出版ブルーオーシャン戦略⑤ グローバル無理無理症候群について
今回、翻訳の壁をどう突破したか書く予定だったのですが、
待てよ。これは絶対言っておいた方がいいな、というもう一つのグローバル化しない理由を書きたいと思い直し、そちらに主題を映すことにします。
僕はマーケティングプランナーなので、今回の「翻訳の壁突破」という戦略は、「これまでの課題を技術革新で乗り越えよう」という、いかにも機能マーケ的な解決でしたので、あまり自分事に感じなかった方もいるかもしれません。笑
実はそこには、もっと根本的な理由がある気がします。
それは、「グローバル無理無理症候群」です。
そして、グローバル化しようとしないのは、出版社だけでなく、実は著者さんにも言えることなのではないかということです。
何故、自分の著作をもっとグローバルに展開しようとしないのでしょう。
もっと言うと、youtuberもnoteに集うクリエイターの皆さんもそうです。
何故、日本国内に限ってしか発信しないのですか?
実はそこに日本人特有のインサイトがある気がします。
つまりそこには、「グローバル? そんなの無理無理!」という「グローバル無理無理症候群」があるのではないかと僕は思うのです。
さらに悩ましいのは、出版社の社長さんや社員さんを含む高学歴の方がそう思っていることです。
むしろ商品というタンジブルなものを持つメーカーさんの方が、「ダメもとだけどやってみるか!」という心意気があります。(事実、そういう相談を受けます。)
それが出版産業になると、途端にグローバル無理無理症候群がはびこっていると感じます。
でも今、自分たちのコンテンツを瞬時に多国語化できて、例えばyoutubeなどを使って世界に即時発信できる時代が来ているのです。
そして、多くの出版社さんで、グローバル無理無理症候群が蔓延してるとしたら、むしろ、それにチャレンジすることが、今はチャンスと考えることができるのではないでしょうか。
なぜならグローバル化は、会社組織じゃなくても、個人でできちゃう時代だからです。
あるいは仲間同士でやっちゃう手もあるでしょう。
あなたもグローバルを視野に入れてコンテンツ制作や発信をしてみませんか。
これが僕の言いたかったことです。