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仮に「今」が30年前だとして
どうも、ゆるラクゴプロデューサーのイエモトです。
毎週ゆるい落語みたいなショートストーリーを作るPodcast番組を配信しています。
最新話、まだの方はぜひ睡眠導入のBGMなどで聴いてくだされ!
最近、「ブラッシュアップライフ」やら「不適切にもほどがある!」やらのタイムリープモノを立て続けに観ていることと、平成の懐かしリバイバル企画みたいなものが乱立していることで、ふと「あの頃に戻ったら何をするだろう?」みたいな空想に耽ることがあります。
30年前に戻れるならば
例えば、30年前。1994年に戻ったら何をしたいか。私が今年35歳なので、5歳か。もちろん記憶なんか無いし、自分だけで何かを意思決定できる年齢でも無いですね。あとよくよく考えてみたら、現時点で知識や技能の無いことには、タイムリープしたところでどうすることもできないんですよね。ちょっと前のドラマの「仁」も、主人公が医者だから活躍出来ましたけど、私が江戸時代にタイムリープしてもただ「え?江戸じゃん!」で終わります。なんかコレラとかになってのたれ死んで終わりです。1994年の時代背景的に、ITの知識が豊富にあればすんごいことになりそうですが、私の場合は「Windows95すらまだないんすか?エクセル無いんすか?あ、そうすか、じゃあマインスイーパーでもやっていいすか?え?知らないすか?ソリティアは?」みたいになって終わります。
楽にお金を稼ごうと思えば、株とかはいけそうですよね。生まれてからのお小遣いやバイト代を全てGAFAの株とかビットコインに注ぎ込んで、タイミングよく売っちゃえばもう働く必要なくなりますもんね。特にビットコインなんかわかりやすく、2011年あたりの70円くらいのときに100万円分とか買って塩漬けにして2021年あたりの700万円くらいのときに売れば、10万倍だから1,000億円?税金で半分くらい持っていかれても500億円?大谷じゃん!というか、タイムリープというチートを使ってやっと追いつけると考えると、もはや大谷の凄さしか今印象に残っておりまへんわ。
なので、私が4歳の1994年から21歳の2011年までの17年間はお小遣いやバイト代で最低100万円は貯めておくことと、ビットコインの情報をキャッチできるようにしておくことにさえ気を配れば、その他は普通通りの青春を謳歌すれば良いことになります。あとは21歳の2011年から31歳の2021年までの10年間で、とにかく誘惑に負けない精神力を鍛えるのみ。予定通りにことを進めることだけを考える。これがなかなか難しいのかもしれないですが。
金はある、しかし金しかない。となっては本末転倒なので、2021年以降の生き方を定めておく必要もあります。つまり、今、私に500億円ものお金があったら何がしたいのか。仕事をしなくていいとした上で、じゃあ何をするのか。パッと思い浮かんだのは、ハワイに別荘を買ってそこを拠点に世界中をプラプラするとか?一人だと飽きてしまいそうだから、世界中に友達を作って。いや、でもそれってお金があるだけでは変な人しか寄ってこないから、やはり2021年までに人間力を高めなきゃいけないですよね。信頼が出来て、話していて学びがあって、面白い人間になっていたい。じゃあそのために濃い10代20代を過ごすべきなんですよね。ということは、学生のうちにいろんなことに興味を持って、いろんな経験をして、ちゃんと勉強もして、コミュニケーション能力を養って、自国の文化を外国語で発信できる素養も持ち合わせられるようにしておくべきと。あれ?でもそうなると、もはやビットコインの500億円なんかなくても人生楽しそうでは?なんだかんだで仕事も楽しくやれそうでは?ん?あれ?
