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ポーランドのソーセージのCMで日本がイジり倒されてる件
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★ポーランドのドライソーセージ 「カバノス(Kabanos)」
「カバの巣」ではない。ポーランド語でソーセージは「kiełbasa(キェウバサ)」というが、その一種であるこの細長いドライソーセージは見た目には少しカルパスを思わせる(カルパスの元になったロシアのコルバサもソーセージ というよりはサラミという感じらしい)。
ポーランド人民共和国時代(ポーランドが共産主義だった頃。1947年〜1989年)に特に流行し、現在でもスナックやお酒のおつまみなどととして広く食べられているカバノス。EUに加盟してからはドイツでもカバノスが製造されるようになったが、ポーランドでは自国のブランドを守るために特定の製法で作られたものを「Kabanosy staropolskie(古ポーランドカバノス)」と呼んで区別し、伝統的特産品として保護しているらしい。
日本でも買えるのかと思って調べてみたが、白カビを使って発酵させるものが見つかった。
※「キルバサ」という表記が一般的なようだが、ポーランド語では斜線の入ったLは英語のwのように読むので、実際の発音としては「ウ」である。
Kabanosyのカタカナ表記も難しく、カバノスィだったりカバノセだったりするが、これはポーランド語のyが「イ」ではなくロシア語のыのような、日本語に存在しない母音のせいだ(IPAでは[ɨ]、無理やり表記するなら「ウィ」のような感じ)。
ちなみに最後に-yがつくと複数形になるので、kabanosyはsausagesということ。
★オー! タルチンスキ・カバノースィ!
まずはとりあえずこちらをご覧いただこう。これはポーランドでも有名なカバノスの会社の一つ、タルチンスキ・グループのテレビCMである。
なぜ寿司屋でカバノスを宣伝しているんだ……?
だいたい、寿司職人の師匠の名前が「ミヤギ」だったり、よく見ると後ろに書いてあるお品書きに「アボカド」があったり。
和室が微妙におかしかったり(床がフローリング?)、満面の笑みでカバノスを叩き折りながら「スシ!」「スシと〜」とか言いあっていたり。
(補足:ポーランドの方に聞いてみたところ、二番目のCMの途中で出てくるsię suszy, się kruszyというセリフは「(このカバノスは)よく乾燥していて、弾ける」という意味で、ダジャレになっているらしい。分かるか!笑)
なんか色々と間違っててツッコミが追いつかないんだが……!?w
ポーランド語が分からなくても思わずツッコミを入れたくなるこのカンチガイ日本観全開なCMを見て、「日本をバカにするんじゃねえ!!」と思った方もいらっしゃると思いますが、ご安心ください。
この会社、世界中のありとあらゆる国をネタにしてます。
★フランス
★イタリア
★ドイツ(バイエルンアルプス)
このコテコテのステレオタイプっぷりに思わず笑ってしまう。
ちなみに、タルチンスキ・グループは残念ながらポーランド国内でしか展開していないらしく、手に入れるには実際にポーランドに行くしかないようだ。