しんだ。しかし、DHに再度ポジションを戻すと、再び自分らしさを取り戻すと、3バックに移行したチームの右CBとして、新境地を切り開いたが、千葉のプレスに、自慢のビルドアップも身体能力を活かした守備を打ち砕かれて、チームもそのままプレーオフに届かず、シーズンを終えた。
2024シーズンも控えに回る試合も多く、バックアップという立ち位置を脱却できなかったが、88番 柳 貴博 選手の欠場が続く中で、右WBのポジションを得た。甲府戦では、勝利に繋げる事こそできなかったが、2週間の中断期間を経て迎えたいわきFC戦で、ルーキーイヤーのデビュー戦で魅せたようなスプリントの守備を魅せると、攻撃にも何度も絡み、攻守で、右サイドからチームを牽引した。
更に23番 嵯峨 理久 選手が投入されると、中盤のフリーマンとして、攻撃の芽を摘み逃げ切りに貢献した。
15番 本山 遥 選手のパフォーマンスは、自身を信じることができる自信とチームメートからの信頼が伴った時に、初めて真価を発揮する。
どんなポジションでも、どんなにきつい局面でも、どんなに長い距離を全力で走っても、チームメートやサポーターに、信じて貰えることで、15番 本山 遥 選手の次の一歩が出る。
サポーターの声、ベンチの監督や選手の声、それが、声を発してなくても心からのものでも、信走(心走)して走り続けることができる。
この試合も走り切って、勝ち切った。
③19番 岩渕 弘人 選手
『 味方を信じる心が生み出す走得点 』
なぜ?そこにいるのだろうか?
なぜ?そこに抜け出すことができているのだろうか?
不思議なことに決定機に最も愛された選手が、19番 岩渕 弘人 選手です。
答えは簡単です。純粋無垢までの味方への揺るぎない信頼。19番 岩渕 弘人 選手は、常に味方選手が、最高のプレーをしてくれると信じて、裏への抜け出し、ポジショニング、ラストパスの決断をしている。
この信走(心走)は、19番 岩渕 弘人 選手なら、そこに走ってる筈だ。彼ならここにパスを出してくれるはずだ。そういった信の積み重ねが、言葉ではなく、心での意思疎通を可能とし、偶然を必然へと変える多くの得点を生み出してきた。
確かに、19番 岩渕 弘人 選手は、多くの決定機を決められなかった。しかし、出し手としては、決定機を自身のパスで生み出せた時は、悔しさと同時に嬉しさもあるはずだ。
気が付いたら、19番 岩渕 弘人 選手をみてしまう。
攻撃でも守備でも彼を中心に岡山は、自然と動く。まだチームとして何も決めることはできていない。しかし、不思議と14番 田部井 涼 選手のCKとFKから始まった信走(心走)を経て生まれた得点のように、19番 岩渕 弘人 選手がいれば、何かを手にするために、決めることができる気がする。
きっと残り試合も信走(心走)で、走得点を決めて、総得点を伸ばし、勝利へと繋げてくれるはずだ。
④-①18番 田上 大地 選手
『 誰よりも熱い信走(心走) 』
18番 田上 大地 選手のプレーには火傷するぐらい熱い。熱すぎて時には、赤いカードを貰ってしまうこともありましたが、不思議と責めれない。
むしろ、退場した18番 田上 大地 選手のために残りの選手が、奮起する。確かに勝ち点が減ったり、落としてしまったこともあるかもしれないが、前への意識が強い超が付くほどの積極的な守備から攻撃へと一瞬にして変えてしまう力がある。
そこからの火傷するぐらい熱い縦パスは、普段からそこに慣れている味方選手にとっては常温でも、相手選手にとっては熱くて触れない。
相手陣地でプレーする時間を増やすサッカーに欠かせない選手であり、気が付いたら信走(心走)ができている。
それもそのはずだ。彼のプレーには、心臓の鼓動のように激しく強く熱く、自然体で周りを心走(こころばしり)に繋がるメッセージが籠っているからだ。
