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「向いている」ことより「好きなこと」をやる。
栗原類さんの本を読んだ。
栗原さんは8歳の時に発達障害のひとつであるADD(注意欠陥障害)と診断された。周囲の助けを得ながら、ご自身の特性といかに付き合ってきたかが書かれている。
幼い時からコメディ俳優になるのが夢だったそうだ。
現在、舞台やテレビの仕事などで活躍され、夢を叶えている。
でも、役者の仕事は向いていないのだという。
発達障害の特性から、感情を表情に出すのが苦手だからだそうだ。
向いていないことでも好きなことをやった方がいい。
という文章が印象的だった。
以前、私は大型書店で働いていた。
書店の仕事は、品出し、本の管理、注文、接客、返本作業など多岐にわたる。しかも、問い合わせ対応が間に入ってくるので、時間配分がとても難しい。
見通しを立てる能力が低いこともあり、最初の1年ほどは1つの作業に集中しすぎて、他の作業が時間内に終わらないことが多々あった。
周りの先輩は、急いでいるそぶりも見せず、サクサクと仕事をこなしていく。仕事は好きだが、自分には向いていないんじゃないかと悩んだ。
でも1年、3年と続けていくうちに、見通しの弱さも、仕事の優先順位をつけて、時計を見ながら作業をすることで、ちょっとずつ改善できた。
もう一つ、私は考えていることが全部顔に出てしまう。
接客の仕事では致命的な弱点だ。
理不尽なことがあると
「理不尽です」という顔になってしまう。
安定してにこやかにふるまうことがめちゃくちゃ難しかった。
表情に出てしまうことはなかなか直せないので
理不尽な対応をされても
「色んな人がいるんだな」と受け流すように、自分のマインドを変えた。
すると、感情のブレが少なくなり、かなり安定した接客ができるようになった。
できないこと、向いていないことを抱えながら、8年ほど勤めた。
向いていないのかなぁと思っても、ある程度、続けないと分からないこともある。ただ、嫌いなことを嫌いなままずっと続けるのはあまり本人のためにならない。だからやりたいと思うことをなるべくやった方がいい。
向いているけれども、好きじゃないことを続けるよりも、好きなことをどうやれば続けてやっていけるかを考えた方が幸せに生きられると思う。
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