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【東村山編集室】#2 パン工房くころCafe

こんにちは。
【東村山編集室】地域ライターのSuchimoです。
今日は東村山市のお話#2。

八坂駅から久米川駅に続くにぎやかな商店街。そこをちょっと脇道に入った静かな通りにある小さな小さなパン屋さん。営業していたり、そうでなかったり・・・私も気になってから実際に購入に至るまで数か月・・・そう、人呼んで『まぼろしのパン屋さん』です。

営業日はだいたい週2回。営業時間はパンが焼きあがる11時から売り切れるまでのほんの数時間。11時には焼き上がりを待つお客さんで行列です。もう狙い打ちして意気込んでいった日にしか買えない。

そんなこちらの店主、山崎さんはいつでも丁寧な接客で、買い物ついでにおしゃべりするとなごんでしまうような方。

もともとは小平市の小川でカフェを営んでいたそうですが、時々ランチで提供する手作りのパンが好評でお土産用に焼くようになり、そのうちに月に一回パンの販売日を開くことになったそうです。

「はじめはドライイーストのパンを焼いていたのですが、ホシノ天然酵母で作るパンのおいしさとゆっくり発酵させる工程が自分のサイクルに合わせやすいことを知り、パン作りの奥深さに目覚め、天然酵母パンにはまりました。」と山崎さん。
カフェでのパンの日が恒例イベントとなり、そこから生まれ育ったお祖父様のお宅がある東村山市へお引越し。なんと本格的なパン修行なしでパン屋さんを開いたそう。そんなことができるってものすごいバイタリティの持ち主ではないですか?私も見習いたい底知れぬパワーです!

素材はとってもシンプル。

「素材はシンプルに、家庭でも手に入るものを使って業務用ではなく家庭製パンを作っています。当店のシンプルロールを赤ちゃんのパンデビューに買いに来て下さるお母さんもいますよ」とおっしゃいます。なんともぜいたくな赤ちゃんめ。

くころCafeさんのパンは小さめのかわいい見た目に反しておなかにたまるご飯のようなパン。
天然酵母系のパンってずっしりしたイメージがあるのですが、それともちょっと違うんです。なんだか素材の栄養が詰まっているようなパンです。

これは我が家の次男が大好きなメロンパン?(店主山崎さん提供)

営業日には、前日に仕込んだパン生地の続きの作業を早朝5時からオーブン2台をフル稼働して、6畳の小さな工房でパンを焼き上げます。お一人で仕入れから製造販売まですべてをこなすなんて、私が勝手に想像するおっとりとしたお人柄からは想像もできないパワフルさ。パン屋さんって重労働です。「細く長く続けてほしい。体調を崩したときは長くリピートしてくださる方々から決まってそう労われます。」
でもね、山崎さんって買いに来た私の体調も気にしてくれるんですよー。パンはおいしいし、山崎さんは優しいし、あぁ幸せ。

メロンパン焼きあがりました!福眼。(店主山崎さん提供)

あっ、ここで・・・
この記事を書いていたら無性にくころCafeさんのパンが食べたくなってしまいました。この写真を見ながらPCに向かうのはつらい。
奇しくも今日は営業日!そして大雨!車だ!(P1台有)

・・・只今、なんともおしゃれな名のトルデュ・ベーコンを食べ終え、よもぎあんぱん(おもちが入ってる!嬉!)を食べながらの執筆中です。
どうでもいい情報ですが、昔からのマイルールでパンを買うときはしょっぱい系1個とスイーツ系1個と決めています。だってどっちも食べたいんだもの。

トルデュ・ベーコンと(店主山崎さん提供)
よもぎあんパン(店主山崎さん提供)

「当時は10種類ほどの量を作るのが精いっぱいでしたが今は14~15種類。総数も当初の倍ほどになっています。もうこれが限界です(笑)まだまだ作りたいもの、やりたいもの、やってみたいもの、いろんなものを頭の中では描くのですがひとりでは厳しいので妄想で楽しんでいます。」と山崎さん。
定番系から季節ごとの目新しいものまで、毎回買いに行くわくわく感があります。夏には何が出るんだろう。すべては山崎さんの胸の内です。

おやつパンからお総菜パンまで14~15種類を開店までに一気に焼き上げます(店主山崎さん提供)

「何がおすすめですか?」と私が聞くと「全部です」と答える山崎さん。
作り手から直接購入できるので言葉には真実味があります。
今回の取材の中で山崎さんは「本格的なパン屋さんではないので」と何度もおっしゃいますが、おいしさは「本格的」で間違いなしです。

『パン工房 くころCafe』
東村山市栄町3丁目11番地(西武多摩湖線八坂駅より徒歩3分)
OPEN (火)・(土)営業(変更あり)11:00〜販売終了まで
   (TwitterとInstagramにて毎月営業カレンダー掲載) 

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