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品質保証が守るべき「点」「線」「面」

品質保証(quality assurance)って、難儀な役割ですよね。

どんなに声を出しても、届く人は殆どいない。

経営層に説明しても理解はされず、マネージャーに話をすると「スケジュールが」と拒絶され、エンジニアに指摘しに行くと「面倒くさい」と忌避される。そのくせ大きな問題が起きると、「QAは何やってんだ!」と言われるわけです。

たしかに、QAとは名ばかりな人も多く、「QM」や「QC」を持ち込もうとする人もいます。管理負担の増加、冗長作業の追加なども日常茶飯事で、多くの場合はQAを名乗る人の自己満足で、現場が振り回されることも少なくありません。

QAを名乗る以上、誰よりも論理的で、誰よりも根拠に基づいていなければならず、また誰よりも「成功」に貪欲でなければならないのですが、多くのQAは部外者意識丸出しで、

 「評価して、指摘するのが仕事」

だと思っています。

QAは保証するのが仕事

さて、ここで「保証」とはなんぞや?と言う話をします。

「保証」とは

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うーん…わかりづらい。
もう少し、言の葉にあわせて噛み砕くと、

 「をもって得られた信用状態をつ」

ことだと、私は考えています。

みなさんは、どんな時でも「証」…物理的な証拠もなく、他人からの言葉だけで全てを信じようという気になれますか?

相手によっては「信じたい」という気持ちが先行する場合があると思います。ですが、その相手が信じてもいいかどうかわからないような相手の場合、何を以って信じようという気になりますか?

それを物理的に可能にするのが「保証」です。

一方で、物理的な証を用いない保証もあります。それは論理的に根拠や源流となる証を明確にすることです。これを「証明」と言います。

裁判なんかでも、「物的証拠」「状況証拠」なんて言葉が出てきたりしますよね。状況証拠とは、証明するに足る事実のことです。これがあれば、物的証拠がなかった場合でも、信じるに足ると判断されることが多々あります。

品質保証を担うQAが行うべきはまさに、この

 ①「物的証拠」と「状況証拠」いずれかが保証されていることを評価する
 ②「物的証拠」と「状況証拠」いずれかが保証されるよう指導する

役割を担う存在です。

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