起業の第ゼロ歩
起業の第ゼロ歩
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はじめに
先日、今は会社勤めだけど、いずれ独立、起業したいという方が「起業の教科書」を購入してくれました。その方とは元々知り合いなので、経緯も知っていますし、なにか具体的に支援したいなと思って、その方を想像しながら私なら何を伝えるかなと考えて作ったのが、起業の3つの第一歩、という冊子です。
それを書いているときに、ふと思ったのが、「第一歩の前に実はゼロ歩目があるな」と。
皆さんは、仕事というとどんなイメージをお持ちでしょうか。もしかしたら、「自分が消耗すること(疲れること)で対価としてお金をもらえるんだ。」というイメージを持っているかもしれません。
逆に言えば、「身を削らなければお金はもらっちゃいけないんだ。」「自分が苦しければ苦しいほど、お客さんは喜んでくれるはずた。」
みたいな。
実は、自分が満たされることで、それがそのままお客さんの価値となる仕事の仕方があります。逆に言えば、あなたが満たされていなければ、価値が下がってしまうやり方です。
そうなれば、あなたは自分が満たされていることに責務が発生します。そんな商売の仕組み(経済)と具体的な第ゼロ歩目を解説していきます。
起業の第ゼロ歩
起業とは、そもそも人と商品サービスを取引することです。ですから、人との繋がりは必ず作る必要があります。起業の第一歩では、そのことについて書きました。
しかし、世の中、人に何かを提供するものを持っている人ばかりではありません。人がどうこう言う前に、まずは自分のことを考えなくてはいけないので第ゼロ歩としました。
基本的な人の生き方、と言っても良いかもしれません。
資本、専門性を増やし、余剰を作る
人は生きていると自然と地元を豊かにしてしまう生き物です。
どういう事かというと、
動物は基本的に自分の寝床(拠点)を持って生活しています。昼はは外へ行って活動、主に食糧調達をして、寝床に帰ってきてウンチをします。
つまり、住んでいる地元以外の場所から栄養を持って来て、ウンチをすることで土地を豊かにしてしまう役割がある、ということです。
人も基本的に同じですよね。食べ物を食べて、ウンチをします。
人は生きているだけで、土地を豊かにしてしまう生き物なんです。
ちょっと人間に対する認識が変わりましたでしょうか。
人は自然を搾取する生き物ではなく、豊かにする生き物だということです。
さて、これを社会の営みで捉えて見ましょう。
外から食べ物を食べる行為は、「探求テーマを追求すること」になります。
探求テーマとは、自分が興味のあること、知りたいこと、やってみたいこと、です。これを実際に行って学びを深めていきましょう。ということです。
そして、学びを深めていくことで、自分の専門性(知識、できること)や資本(持っている物)が増えていきます。
専門性や資本が増えると、自ら欲しい物を作り出すことができるようになります。
例えば、ホームセンターで買ってきた木材で棚を作ってみると、今度は机とか、ちょっとした物なら自分で作れるようになります。
探求テーマという食べ物によって、専門性や資本というウンチにより栄養が蓄えられ、そこから棚や机という新しい物が生み出されるようになります。
生み出された棚や机は、自分の為に作りますが、余分に作った物は他の人に渡すこともできます。人それぞれ探求テーマは違うので、色んな物が流通します。
このように、人は自分が興味のあること、知りたいこと、やってみたいことをするだけで、勝手に社会はいろんな物が生み出されるようになって、豊かになっていきます。
専門性、資本とは
改めて、専門性、資本について説明します。
専門性とは、得意分野だったり得意なこと、才能、知識、経験のことを言います。
また、資本とは持っている物のことを言います。人脈だったり、お金だったり、設備、道具だったりします。分かりやすく言えば、持っている物、資産と思ってください。
持っている物なので、先にあげた専門性も含まれます。
・得意分野、才能、できること、やってきたこと、経験、人脈など
・資産、お金、設備、道具、親から受け継いだ物など
探求テーマを追求するとは
専門性と探求テーマの違い
専門性と探求テーマの違いを図で表してみました。
![](https://assets.st-note.com/img/1674805057843-2k7a8QERic.jpg?width=1200)
この図にある通り、
・専門性とは、既に持っているものであり、商品サービスになるものです。お金に換えやすいものですね。
・一方、探求テーマは、自分の興味関心のあるものになります。こちらは追求している最中のものなので、それがそのまま商品サービスにはなりません。ですが、追求していったものはやがて、血となり肉となり、経験や知識、技術、人脈、設備といった形で資本へと変わります。
(ワーク)あなたの探求テーマをリストアップしてみよう!
質問1:あなたが興味関心のあることを書き出してみましょう(時間は約5分)。思い付いたら随時追加していってください。
キャリアを積み重ねて行く
キャリアを積み重ねて行くとは、自分の専門性や資本を増やしていくことです。
専門性とは、得意分野だったり得意なこと、才能、知識、経験のことと言いました。また、資本とは、人脈だったり、お金だったり、設備、道具だったり、持っている物のことと言いました。
探求テーマと専門性とは密接に繋がっていて、探求テーマを追求することで専門性が増えていきます。
私は生まれも育ちも名古屋市内です。比較的郊外でしたので、家の前でボール遊びをしたり、ラジコンを走らせたりできましたが、川遊びをしたり、森の中に秘密基地を作ったりしたことはありません。
そんな私でしたが、大学時代にサイクリング部に入り、テントで泊まりながら旅をしたり、登山をすることで経験を積み重ねて、今やアウトドアの講師をするようになりました。
探求テーマ:テント泊や登山、自転車の旅
獲得した専門性:アウトドアスキル
起業に関しても、社会の仕組みや経済について、興味を持って調べていったら自然と身に付いてしまったものです。
探求テーマ:社会の仕組み、経済
獲得した専門性:起業、ビジネス
自給で余剰を作る
今までは、探求テーマを追求することを中心に話をしてきましたが、自給をすることでも余剰を作り出すことができます。
私は今、長野県に住んでいますが、庭で家庭菜園をしている家が少なくないです。
夏には取れ過ぎたトマトや胡瓜、茄子が、よく回ってきます。
周りには田んぼや畑が多く、専業農家さんも沢山います。
少し足を伸ばして、中山間地に行けば、薪が積んである家が多く、井戸水を使ったり、自給自足の生活が今も一部残っています。
生活に必要な物は、元々自給できる物がほとんどと言えます(当然、知識と技術、経験は必要になりますが、基本的には誰でもできる)。
実際に家庭菜園や薪集めをしてみると気付くのですが、自然というのは本当に余剰で溢れているということです。その余剰によって、新しいものが生まれ、多様で複雑な自然を作り出しています。
自給をすると自然に物が余ります。
余るからこそ、人に渡すことができます。
自給と言っても全てを自給する必要はありません。その土地や生活環境、得意不得意で何が沢山採れるか変わります。
自給を目指しつつも、余ったものを渡し合うことも商売の役割かと思います。
(ワーク)あなたが必要とする物を自分で直接手に入れるとしたら、何をしますか。
質問1:あなたが日常生活で必要とする物を自由に書き出してみましょう。(時間5分)
質問2:それをあなた自身が作り出すとしたら、どんな方法がありますか。自由に書き出してみましょう。(時間5分)
(続く・・・)
起業の教科書は以下のwebサイトから購入できます。
購入された方は、随時追加する補足冊子も無料でお読み頂けます。
https://lifedesign.wagamamalive.com/textbook-order/
ご案内
この教科書の内容を元に起業コーチングをしています。事業経営に関して、利害関係のない第三者として相談できる相手が欲しい場合はホームページよりお問い合わせください。
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