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更年期の発汗と思いきや
婦人科医との面談。
前回の血液検査の結果を聞く。思ったとおり大きな異常はない。
LDLコレステロール(悪玉コレステロール)が若干高め。正常値は124~222だが、234だった。しかしこれは指摘されず。
「中性脂肪値が高めですね」と言われた。正常値は50~149だが、229だったのだ。「果物をセーブしたほうが良いでしょうか。今朝、バナナ1本と珈琲をいただいてきましたが」と聞くと「いや、バナナ1本くらいなら大丈夫ですよ」とおっしゃる。先生は以前ダイエットにはバナナがいいとおっしゃっていたっけ、と思い出す。
申告タイム。2か月弱で4キロ増量した、と言ったら「はあ」という感じで受け流された。ダイエットを勧められて半年。一か月一キロの減量どころか、増量している私に呆れているのだろう。
婦人科らしい相談をしよう、と発汗の話をした。どうも更年期の発汗がひどい、涼しい日に周囲は汗を拭いていないのに、私一人が汗だくになっている、いまだにエアコンをオフにできない…と切々と述べたところ、「それも中性脂肪と関係がありますよ。体重が多い場合と少ない場合、汗をかくのはどちらだと思います?」と聞かれた。「多いほうですね」「そうです。ですから、痩せれば中性脂肪も減りますし、汗もそんなにかかなくなりますよ」。
なるほど…。更年期発汗ではなく、肥満による発汗だったのか。
にしても、先生の話術はすごい。絶対「あなたが太っているからです」という直截な言い方、言質を取られる言い回しをしない。何度も研修でブラッシュアップし、また多くの女性患者に接することで身につけてこられたスキルなのだろう。
おっと、先生の話術に感心している場合ではない。そろそろ痩せる痩せる詐欺になってきた自分を反省し、来月は1kgでいいから落とさなくては。
これを「ギャンブルと借金」に置き換えてみたら。
「もうギャンブルはしない。借金もしない」と涙ながらに約束しておきながら、数か月後に更に借金の額が増えていたら、他人様はその人を信用しなくなるだろう。先生が冷ややかになっても致し方のないことだ。
――いや、私は時間とお金関係はかなり几帳面な性質で、ズボラなのは食欲だけなんだけどね。時間とお金は他人様との約束だが、食欲は自分だけの約束だから。他人様に迷惑をかける話じゃないから、ゆるゆるになる。
閑話休題。
お腹いっぱい好きなものを食べると幸せな気持ちになるからなあ…。
ダイエットは、本当に難しい。