新興国の当たり前を創る1行のコード
明けましておめでとうございます〜〜〜!!
2025年もよろしくお願いします!!
株式会社SENRI CTOの杉山です!
採用強化していくんだから、もうちょっとSENRIのことちゃんと書いてよ、というお達しが出て、確かに、Xをフォローしてても「アフリカとアジアに関わってることはわかるけど、SENRIが何してるか全くわからない。」と、何人にもご指摘されてたので、良い機会なので、ざざっと書きました。2024年中に書きたかったところなんですが、ちょっと遅くなってしまったので、元旦リリースです!
新興国が抱える課題
新興国では、未だ多くのビジネスが紙と手作業に依存しています。と、よく言われている(?)んですが、多くの人が想像するよりかは、きちんとERPや受発注管理のためのアプリケーションやスタッフの行動管理のためのアプリケーションが導入されていたりします。ここは日本も同様かな、と思うんですが、在庫管理ができてもスタッフの行動管理ができない、受発注管理はできてるが、潜在的な顧客の管理はできてない、など、単体の課題は解決できていても、なかなか次の一手を打つ余裕がない、という企業があります(もちろん、全部全部うまくいってるぜ、というところもあるし、徐々に打ててるところもあると思います)。
その結果として、スタッフの労働管理や、商品の流通状況が把握しづらく、適切なデータに基づいた意思決定が難しいといったことが起こったりしており、その結果、無駄なお金や時間といったコストがかかり、消費者に商品が届けきれてなかったり、届くまでに時間がかかることもしばしばです。
こうした課題を解決するために、SENRIはモバイルアプリとWebアプリケーションを用いて、情報をリアルタイムで可視化したり、時には必要なデータを外部アプリケーションとやりとりすることで、必要な情報を提供するプラットフォームを提供しています。
エンジニアとして感じるやりがい
ソフトウェアエンジニアとしては、使ってくれるユーザーの目の前に行くことはなかなか少ないのは、日本の会社でもSENRIでも同様なんですが、うちの現地スタッフを1人挟むと顧客の声が聞こえてくる、近い距離でプロダクトフィードバックを上げてくれる、という環境は非常に良いです。また、定期的にやってるNPS(顧客アンケートみたいな感じ)のコメントに「Good Software!」という一言が書かれているのを見てグッと来てしまいました笑
僕らのお客さんはモノやサービスを売ってる企業で、例えば薬をお医者さんに売る会社や、フルーツをスーパーなどに卸していたり、ペンキを建設系のところに売ってたり、保険みたいな金融商品だったり。それらの企業のその先には、美味しいフルーツを食べて嬉しくなる人や、そこにその薬があって助かる人、屋根がイケてる色になる人など、僕らからはなかなか見えないけど何十万人、何百万人かそれ以上に人がいるのだと思います。
ソフトウェアは、その特性上、1行の変更がユーザーである数千人に影響を与えることができるところが、アツくて怖いところであると思っています。
僕らが「良いソフトウェアを作って届ける」は、基本的には「ユーザーである企業にとって価値がある = 利益が増える」というところとかなり近似した意味を持っていると思います。そして、その利益が増えるところには、「店舗に商品がない期間を短くする」「今まで進出できてない地域に進出できた」「データをリアルタイムでもらうことで発送までの時間が短くなった」「ガソリン代の請求が適正になってきた」「一人のマネージャー見れる人数が増えてチームがでかくなった」などなど色んな意味があるんですが、僕にとっては「買いたい商品/サービスを買えない人減ること」「雇用される人が増えること」「マジメに働いてる人が評価されること」のここら辺がかなりグッと来ます。
日本に住んでると、シャンプーがなくなっても、その辺のコンビニに行けばだいたい売ってると思うんですが、そういう当たり前を日本で享受できてるのはすごく幸せで、こういうの当たり前なことを他の国でも実現できたらカッコよくない?というのがSENRIで働き始めた時の気持ちだったし、今もそのままそう感じています。
