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晩ごはんは炊飯器との戦い


節約のために、毎日お弁当を作ることを今年の目標にした。
流石に貯金が少なすぎると思ったのである。
コロナ禍で外食や会食もしにくくなったし、料理もレシピ見ずに作れたらかっこいいし、栄養バランスも考えられるしで一石三鳥だ。

大学生のとき、土井善晴さんの『一汁一菜でよいという提案』という本に出会って以来、土井先生は心の師匠になっている。本の中で「普段のご飯は一汁一菜で良い」とおっしゃられていたので、基本は具沢山のお味噌汁とご飯のみを食べるようにしている。時間がある時や調子がいい時はおかずを作る。なんも作る気が起きなければ、ウインナーを焼いたり、納豆を食べたり。

ご飯と味噌汁だけでも十分満足感があるし、体はずっと健康になった。一人暮らしをするようになって食生活が乱れ、体調を崩してばかりいた大学生の頃とは全然違う。


「塩を水にといても塩汁とは言わないけれど、味噌は水に味噌をとくだけで味噌汁という料理になるんです。それぐらい味噌は特別なんです。」
これも土井先生がおっしゃっていたのだけれど、この言葉には随分救われたというか、味噌汁だけあれば大丈夫っていう絶対的な安心感が料理を続けるモチベーションになっている。野菜と出汁の粉末と水を鍋に入れて、火を通して具が柔らかくなったら味噌を入れる。それだけで日々の安心は作れるのだと思った。10分くらいで簡単に作れる。野菜を切っておいて、ジップロックに入れて冷凍しておけばさらに時短。お味噌汁は、野菜の具材や味噌を変えるだけで味が全然変わって、そして全部美味しい。


夜に作ったお味噌汁を、朝あっためて朝ごはんにし、スープジャーに入れてお昼もいただく。サーモスのスープジャーはお昼まで熱々だから本当にすごい。それとおにぎり2つが基本のお昼ごはん。おにぎりの具は日によって違う。おかずがあれば入れる。おかずがあるときは、ちょっと嬉しい。そして夜仕事から帰って、またお味噌汁を作る。野菜は大体三種類以上は入れる。白米とお味噌汁は毎日同じでも、ちょっとずつ違うから飽きない。日本人の叡智だ。


仕事が休みの日は、炊飯器をセットして、ご飯が炊き上がるまでの時間でおかずを作る。ご飯と同時におかずが出来上がったら勝ち。これがなかなか楽しい。

料理を作っていて思うのは、己のズボラさである。
洗い物が増えるとめんどくさいので、おたまや菜箸は一個を使い回す。ハンバーグはひき肉のトレイの中で具材を混ぜる。パスタを茹でている鍋で、一緒にゆで卵も作る。今日は、お味噌汁の具材を煮立てながらおかずを作っていたら、おかずの工程の中で「だし汁」がいることに気づき、グラグラ野菜が煮立っている味噌汁用の小鍋から、カップ一杯分の出汁を拝借した。野菜のだしも入ってるだろうから、我ながらいいアイデアだった。いやほんとズボラすぎる、、でも、自分で食べるものだから、これでいいやと思っている。

大根の皮をみじん切りにして、ごま油と麺つゆで炒めただけの即席ふりかけはなかなか美味しかった。野菜がまるまる一個使い切れた時の達成感。山芋をお味噌汁にすりおろして入れるのが好きで、大体冷蔵庫に常備しているのだけれど、山芋って結構いろんな料理に使いやすいんだなと思った。単体でとろろご飯にもできるし、お好み焼きに入れてもいいし、チーズや明太子とかとも相性が良い。焼いても揚げても美味しい。

なかなかレシピを見ずにちゃちゃっとは作れないけど、レシピ通りの具材や調味料がないことの方が多いので、ある意味オリジナルかもしれない。考えていたことを書いてたら、思った以上に長くなってしまった。明日は何を作ろうかな。

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