「今」が30年前だとして
いやいや、そういう誘惑に囚われず、粛々とビットコインの売り買いをすべきなのですが、そんな袋小路に迷い込みそうになったところで、いつも空想が終わりを迎えます。大事なのは結局は「今」ということで結論付けるのは簡単です。最近はその結論にも飽きてきたので、もう一歩飛躍させ、「今」が30年前だったら?ということを考えることがあります。
つまり、30年後の2054年。65歳の私が、2024年にタイムリープしたら何をするだろう?と考えるのです。先ほどの例でいくと「今」の私の欲を満たすために過去を変えようとしました。なので、傾向的には65歳の私の欲を満たすための行動を取るはずです。金銭的な部分はきっと、500億円とかあっても持て余すだけでしょうから、ほどほどにあれば良いはず。だから今から積立NISAとかちゃんとやっておけば問題無いでしょう。となると、健康面か?自由なお金がいくらあっても、身体が動かなければ意味がないですからね。だからまぁ、今年の豊富にもしている運動は、これはやります。65歳の足腰の弱った私がタイムリープしてきたことにして、今からしっかりと運動に励むこととします。でも、いくらお金や健康が十分だとして、それで、何をするの?という話になりますね。そうすると、結局のところ前述のハワイがーとか世界中に友達がーとかになってきます。
なるほど。ここまで書いて気がつくのですが、結局は私はずっと「世界中に友達を作りたがっている」ということになりますね。あとどうしてもハワイに行きたがっている。つまり、そのための準備を今から始めても遅くはないということなのでしょう。というか、65歳の私的には「いいからさっさと準備をしなさい」と思っているはず。だから先ほどの「人間力を養うこと」が、私が今最も意識すべきポイントのひとつということになります。なんなら、30年後、すでにいろんなところにいろんな友達がいる状態を作っておけると尚良い。とすると、すぐにアクションしておかないといけないですね。英語なんかも、30年後のためにも勉強しないと。
震災を見過ごせるか?
自分の欲望の話は以上として、ぜんぜん別件ですが、タイムリープモノを観る度に思うことがあります。「震災を見過ごすことに罪悪感は生じないか?」ということです。
「ブラッシュアップライフ」では、主人公が「徳」を積むために人生をやり直すことが本筋なのですが、阪神淡路大震災や東日本大震災などの被害を未然に防ぐ方向に動けば、ものすごい量の「徳」が積めるのに!と思ってしまっていました。もちろん、そうしないところにリアリティがあって良いのでしょうけれど。とはいえ、事前に震災発生日が分かっていれば救える命もあるということは、多少なりとも脳裏によぎるはずです。そこの罪悪感は、私だったら相当ヘビーに感じてしまいそうでなりません。
で、この件を改めて65歳の私が「今」にタイムリープして来たという設定に置き換えると、なかなか絶妙な状態であることが分かります。「南海トラフ地震」と「首都直下型地震」。どちらも30年以内の発生率が70%とか80%とか言われています。つまり、65歳の私がすでに体験している可能が高いということになります。だとすると、先ほどの「ハワイがー」とかの以前に、大震災の人命救助がメインでタイムリープして来ているという可能性があります。そもそも、両大地震が起こるとなると、今の日本の状態だといろいろと終わりますよね。だって昨日東京に雪が降っただけであれだけの騒ぎですからね。雪だけであれだけ交通機関も麻痺するし、変な動きして箱根かどこかで立ち往生する人とかも出てきているわけです。これが本州全土を含んだ大地震となった日には、まさに「日本沈没」と言わざるを得ないでしょう。
そこをじゃあ、どうやって救えるの?と言われると難しいところではあります。駅前で大演説したところで、動画撮られて拡散されて辱めを受けて社会的に抹殺されてエンドです。なので、とりあえず個人個人がもう少し「大地震が来る」ということを規定事実とした生活を送ってみては?とは思いました。全国民が一回、今の自分の生活の中で明日大地震が起こったときのことをシミュレーションしてみない?ということです。シミュレーションした上で、それぞれの立場で被る不利益なことを軽減するためにはどうしたらいいか?を検証して、今すぐその軽減策の準備をしてみない?と。その結果、本社移転を決める会社があってもいいですし、毎週防災訓練をする町内会があってもいいですし、今のうちに遊び惚けてやるぜ!という人がいてもいいでしょう。とにかく、そのうち大地震が来ることが当たり前とした生活を送ってみてはどうでしょうか。正直、私が東京から札幌に移住したのも、それに近い意味合いもあります。
もちろん、30年以内にそんな大地震は起きないかもしれません。その方がいいのは間違いありません。しかし、ここまで確率を出されている状態ってなかなか無いとは思いますので、備えておくに越したことはないでしょう。
「今」が30年前だったら?改めて一人一人がそう考えてみると、自ずと明るい未来が開けるような気がします。
では、また。