My Favorite Best Album〜五十嵐浩晃『ゴールデン・ベスト』
五十嵐浩晃さんはリアルタイムでデビューから追いかけていたアーティストなので、こうしてベスト盤を聴くと結構感慨深かったりするんですよ。
このCDは2008年発売ですから、リリースから時間がそれなりに過ぎているわけなんです。
ちなみに私が購入してからも結構な時間が過ぎているんですよ。あれは2010年だったかな?
当時、一番親しい友達だった大ちゃんが五十嵐さんのライヴに行ったりしていて、何か親しみみたいのもあったんですねー。
じゃ、行ってみよー。
・五十嵐浩晃『ゴールデン・ベスト Singles & Now』(MHCL1335〜6/ソニーミュージック)
五十嵐さんがデビューしたのは1980年でしたから、私がテクノ・ニューウェイヴに飲み込まれる直前に存在を知ったわけですね。
個人的な話をすると、はっぴいえんどのSMSレコード盤を購入した時期と極めて近くて、五十嵐さんがはっぴいえんどフリークを前面に出して語っていたことで印象に残っているのでした。
はっぴいえんどに影響を受けたミュージシャンはかなり多いはずですが、当時はそれを前面に出すアーティストはまだ少なかったはずです。
1980年といえばまだ『ロング・バケイション』以前ですし、YMOが大ブームになるかならないか?の頃でしたから。
ちなみに山下達郎さんの「ライド・オン・タイム」はその年のG.W.発売なのです。
で、五十嵐さんのデビュー曲「愛は風まかせ」をラジオで聴いた時、これはすごくいい曲と思って、すぐにレコード屋さんに走りましたねー。
残念なことにアルバムまでは至らなかったのですが。
五十嵐浩晃の名前ははっぴいえんどフリークと「愛は風まかせ」で私の中に残ったわけです。
しばらくしたら、CMに使われたことで「ペガサスの朝」がラジオで頻繁に流れるわけですよ。
これもシングルのみの購入でしたが、メチャクチャ聴いてましたね。
当時のランキング番組に出演して、カーリー・ヘアではっぴいえんどに影響を受けたことや高校時代に書いた「昆布取りの歌」(だったはず)などを披露したりしていたことが記憶に残っています。
それからしばらくして、シングル「想い出のサマー・ソング」が発売されまして、これが私の中で響いたわけなんですね。
大滝詠一さん『ロング・バケイション』の後に知った曲なんですが、コーラスは大滝詠一さんと杉真理さんで、編曲は鈴木茂さんという組み合わせが衝撃的でしたねー。
未だに五十嵐さんのベスト・トラックはこの曲です。でも、まだアルバムは買わない私w
当時の愛読誌「新譜ジャーナル」でナイアガラ・トライアングル(VOL.2)を杉真理さんと佐野元春さんでやりたいと申し入れたという五十嵐さんのインタビューを読んだのはこのシングル発売後のことでした。
ちなみに大瀧さんの答は「君はもうヒット曲があるから(やらなくて)いいんじゃない。あれは人材を紹介するための企画だからさ」と答えていたはずです。
へぇーと思った私なんですが、その後ビックリする展開が後に。
その次のシングル「Because」も大好きな曲でした。
富澤一誠さんが雑誌「週刊FM」で連載していた「あいつの切り札」で取り上げられた曲なのでした。
それもあってか、アルバム『Wing』(多分、そう)は(ようやく)買ったはずです。懐かしい。
リアルタイムで五十嵐さんの活動を追いかけていたのはこの辺まででしたね。
ここ、noteを読んでたくださる方はご存知の通り、1982年からはムーンライダーズ信者になってしまったり、オフコースが沈黙期間に入ったりで音楽の趣味が変化したからでした。
大学に入って五十嵐さんがレコード会社を移籍したことで露出が増えてきて、レンタルCDの時代に突入したこともあって、買うまでは至らなくてもCDをレンタルするようになりました。
そんな中で「サマー・トワイライト」に出会ったのでした。
確か五十嵐さんのシングル曲で松本隆さんが作詞したのはこれが初めてだったはずです。
しかも編曲は鈴木茂さん。はっぴいえんどハーフじゃんとか思いながら、当時のお気に入りの曲でしたね。
CMに使われることがまた増えてきたり、新しいレコード会社アポロンで「愛は風まかせ」や「ペガサスの朝」の再録音も収録したベスト盤をレンタルして(また買わなくなりました)聴いていました。
大学時代の私は時々アルバイトをしていましたが、基本的にはラジオを聴いたりテレビを見たりの生活でした。
大学を卒業してからとある中古レコード店に通うようになって、昔好きだった音楽の話をしたり、また聴き返すようになって、現在に至るわけです。
まー、多少の間違いはあるにしても、大体の流れはこんなところでしたね。
ちなみにこのCDは1枚はシングル曲中心で、もう1枚はアルバムからの選曲になっています。やっぱりシングル曲が思い入れありますねー。
ではまたー。