日本でこういう当たり前を構築できてるのは、システム化された商品管理や圧倒的な流通網だと思うので、今僕らが進出してるアフリカやアジアでもそういうことが当たり前になるように、僕らSENRIが業界や流通が変わる一端を担えれば、と思っています。
2024年アツかったこと
1つ目は、さっきの話に関わることなんですが、1社を軸にディストリビューター(卸売業者)に使ってもらう、という型ができつつあること。
例えば、ポテトチップスメーカーが、全国に流通させるために、10社ぐらいのディストリビューターに卸しているとします。この時に、ポテトチップスメーカーは「どれぐらいのペースで売れているのか」「ディストリビューターにどのタイミングで商品を発送すれば良いか」「どこのディストリビューターがどの地域にどれぐらい売ってるのか」などがすごく気になります。だって、倉庫に余裕がない時にこっちから発送してしまうと倉庫に入りきらなくなってしまったりするかもしれないし、それに合わせて生産計画を立てないといけないし、さらにどこの地域にもっと売れるのか、プロモーションした方が良いのか、などは知りたいです。結局、そのためにはディストリビューターの売上データが必要となってきますが、それぞれ違うシステムを入れてたり、Excelで管理してたり・・・とうまくデータを取り込んで一元管理するのがめっちゃむずいんですが、そこをどうにかする、という挑戦が今年始まりました。
上の方では、僕らのお客さんが消費者に〜という話をしてたんですが、実際のところでは、直接消費者の目の前のスーパーやコンビニみたいな店舗に売りにいくメーカーもあれば、卸売業者に卸して、その卸売業者がさらに小売店に卸す、というのもあり、商品やサービスの作り手であるメーカーから消費者までの層のパターンはいくつかあるのですが、SENRIを導入した企業に限らず、その先にいる卸売業者さんなどにもSENRIが生み出すバリューが伝播していく試みです。売上がわかれば売れてる個数もわかるので、実質在庫管理みたいなもんなんですが、そう簡単な話でもないと思うので、2025年以降も、最もコンプリケイテッドで、最もプリミティブで、そして最もフェティッシュなプロダクトフィードバックを待ってます💪
もう1つあるんですが、ちょっと長くなってきたので割愛しちゃうのでそのうち書きますが、ざっくりとは、アフリカの方で、消費税申告とかが簡単になる税務システムとの連携みたいなのがガンガン進んでることです。日本でも適格インボイス、流行って(?)ますよね。あれの進化版みたいな感じです。
これは日本でもやれば?って感じなんですが、商品売った時に、国税が提供するAPIにその取引データを渡すと、QRコードが発行されて、国税の方にその売り上げデータが申告できるってやつです。買った人はQRコードを読むと、きちんと自分の購買行動が申告されてるってのがわかる仕組みになってます。
これのおかげで、納付すべき消費税が、勝手に国(?)の方から「こんだけ納めてや」とできる優れものです。真偽は要確認。実際に連携して既に動いてるものは、ケニア、ウガンダ、タンザニア、ジンバブエです。なんじゃいこれ、と思ってたのですが、税金ちゃんと取るために把握したい国の気持ちと、DXさせるためにAPIとか用意されてるのマジですごいです。
一緒に未来というかコードを描きませんか?
新興国の未来を描くと書くとすごく仰々しいですが、1行1行のコードで与える僕らのソフトウェアの先にいる人たちへのインパクトはすごいです。ソフトウェアだけ良ければ良いわけじゃないけど、それでもSENRIを使ってもらう時に「良いソフトウェアだね」「これならうちの売上も上がりそう」「これならxxという課題も解決できそうだ」と言って使ってもらって、僕らのお客さんが儲かるだけでなく、その先にいる人々の生活を少しでも良くする、挑戦する価値のある仕事です。
SENRIでは、同じ思いを持つ仲間を探しています。テクノロジーの力で社会が良くなって欲しい。そんな思いを持つあなたにこそ、私たちと一緒に働いてほしい。
あなたのコードが、この世界にどんな変化をもたらすのか。一緒にその結果を見届けませんか。
新興国の課題を解決し、未来を共に描く。その第一歩を踏み出すのは、あなたのコードです。
カジュアル面談、ランチ、1 on 1、コメント、DMなんでもお待ちしています〜〜〜!!!