読書日記〜「THE ROCKERS ロックインタビュー集 ミュージック・ステディ別冊Vol.2」
購入してから時間が経っても、なかなか読み終わらない雑誌や書籍は正直あるものなんですよねー。
特に雑誌は全ての記事に興味があることは非常に稀なことですし、仮に興味があったとしてもグラデーションがあるのが真面目な話です。
まー、興味がなかった記事でも、時間をかけて読んでみたり、音楽をチェックした後で読むと印象が変わることもあるので、簡単に判断はしないようにしているのですが。
今回は特に苦労して入手できた「ミュージック・ステディ」別冊のインタビュー集ですから尚更なわけです。
読み返す前に佐野元春さんが片寄せ明人さんの番組「洋楽グロリアスデイズ」に出演して、この本のやりとりを彷彿させるやりとりがあったのも大きいですね。
じゃ、行ってみよー。
・「THE ROCKERS ロックインタビュー集 ミュージック・ステディ別冊Vol.2」(ステディ出版)
この本には23のミュージシャンへのインタビューと、編集長である市川清師さんへのインタビューが掲載されていますが、殆どが「ミュージック・ステディ」の前身の雑誌「ロック・ステディ」に掲載されたものを再掲したものですね。
「ミュージック・ステディ」に掲載されたのは創刊号の佐野元春さん、第2号の浜田省吾さん、第3号の陣内孝則さんと大江慎也さんの対談、町田町蔵さんと遠藤ミチロウさんの対談ですね。
つまり殆どが「ロック・ステディ」掲載分ということになります。
「ミュージック・ステディ」が私がリアルタイムで入手できたのは創刊号からでしたが、前身の「ロック・ステディ」は店頭に並んでいたかは正直記憶にありません。
まー、学校帰りには毎日本屋さんに寄っていて、本棚をしつこく眺めていたので入荷していた確率は低いのですが。
「ロック・ステディ」から「ミュージック・ステディ」に移行してからも取材し続けたミュージシャンが中心ですから、違和感はそれほどありませんね。
ザ・モッズの森山達也さんやリザードのモモヨさんは「ロック・ステディ」時代からインタビューしていた事実はかなり重要です。
東京ロッカーズや所謂めんたいロックがその後の日本のロックシーンに関わる様子だったり、テクノシーンやシティポップへの繋がりみたいなものも「ロック・ステディ」時代から延々と取材していたことが明らかです。
市川編集長へのインタビューもかなり興味深い内容でして、「ロック・ステディ」創刊以降の日本のロックを検証する意味もあるとのことが素晴らしい、と。
この時点で「徹底研究」をまとめて出版する構想が既にあったのは驚きですね。
「ロック・ステディ」から「ミュージック・ステディ」に移行する段階で雑誌の作り手側として、どういう形で変化していったのかも非常に興味ある部分ですね。
この辺はいつか取材したいと思っています。
今年は私の中で研究内容は「ミュージック・ステディ」とブレッド&バターの二本立てになりそうですよ。
ではまたー。