#9これを知ると「千と千尋の神隠し」が3倍面白くなる!(人間関係編)
昨日、「千と千尋の神隠し」の舞台を見に行ってきました!
舞台でどうやってあの世界観を演出するのだろうと思っていましたが、一言でいうと本当に面白かったです!そこで今回は、いろいろな考察ブログを読みながら、自分が感じた面白いポイントを3点ご紹介したいと思います!
人間関係編(←今回はここ)
仕事編
言葉編
これを読んだら、千と千尋がまた見たくなるかもしれません。では、見ていきましょう!
1.人間関係
千と千尋の世界で描かれている人間関係は主に3種類あります。一つは、千尋と両親、湯老婆と坊などの親子関係。二つは、千尋と白の恋人関係。三つは、千尋とリンの仕事の先輩・後輩関係。一つずつ見ていきましょう!
1.1親子関係
親子関係は、2つの対照的な関係が描かれています。そこが本当に面白い!!一つは千尋と母親の関係です。
母親はほとんど作中で千尋のことを見ないで千尋と話をします。すごく冷たいですよね。少し放任的な要素も感じます。これは、母親はバブル時代の人を表していて、与えられることには慣れているけど与えることには、慣れていない。千尋にどうやって愛を与えるか分からない。という見方もできるそうです。他にも、まだ父を男として見ていて千尋のことが少し邪魔的な見方もできます。
一方で対照的なのは湯老婆と坊の関係です。
湯老婆は、坊を部屋に閉じ込め、甘やかして育てます。千尋にも、「遊んでくれなきゃ、泣いちゃうからね。」と話すところから、わがままぶりが描かれています。
それに対して、千尋は「こんな閉じ込めれた世界にいた方が良くないよ。」と坊を外へと連れ出します。そして、最後の場面で、坊は湯老婆に「千をいじめるのはやめなよ。」と言い、大きな成長を遂げます。
この2つが描かれているのは、決してどちらがいいという話では、ありません。それよりも2つの関係の共通点として描かれているのが、「自立」。ここが大切なポイントです。
千尋は、異世界での仕事を通して、大きな成長をし、見事豚になった両親を当てられるまで成長した。もう一方で、坊は外の世界を知り、小さな箱から抜け出し、湯老婆に自分の意見を伝えられるようになるまで成長した。
これって両親がどうとかの話ではなくて、大切なのは「外の世界を知り、新しい経験をして育つ。」ことなんじゃないかなと思いました。両親はそれをあたたかく見守れば、子供は勝手に育つ。こんなメッセージを感じました。
1.2恋人関係
千尋とハクの関係を次は見て見ましょう。
ハクは、昔から千尋のことを知っているという設定で物語は進んでいきます。ただ、それがどうしてか思い出せない。ただ、知っているという現実だけはある。
なんともロマンチックですよね。そこで、物語は進み、千尋は昔、コハク川という川で溺れかけたことを思い出します。その時、実は助けてくれたのが、ハクだったんです。
ここで、ハクは自分の本名に気付きます。
「ニギハヤミコハクヌシ。」「神様みたいな名前だね。」
愛らしいやりとり。お互いに本名を知り、本当の存在に気づき、その時、お互いの気持ちにも気付いたんじゃないでしょうか?
ここで、銭老婆のこの言葉が思い出されます。
「1度あったことは、忘れないものさ。思い出せないだけで。」
人間は、1度あったことはきっと頭のどこかにあるんじゃないか。そこで、点と点がつながり、あ!と気づく。千とハクもここでつながり、気持ちとしてもつながったんじゃないかと。
ハクが湯老婆の指示で盗みを働いても、それを信じ、自ら謝りに行く献身的な千尋の姿。命に代えてでも千尋を守ろうとするハクの姿。
「愛じゃよ。愛」
釜爺も言っていましたが、全てはこの言葉に集約されます。
1.3先輩後輩関係
これはいうまでもなく、リンと千尋の関係です。
このリンという存在がいなかったら、千尋はこの世界ではやっていけなかったでしょう。
みんな人間臭いと嫌がる中、リンは千尋の世話をしていきます。その姿勢が、頼り甲斐のある先輩だなと。最後まで千尋を信じていることが本当に素晴らしいし、こんな先輩になりたいものだとつくづく思います。リンから学ぶ先輩としての心は以下の2つです。
全てをサポートするんじゃなく、できるところは任せること。
とにかく後輩を信じる。
大風呂の掃除の場面。薬湯の札を取りに行くように千尋に頼みます。しかし、千尋はその方法が分からない。その時千尋に放った台詞が
「行けば分かる。」
びっくりですよね。放任に近いですが、そこでカオナシと出会い、千尋は薬湯の札を取ることができます。もちろんサポートすることも大切ですが、信じて任せることってとても大切だなと感じました。
千尋にとって、訳のわからない世界の中でリンという存在は、大きかったことはいうまでもありません。
今回は、人間関係を主に見ていきました。
次回は、仕事編です。ぜひ読んでいただけたら嬉しいです。
それでは、今日も素敵な1日となりますように。
ありがとうございました。
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