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アダム・ドライバーは良い / 「ザ・レポート」

2019年の映画「ザ・レポート」は、CIAによる容疑者への違法な拷問を追求していく上院スタッフの物語だ。ノンフィクション・フィクションである。主演のアダム・ドライバーの演技がとても自然で良かった。ダイアン・ファインスタイン上院議員をアネット・ベニングが演じていたが、あまりにも似ていて笑ってしまった。
こういう地味な実話は、記事にするよりも映画の方が良い。アメリカではこうした政治のノンフィクションが映画化されることが多い。サタデー・ナイト・ライブなどのコメディ番組でも政治ネタは必ず取り上げられるし、国民が政治にちゃんと関心のある国である。
アダム・ドライバーは10年ほど前から活躍している俳優だが、「スター・ウォーズ」シリーズに登場して人気になったそうだ。僕はスター・ウォーズを四作目以降は観ていないので知らなかった。2022年の映画「ホワイト・ノイズ」での奇天烈な教授の役が印象深い。

フランシス・フォード・コッポラ監督の最新作「メガロポリス」にも主演しているそうだ。こちらの作品はまもなく公開されるそうなので楽しみである。
この俳優が出演しているから観る、という観客は多いはずだ。レオナルド・ディカプリオやマット・デイモンはファンが多いので監督たちはキャスティングしたいだろう。しかし、レオ様は49歳、マット・デイモンは53歳である。アダム・ドライバーはまだ40歳だ。まだまだこれから仕事が増えるだろう。いまハリウッドでいちばん成長している俳優の一人だと思う。

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