獲物の分け前〜1987年の「TECHII」その2
昨日に引き続きまして、某大手ネット通販で購入したばかりの雑誌「TECHII」を紹介しますか。
ちなみにこの時期、私は大学生でアルバイトもしていなくて、CD買ったりライヴ行ったり雑誌買ったりしてましたから、いつも貧乏生活を送ってましたね。
1988年だから大学3年からアルバイトを始めたのですが、それまでは悲惨な生活でしたよ。
ご飯は学食やお弁当屋さんがメインで、月末は貧乏でしたから自炊メインでした。
どうやって乗り切っていたか不思議ですよ。
じゃ、行ってみよー。
・「TECHII 1987年8月号」(音楽之友社)
この号のカラーページはまずTHE BEATNIKSのツアーレポートからで、これは東京公演、つまりインクスティック芝浦でのライヴではないんですよね。
大阪だったのかな?ステージが東京よりゆったりしている記憶があります(東京の最終日はソールドアウトで酸欠ライヴでした)。
ツアー・メンバーは高橋幸宏さんと鈴木慶一さんに、ギターが大村憲司さんとアマチュア時代の高野寛さん、サックスが矢口博康さん、ベースが渡辺等さん、お二人は当時リアルフィッシュに参加してました。ドラムスが当時カーネーションの矢部浩志さん、キーボードが小林武史さん、パーカッションが山崎(鈴木)祥子さんという新人からベテランまでいる豪華メンバーだったのです。
TENTレーベルの「究極のバンド」とはこのバンドだったのかもしれませんね。
つづきましては、PSY•Sのサード・アルバム『Mint-Electric』のレコーディング・レポート、戸川純&ヤプーズのライヴ・レポート、越美晴(コシミハル)さんのライヴ・レポートが掲載されています。
この中では特に
越さんのライヴ、行きたかったなー。
巻頭特集は「カメラ オブスクーラ」。よくわかりませんが、カメラとカメラを自由に使う写真家のことのようですね。
デヴィッド・シルヴィアンを鋤田正義さんが撮った作品と、立花ハジメさんを伊島薫さんが撮った作品が紹介されています。
人気コーナー「MY DEAR RECORDS」にはサエキけんぞうさんが登場。
サエキさんの歴史を辿ったチョイスが素晴らしいですね。
少年ホームランズ「俺はペーペー」のジャケットはこれで初めて見たんじゃないかな。
布谷文夫さん「ナイアガラ音頭」に葡萄畑「恐怖のこまわり君」、近田春夫&ビブラトーンズ「金曜日の天使」など、その後に更に大きな出会いや関係をもたらします。素晴らしい。
1987年といえば私はまだ21歳。まだアルバイトしてなかったので、貧乏生活を送ってましたが、世の中は好景気に向かっている実感はありまして、それなりに豊かな生活を送っていた友人もいました。そういえば。
音楽業界もまた充実した作品が多かった時期だったのではないでしょうか?
あの時期に過ごせたことは無駄ではなかった、と。そんな感じです。
ではまたー。