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My Favorite Best Album〜山下久美子『ゴールデン・ベスト』
部屋のCD収納ケースの中身を入れ替えることを延々とやっていることはしつこく書いてますが、CDを聴いているうちに中身を入れ替えるたくなるのが正直なところでして、特にゴールデン・ベスト・シリーズは並べたくなるんですよ。
レコード会社違いで何枚もありますから、大雑把にジャンル別の分類をして収納しちゃうのでした。
そんな中から取り上げるのは山下久美子さんのコロムビア時代のシングル・コレクションです。
じゃ、行ってみよー。
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・山下久美子『ゴールデン・ベストーコロムビア・シングルス 〜1980〜1988ー』(COCP-33088〜9/コロムビア)
山下久美子さんは「赤道小町ドキッ」以前から大好きなシンガーだったので、ブレイクした時は嬉しかったですね。
好きになったのはセカンド・シングルスの「ワンダフルcha-cha」からだったんですが、松任谷正隆さんが作曲と編曲で、松任谷由実(呉田軽穂名義)さん作詞というのもあってはまってしまったわけです。
山下さんのファースト・アルバム『バスルームから愛をこめて』の編曲は松任谷正隆さんと鈴木茂さんのお二方が担当しているんですよ、意外でしょ。
ちなみに「ワンダフルcha-cha」はセカンド・アルバム『DANCING IN THE KITCHEN』は全曲松任谷正隆さんの編曲ですね。
4枚目のシングル「とりあえずニューヨーク」は作詞と編曲が近田春夫さん、作曲は筒美京平さんという組み合わせでリアルタイムで買った記憶があります。
近田さんの起用は山下久美子さんのプロデューサーが三野明洋さんだからと思います。
三野さんはコロムビアのハウス・ディレクター&プロデューサーで、近田さんがコロムビア時代の担当ディレクターだった故だから、と。
近田さんがコロムビアから移籍して、三野さんが設立したシックスティ・レコードでBPMレーベルを立ち上げたのは割と有名な話ですね。
サード・アルバムの『雨の日は家にいて』では伊藤銀次さんと石田長生さんが編曲を担当して、佐野元春さんが(自らも取り上げた)「SO YOUNG」を書き下ろすきっかけとなっています。
佐野さんと山下さんはライヴハウスのルイードで活動していた時期が近かかった事もあって交友があった模様です。
シングルの「雨の日は家にいて」は楽曲としても、そしてジャケットがとにかく大好きなんですよ。ずっと昔から。
カップリング曲の「メリーよ急げ!」は作詞が近田さん、作曲と編曲は銀次さんという異色の組み合わせで、これまた大好きな曲なのでした。
ナンセンス・ソングのようだけど、とにかくポップな仕上がりなんですよねー。素晴らしい。
次のシングルは「赤道小町ドキッ」なわけなんですが、作詞は松本隆さん、作曲細野晴臣さん、編曲大村憲司さんという組み合わせですね。
この曲がヒットして、テレビやラジオで山下さんが知られてちょっと寂しい気持ちになった私でした。
まー、当時の私の愛読誌「ミュージック・ステディ」で徹底研究されるようになったのはこの曲がヒットしたからだと思いますが。
その次の次のシングルが大沢誉志幸さん作曲の「こっちをお向きよソフィア」なわけです。
これまた大好きな曲ですねー。
大沢さんがソロ・デビューした直後のリリースでしたから、大沢誉志幸すげーとなった記憶があります。
編曲がヒュー・マクラケンというのも驚きでした。
パワーステーションでの録音だったり、凄いことになってるなとも思いましたね。
その後は原田真二さん作曲の「瞳いっぱいの涙」や村松邦男さん作曲の「GIRL-FRIEND」、「BOY-FRIEND」に「I Can‘t Get You」も大好きですねー。
特に村松さんのソングライターとしての能力は過小評価されていると思うのは山下久美子さんとの仕事があるからです。
ライヴのサポートはPA PAに始まり、CBGB(横内タゲさん、石井治郎さん、重田真人さんなど)を経て、横内タゲさん+ShI-Shonenがやっていたのも素晴らしいです。
ShI-Shonenの起用は三野さんからの推薦ならなんでしょうかね?非常に興味深いところです。
福原まりさんと山下さんは親友であるとインタビューで読んで胸が熱くなった私です。
山下久美子さんが東芝EMIに移籍してからは活動をフォローしなくなってしまった私ですが、コロムビア時代の作品は今でも聴き返すと胸が熱くなってしまうのでした。
山下さん、ありがとうございます。
ではまたー。