要件を定める際の品質観点
要件や要求を洗い出すフェーズにおいて、重要となるポイントは大きく2つです。
《一般要求事項の網羅》
“要求"とは、「~がしたい」という利用者の希望。
“要件"とは、”要求”を実現可能にするために何をしなければならないかを表したもの。
一般要求事項とは、ユーザーから明示されていない同種のシステムであれば一般的に要求されるであろう「常識」が、すべて盛り込まれていることを確認する必要がある。特に、セキュリティ要件と障害(復旧)要件に関しては、ユーザーのBCP(事業継続計画)などにも大きく影響するため、注意が必要となる。
《顧客要求事項の網羅》
『顧客要求事項の網羅』とは、要件を定義していくうえで、先に洗いだしておいた顧客要求が、すべて実現できるように要件に落とし込まれているかどうかを意味する。
この中には、1つの要求から読み取れる明示的ではない潜在的な要求も含まれなければならない。
この2点だけでは厳密には不足しているのですが、少なくともこの2点をしっかりと網羅できていない限り、他の観点を確認したところで、お客さまの要求を満たすソフトウェアが作成されることはありません。
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