自分はロングスリーパーだと思っていた

社会人一年目の後半、大学生時代以上に怠惰な生活を送っていた。
日付が変わる前に寝て、翌日起きるのは9時手前。休みの日は一日中ベッドに横たわり、ほとんど外へ出ることはない。サプリもプロテインも飲んで栄養はしっかり摂っているし、空気清浄機も置いて住環境はばっちりなはずなのに。どうしてこんなに眠いんだろう。

睡眠に関する悩みをインターネットで検索してみても、「人はロングスリーパーとショートスリーパー、どちらでもない中間のおおよそ3種類に分けられ、どれに属するかは遺伝子で決まっている」、「就寝前に、翌日何時に起きたいかを念じれば起きられる」など、とても参考にならない情報ばかり見つかった。

わたしが知りたいのは、救いを求めているのは、そんな無慈悲な回答のためじゃない。

早起きしたくても起きられないのだ。十分に寝ているはずなのに朝は倦怠感があるし、目覚ましをかけても気付かずに止めてしまう。この状態を打破するための解決策がほしいのに。
このままの生活を送っていてもよくならないことは分かりつつ、自分ではどうしようもなく。

そんなある日、会社内で部署異動をした。
勤務場所のフロアと就業時間が変わった。
たったそれだけなのに、朝起きられるようになった。

今は6時前から7時の間に目覚め支度をし、おおよそ7時半までには家を出ている。会社に着くのは7時半から8時前頃。
異動する前は8時から9時頃に目覚め、9時過ぎには家を出ていた。会社に着くのは9時すぎから9時半頃。
わたしにとっては劇的な変化だ。異動することにより何が具体的に変化したのか挙げてみる。

1.始業時間が変わった
→ 生活習慣を改善するきっかけになった
2.電車通勤をやめた
→ 家を出る時間が早まった、通勤時のストレスが減った
3.メイクするようになった
→ メイク時間を確保するべく行動するようになった
4.日付が変わる頃には寝る体制を整えられるようになった
→ 睡眠導入が緩やかになった
5.1年かけて生活リズムが体に染み付いた
→ ほぼ決まった時間に寝起きする癖がついた

「早起きは気力」という理論はいまだに存在するのだろうか。わたしは「早起きしたければ環境を変えろ」といいたい。

「早起きしなければならない理由」「早起きをしてでもしたい事」を見つけられれば、余計なことに悩まず起きられるようになると思う。
もちろん得て不得手は存在するし、一番パフォーマンスが高まる睡眠時間なども人によるだろう。

早起きして行動した方が一日余裕を持って過ごせるとか、電車で座りたいとか、夜だとカロリー気になるから朝イチでフラペチーノ飲もうかなとか、気になってた一限の必修授業取ってみようかなとか。
なんでもいい。
want toもしくはhave toで自分が早起きする理由を作れたら、それが他人にとって些細なことであっても、機動力と継続力に繋がるとおもう。

「早起きが苦手だ」「自分は長時間睡眠とらないとだめだ」
自分の可能性を一番信じられていないのは、意外と自分だったりするのかもしれない。

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