たまには、1400円。
あんかけスパゲティはこのあたりの独特な食べ物。
パスタではない。
スパゲッティ。
胡椒が効いて辛い。
むしろ胡椒味なのではと思うくらい辛い。
でも、その胡椒味のあんが絡まったスパゲッティなるものが
たまに、無性にたべたくなる。
主婦のランチ、しかも友達もいない。
1人ランチだ。
仕事をしている風を装い、このnoteを書いている。
仕事ではない、趣味の時間だ。
14時を過ぎるであろう、コメダ珈琲店には
朝のモーニングで集う、白髪の人生の先輩方の賑やかな声もなく、
アップテンポのBGMのお陰で、静かすぎず、ちょうどいい。
家で仕事をしていると
かわいい毛まみれの動物①②③が騒がしくなったり
かまってかまってと近寄ってきたり
早く帰ってくる中学生男子の雄たけびを聞き
なぜか家にいる旦那の存在が、なぜか煙たく
「今日ぐらいは一人にさせろ」
とコメダ珈琲にきたのだ。
ランチに1400円。
家で食べれば、ただじゃないけど、ほぼタダだ。
朝ごはんの残りのおみそ汁に卵を割って具を増やし
私のグーサイズのご飯を頂く。やっぱりただに近い。
でもね。
1400円で空間を買い、時間を買い、あんかけスパゲティと
アイス珈琲を頂く。
その一時の時間が、心のエネルギーを
もりもり増やしてくれるっていうことを、いま、久しぶりに気付いた。
お家で、家にあるタダ同然の、写真にも撮れない映えないお昼をほぼ毎日食べているんだから。
たまにはいいのだ。
1400円が、高いか安いかは個人の判断によると思う。
心が一瞬でも満たされるのならば、1400円は、安い。
たまには、お一人様ランチを楽しむように、手帳に書いて未来を予約することにする。
つぎは、天ぷらそばにしよう。