④-②22番 一美 和哉 選手
『 心と足が踊る信走(心走)の一美ステップ 』
5,6人に囲まれても華麗な一美(一人の美技)ステップで打開して魅せた22番 一美 和哉 選手。
不思議なことに味方選手のフォローが入ることなく、次のプレーに向けて動き出した味方選手への絶妙なパスを通して、好機を演出した。
ファールを貰うプレーも泥臭く感じることが多いが、22番 一美 和哉 選手が、ファールを貰う時は、芸術のようにクリーンなファールだ。
22番 一美 和哉 選手は、不思議と孤立している時こそ美しく輝く。22番 一美 和哉 選手の打開力、キープ力への味方選手の信頼は、絶大だ。
一見すると無理筋な攻めでも、味方選手は、不思議とパスが出てくる気がして信走(心走)してしまう。
相手選手も、気が付いたら足や手を出してファールをしてしまう。
22番 一美 和哉 選手は、苗字以上に魅力的な選手かもしれない。私も気が付いたら文字を打ち込んでいた。本当に危険なレベルの魅力がある一美ステップ。
もしかすると、彼の今季の初得点は、昇格を決める1点になるかもしれない。そう、思わず期待してしまう。 信走(心走)を引き出す一美ステップ。
文章・図・写真=杉野 雅昭
text・figure・photo=Masaaki Sugino
5、アディショナルフーズ~信走(心走)~
ファジフーズは、1食にしてはならず。
ファジアーノ岡山のグッドフーザーは、きっとこうしてるはずだ。
ファジフーズオープンで朝食、試合前に昼食、ハーフタイムにおやつ、試合後に夕食。
このグッドフーザーの胃袋と心を離さない味・量・種類・安さ・速さがファジフーズにはある。
気が付くと、公園の利用者までも惹き付けてしまう。
そんな恐ろしさのファジフーズ。今回ばかりは買い過ぎてしまった。
しかしながら、私を超えるグッドフーザーは、多いはずだ。シェアのシェア。サポーターグループの連携プレーで、ファジフーズの列に並んで、ファジフーズという名の燃料。飲み物のように胃袋に吸い込まれる。
きっと最終節も来季も対戦相手のサポーター、公園利用者、リピーターをも集めたファジフーズに、信走(心走)の連携プレーで、勝利(心と胃袋の満足・満腹)を目指して戦うことになるだろう…。
控えめな味の湯葉と濃厚なチーズのコンボ。優しいけど力強い。滑らかな食感とカリッと上がった皮、味と食感に包み込まれる一品。
唐揚げとソルトは、ソウルレベルで相性が良い。そこにみんな大好きカレー味が加わる。塩スパイシーな上手さ。ダイレクトな旨さに痺れる味覚と満足感。
麻婆豆腐かと思ったら、ご飯が入っていて、実は、挽き肉増量の麻婆豆腐丼だった(笑)衝撃を受けたが、味はそれ以上に衝撃的であった。旨さと辛さの両立されていけど、辛さ以上に味の旨味が、辛さを上書きしていく。辛さと旨味の攻防の歴史は、始まったばかり。食べ終わるまで続く。その戦い咲の先に待っているのは、空腹の心と胃袋は満たされる満足感だ。
今季も残すことハロウィーンマウンテン丼を食したことで、ホームは残り1試合。僕たち私たちの食のマウンテンの登頂は近い。
赤一色では、見栄えが良くない?という声を見聞きした。
しかし、ファジにとって大事なことは、美しさだけではない。赤をチームカラーとしてクラブだからこそ、より赤く、レッドに、熱くしていくことだ。
カラフルで動きが綺麗な感じより、ファジらしく、より赤く、レッドに、熱くて良いんだ。
ファジにはファジの良さがある。ファジらしさこそ、ファジの心のソウルフーズだ!!
「信走(心走)のファジ」いえ、「真紅(深紅)のファジ」だ!!
ここから先は
¥ 100
この記事が参加している募集
自分の感じた事を大事にしつつ、サッカーを中心に記事を投稿しています。今後とも、よろしくお願いいたします。