携帯ショップでブラジリアン柔術好きな兄ちゃんと盛り上がった時に言えなかった英語
カリフォルニアと大阪は全然似ていない場所ではあるけれど、人がやたらしゃべる、知らない人とでも盛り上がれる人が双方の街に多いのは確かである。
北カリフォルニア・ベイエリアのとある携帯電話ショップで中南米系の学生バイトの兄ちゃんとの何気ない会話から、グレイシー柔術及びブラジリアン柔術の話で盛り上がった。
僕は格闘技にはちっとも詳しくないのだけれども、戦後の柔道界や娯楽業界の陰影を描いた増田俊也の名著『木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか』を2-3年前に読んでいたので、木村政彦が1951年にブラジルで、エリオ・グレイシーの腕を折り勝利したこと、木村もエリオもお互いをリスペクトしていたことなどは仕入れたての知識として持っていた。
上の英文内のhis name=彼の名前の彼とは木村政彦のこと。
兄ちゃんも「キムラ・ロック!」(エリオを破った時の関節技)といって興奮すること、ひとからならずだったけど、所詮は付け焼き刃の知識、木村政彦の悲哀のこもった人生を説明したかったのだけど、ああ、無念かな知識も表現力も足りなかった。
でも
キムラ・ロック!と叫ぶだけで仲良くなれるのは素晴らしいよ。