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結局は率先垂範
DeNA子会社代表を務めたさかいさんという組織マネジメントで注目を浴びている方が、次のような発信をしていました。
※文章中のMVVという単語は「MVV=ミッション・ビジョン・バリュー」の略です。
▼結局、MVVとか組織文化とかは何なのかの話
元々、E・シャインをはじめとして、組織文化については理論で抑えていましたが、最近様々な企業のマネージャーの皆様の言動を観察する中で、結局、組織文化の浸透は、「接触範囲内にいるリーダーの行動」に依存していると痛切に感じます。
例えば、「◯◯社さんは、こういう行動が一貫していると思うのですが、どうしてだと思いますか?」と聞くと、「えーと、◯◯さんがやっているからですかね」という回答がくるわけで、逆にいえば、「MVVに書いてあるからやってます」と答えている人は、今年1年間、様々なマネージャー陣を見てきた中で、一度も聞いたことがない返しでした。
以前、MVVが刷新された一方で、そのまま浸透していない(=その行動指針を現場社員が体現している姿をほぼ見たことがない)ケースを見たことがあり、その渦中の人が「このMVVからは人格が見えない」という声が上がっていて、周囲も「そうだよね」と共鳴している光景を見たことがありました。
このことからも「接触範囲内にいるリーダーの行動」が不在の会社では、むしろ白けるのだろうなと感じましたし、そこに長期間工数を割いて、凝ったデザインの諸々の資料を作ったとて、時間とお金が勿体ないなと思いました。
なので、「顧客ファースト」「現場ファースト」を掲げるならば、まずは①事業や顧客への価値を「自分ごと化」し、②当たり前のように顧客に出向き、③今までで一番嬉しかった顧客の声をそらで語れるような行動をマネージャー陣が行えるようになってから、MVVなどを言語化する流れの方が自然であり、「人格不在のまま標語を立てる」という手法は、順番が逆なのではと思いました。
経営層や人事側としては「MVVを作れば何かが変わる」という期待で取り組みがちですが、1週間働いている中で、わざわざ自社のコーポレートサイトのMVVページを開いて、もしくは、Slackに流れてくるMVVワードのリマインドを見て、「よし大切にするか」なんて現象は起きないわけです。
ゆえに、日常業務の中の一挙手一投足の中で、「そうだよな。これだよな。」と現象面で感じる方が、よっぽどリアルなのかなと思います。
結局のところ、メンバーへの組織文化・スタンスの浸透は
接触範囲内にいるリーダーの行動に依存していて
日常業務の中の一挙手一投足の中で、「そうだよな。これだよな。」
と現象面で感じる方が、よっぽどリアルと結論づけています。
この作業を各層のタスク・業務責任範囲に分解すると、
次の通りかと思います。
社長
・率先垂範に落とせるまでのMVV掘り下げをするマネージャー配置、管理
・率先垂範ができるマネージャーの配置、管理
マネージャー
・MVVが業務に反映されるレベルまでの具体化
・MVVの率先垂範
リーダー
・マネージャーから率先垂範を学ぶ→模倣し獲得
メンバー
リーダーのふるまいを見てMVVを理解
空中戦施策だけではなく現場の地上戦を制することが最も大事であることを肝に銘じて、ビジョンミッションの浸透に尽力してきたいです。