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ミステリー、サスペンス、時々アクション。重厚さで駆け抜ける韓国ドラマ5本

なんとなく、人気のドラマと言われると恋愛モノが思い浮かぶのですが、個人的にはミステリーやノワールみたいなものの方を好んでよく観るかもしれません。韓国ドラマでも同じで、事件が起こって謎を解いていくような展開の作品は大好きです。今回は、そのカテゴリの中で特に面白かったものを並べてみます。

怪物(シン・ハギュン、ヨ・ジング)

直近の話題作でもありますが、サスペンスとしてとてもクオリティが高いことは間違いない一本です。閉鎖的な村で起こる猟奇的な犯罪と主人公含めて全員が順に怪しさを帯びていく不気味さを、俳優陣の演技力で表現し尽くす抜群の世界観。胃に何かがつかえるようなじんわりとした怖さを楽しみたいならまずはこちらを。

「怪物」 - 人間に眠る憑物を落としていく超高密度サスペンス

ヴィンチェンツォ(ソン・ジュンギ、ユ・ジェミョン)

2021年上半期で大きな存在感を放っている「ヴィンチェンツォ」。こちらはミステリー要素は主に前半が担い、あとはもう殴る蹴る撃つ騙すで殺すか殺されるかの超絶ノワール(とにかくいっぱい死にます)。ただし、時折コメディのような色合いを投げ込むことで不思議なほど観やすい仕上がりになっています。これからはソン・ジュンギの代表作と言えばヴィンチェンツォになるのかもしれません。

「ヴィンチェンツォ」 - 視聴者にも媚びずに容赦なし!新感覚のダークヒーロー

秘密の森(チョ・スンウ、ぺ・ドゥナ)

新たな味わいのミステリーの仕立て方を築いた感のある「秘密の森」シリーズ。観終わるときっと「森」を抜けてきたことが分かる、そんな作品です。疑心暗鬼に沈んでいきそうになります。チョ・スンウの独特のキャラクターが愛すべき存在になってゆき、個人的には2がより面白かったです。

「秘密の森 シーズン2」 - 信頼でなく信用も土台なくして得られない関係性

悪の華(イ・ジュンギ、ムン・チェウォン)

ちょうどこのドラマを観ていた前後はいいドラマが他にも多く、これくらいのクオリティが平均水準なのかとも思ったりしましたが、1年近く経って改めて面白かったと感じるドラマです。愛する人を信じたい気持ちと拭えない恐怖心の二律背反、逃亡するスリル、過去に潜む大きな秘密…と最後の最後までドキドキし続けられるオススメの逸品。

「悪の華」 - 何が真実かは自分の目で見て決める

マウス(イ・スンギ、イ・ヒジュン)

正直、完走してみてものすごく重苦しい気分になった一本です。ですが、その重みに質量を感じるような中身の詰まった作品。ずっと何かに裏切られているような不思議な感覚と信じたいと願う痛み、最後に訪れる深い悲しみ…イ・スンギの役柄がとんでもなく難解なのに腑に落ちる演技で納得です。いろいろなエピソードが複雑に絡まる20話は実に手応えがあります。

「マウス」 - 悪鬼の遺伝子が紡ぐ因果の網からの終わらない脱出

韓国ドラマはハートフルな人間ドラマに見せておいて殺人事件が起こるようなこともわりと定番の手法な気がするので(「椿の花咲く頃」のようなパターンなど)、広義で言えば他にもたくさん好きなミステリー作品はあるのですが、ここでは主にブラックな世界観で完成度に驚いたものを挙げてみました。謎が解けていく過程というのはえもいわれぬ爽快さがあり、これらのドラマを観るのが、ひとつお気に入りのストレス解消法です。


▼その他、ドラマの観賞録まとめはこちら。

喜怒哀楽ドラマ沼暮らし

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