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獲物の分け前〜ブレッド&バター『SUMMER KNOWS』

 2023年が終わりに近づいてますが、年末滑り込みで入手できたCDについて、年内は書いていく予定です。
今年の収穫として書いてないCDや本についても書いてみるかとも考えてますから、どうなるかはお楽しみに。
ビクターからの「シティポップ名作選」で買ったの初めてですね。多分。
あ、遠藤京子さん『夢見るスター+3』がそうだったかな?
じゃ、行ってみよー。

・ブレッド&バター『SUMMER KNOWS』(VICL65521/ビクター)

 オリジナルは2004年発売でビクターのaosisレーベル移籍第一弾のアルバムでしたね。
でもオリジナルは迷わず買ってないです。その理由はこれ、CDでは出なかったんですよ。
簡単に説明するとCDではなく、CCCD(コピーコントロールCD)という形で発売されたのでした。
CCCDといっても覚えてるないとか、知らない人もいるはずなので、簡単に説明しますと、簡単にCDのデータをリッピングできることによって、CDの売上に悪影響が出るということで、制限をする形の製品にしたのでした。
つまりコピーコントロールCDと名乗ってはいますが、あくまでもCDではないわけです。

 2004年発売のこのアルバムのオリジナル盤がCCCDということで買わなかった理由は、私が当時使っていたCDラジカセでは再生保証がなかったんですね。
一度試しに再生しようとしたところ、非常に嫌な作動音がして、結局は読み取れなかったのでした(実話)。
ブレッド&バター好きな私でもさすがに買わなかったですね。
そんなわけで発売から19年経った今年初めて聴いたのでした。

 収録曲で楽しみだったのは彼らの代表曲「ピンク・シャドウ」は勿論、「悲しみのジェットプレーン」とビートルズのカヴァー「イン・マイ・ライフ」でした。
洋楽のカヴァーである後2曲は彼らとも縁深いオフコースがライヴで取り上げていたんですねー。
中でも「悲しみのジェットプレーン」は音盤化されているので、私のお気に入りです。

 aosisレーベルはビクター内に立ち上げられたニューエイジというか、環境音楽っぽい作品中心のレーベルで、キーボード・プレイヤーでアレンジャーの新川博さんたちがスタートさせたものでした。
ブレッド&バター以外にも浜口茂外也さんのソロ・アルバムが出ていたのを持っている、はずです。
新川さんにブレッド&バターの関係はブレバタがレーベルを離れてからも続くのは皆様ご存知だと思いますが。

 このアルバムはセルフカヴァーやカヴァー曲中心で、新曲はわずか2曲でした。 
この次のオリジナル・アルバム『SKY』とセルフカヴァー・アルバム『SHONAN BOYS』と共通した洗練した仕上がりです。
この辺は新川さんの持ち味が強くでてるな、と。
『SKY』と『SHONAN BOYS』もめでたく「シティポップ名作選」で再発された模様ですから、気長に探していくつもりです(オリジナル盤を既に持っているので)。

 しかし、20年以上経ってから規格が変わって入手できたのは感慨深いですね。しかも、内容が予想以上でしたから。
ブレッド&バターの別ユニットやオムニバス収録曲、買い逃したCDなど色々収穫があった一年でした。
来年も頑張るぞー。

 ではまたー。

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