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『フィフティ・ピープル』のススメ

この記事では乱読派の書店員が、偏愛する本をオススメする。

今回はこの本。

病院にまつわる50人の主人公を描いた、韓国の短編集だ。

あとがきで、「全員が主人公であり、主人公じゃない物語を書きたかった」と著者は言っている。

病院が舞台のため、中には救いのない話も出てくるが、
著者が人に対して抱いている温かな目線を感じられて、
絶望的な気分にさせられることはない。

あなたは、ラストを読んで裏切られた気分になったことはないだろうか?
ここまで読んでこの終わり方かよ!というアレである。

『フィフティ・ピープル』はご安心を。
物語の収束のさせ方もウマい。
50人も主人公がいたら収集がつかなくなりそうなのに、
見事に物語全体をまとめあげている。

ページ数は多い本だが、短編集なので空いた時間にも読みやすい。
オススメである。

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うつ書店員→下がる人生アゲアゲ
うつ病のさなかで記事を書いているので、サポートしていただけると生きるためのパワーをもらえます。いただいたサポートは、記事を書くための、本代に充てさせていただきます。なかなか文化的な活動に充てる費用が捻出できないので、サポートしていただけると本当にありがたいです。