【短歌】初めての文語短歌三首
かねてより文語短歌に憧れていましたが、最近、思い切って初めて文語の短歌を作ってみました。しかし文語文法について不勉強なため、SNSでその旨を打ち明けたところ、ご親切にも文法の不備をご指摘してくださった方が複数おられまして、無事に初めての短歌の初稿を修正することができました。とくにご添削いただきました瑪竇氏(https://note.com/uramizaramashi)に対し深い感謝の意を表します。非常にありがたく、心強かったです。その後もなんとか二首を作りましたので、ここにまとめて投稿したいと思います。読んでいただいた皆さま方、大変ありがとうございました。まだ拙いですが、これからも詠み続けて精進していきたいと思います。ご指導ご鞭撻を心よりお待ちしております。
初めて詠める歌
春過ぎて暫し來鳴ける不如帰
梅雨の明けなば來鳴かめやも
私意:春が過ぎてもしばらくの間は来て鳴いていた不如帰(ホトトギス)も、梅雨があけたらもう来て鳴くことはないのだろうなぁ。
竹取物語に寄せて詠める
輝る月の思いの丈は狩衣の
袖も濡らせり富士の煙や
私意:輝る月──なよ竹のかぐや姫の思いの丈は、翁の、また富士に登る武士たちの狩衣の袖も濡らしました。ああ、富士に立ち昇る不死の煙よ。
梅雨明けの夏日に詠める
ひさかたの雲居籠めたり夏の空
梅雨過ぎてこそ浮かぶ瀬もあれ
私意:遥か彼方、雲が立ち篭める夏の空。こうやって梅雨が過ぎたからこそ、浮かぶ瀬もありましょうや。