【タスクシュート】"1分着手"の多大なる効果とは
タスクシュート協会が主催するイベントに、100日チャレンジというものがある。
正式名称は「先送りせずにすぐやる人に変わる 100日チャレンジ」。先送り癖の解消に特化した企画だ。
こちらに参加すると
"「今日やること」のプランを立て、その日中に実行し、未来に先送りをしない"
というチャレンジに、仲間と共に挑戦することになる。
なんだか大変そうに聞こえるかもしれないが、最初は「1日3つのタスク」というスモールスタートから開始するため、これが意外とスムーズに実行できるのだ。
ただ徐々にタスクを増やしていくと、どうしても
「あ、これ今日やろうと思ってたけど全然終わらないや……どうしよ」
という時が出てくるかもしれない。
そんな時に役立つのが「1分着手」である。
「1分着手」とはその名の通り、予定していたタスクに1分だけ取り組むことに他ならない。
「1分だけ?」
「え、そんなもんで意味あるわけないでしょ……」
と思うかもだが、これが意外と大きな意味のある行動で。
今日は「1分着手」のメリットを3つ紹介してみる。
最強技「1分着手」で先送りを回避
多少チートっぽさもあるが、まず先送りゼロが達成しやすくなる。
「1つのタスクが1分」だから、単純に5分あれば5つのタスクができることになる。
そして、この「先送りゼロ」の達成感はすごい。
今日やることの全てに手を付けて先送りゼロにできると、それだけで相当な充実感があるのだ。
まず、自己効力感が得られて「意外とやるじゃん、自分」と思える。
※ 注意
ここで得られるのはあくまで自己効力感(自分はできるという感覚)であり、自己肯定感ではないと考える。自己肯定感とは厳密には「こんなダメなところもある自分だけど、まぁいっか」と素の自分を認められる感覚で、1年2年ではそう変わらないものだと思う。
更に、1回達成したことがあるから次の日以降は「先送りゼロ」のハードルが下がる。
「前にもできたから今日もきっとできそう」と、成功体験によって前向きになれるのだ。
やり終えることではなく「着手」に注目
「1分でもいい」の真の意味は、手を付けることが重要だ……ということ。
どんな行動であっても、いざ始めてしまえば面白さを感じることは可能なのである。
「やる気は行動し始めてからしか起こらない」
という現象を逆手に取った策とも言えるかもしれない。
例えば、よく先送りしがちな例として読書や片付けがある。
読書ならどこか1ページ読むだけでもいいし、片付けならテーブルの上の物を分類するだけでもいい。
ゼロとイチとはまったく違う。
タスクのことを頭の中で思い浮かべて
「やらなきゃなぁ……でもできるかな」
と不安がることと、1分だけでもやり始めることの間には、雲泥の差がある。
実際、モヤモヤしているより手を動かした方が早いものだ。
ただぼんやりと
「あ、やらないと……」
と考えると億劫だが、
「まぁ1分だけやればいいや」
とすれば、軽い気持ちで着手できる。
つまり、1分着手が起爆剤になるということ。
更に、1分だけやろうとしても、実際には5分くらい取り組んでしまうことがしょっちゅうある。
その結果、タスクがどんどん進んでいく場合も多い。
プロジェクトを進める初手として
「プロジェクト管理とタスクシュート」についてはまだ勉強中なのであまり自信を持って伝えられないが、参考まで。
「ヒット アンド アウェイ」
という方法がある。元々はボクシング用語で、接近して打ってすぐ離れるという一連の動作のこと。
プロジェクトの初手にはヒット アンド アウェイが効果的らしいが、これはまさに「1分着手」で叶えられる。
と言うのも、最初から深入りしすぎると
「あれ、思ったより難しいなこのプロジェクト……」
「〆切までにできるのだろうか?自信がなくなるなぁ」
などと余計なことを考えすぎてしまう場合もあるが、1分着手ならそこまで行かない。
また、プロジェクト管理では
「最初はのろのろ、途中でのってきてグングン、最後はゆっくり……」
と、行動エネルギーが山のように表されることが多い。
その最初の部分に1分着手が最適なのだ。
更に、1分着手であっても毎日プロジェクトに触れていれば自然と
「この部分はそろそろ終えておかないと」
と思えて、進捗管理の見当もつきやすい。
どんなプロジェクトでも、全くやっていない状態で締切近くになってしまうと精神的に追い詰められてしまいがち。
さほど大きなプロジェクトでなくても巨大に見えてしまうし、直前まで手を付けなかった事実から
「自分はこれが苦手だなぁ」
と感じてしまうケースも多い。
1分ずつでもいいから着手することは、本当に重要だと思う。
まとめ
今日はタスクシュートにおける「1分着手」について書いてみた。
とても面白い手法なので、騙されたと思って1回やってみてほしい。
そして
「1分着手して全然良くなかった……ダメだった……むしろ悪影響」
と万が一思ったら、教えてほしいくらい。
良い影響しか聞かない現状で、むしろ興味深い事例だと思うから。
同じ題材で他の方も書いているので、よかったら参考にどうぞ。
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